シーバスルアー釣りでは、手軽な装備、身近な釣り場で、60cmを超える大きなシーバスを釣ることができます。

でも、シーバス釣りでは、「●●プラグでボトムレンジをトレースする」など、専門用語ばかりで敷居の高さを感じますよね。
これを最初からすべて覚える必要はありません。そんなことをしないでも、シーバスは釣ることができます。
この記事では、これからシーバス釣りを始める人が「ひとまず自分で釣り場へ行って釣りを始められる」状態になることを目標に、必要なことを順番に解説します。
ロッドやルアーなど、一つひとつを詳しく知りたい場合は、それぞれ専門の記事へのリンクも用意しています。
シーバスの釣り方
シーバスのルアー釣りは、まず次の流れを覚えておけば大丈夫です。

初心者のうちは特に3~6の「どこに投げて、どう巻いて、釣れなかったら次に何をするか」が分かりにくいところです。
この記事の後半では、そこを具体的に解説します。
シーバスとは?どんな釣りなのか
シーバスとは、スズキの呼び名です。
スズキは大型になると1m前後に成長する魚で、河川・堤防・サーフなどさまざまな場所から狙えます。小魚だけでなく、ゴカイやエビ・カニなどさまざまな生き物を捕食します。
シーバス釣りの面白いところは、そんな大きな魚を岸壁や隅田川や多摩川など、近所の河川から狙えることです。
私自身、都市部を流れる川でもシーバスを釣っています。

また、シーバスはエサでも釣れますが、このサイトでは主にルアー釣りを扱います。
ルアー釣りでは、魚がいそうな場所や泳いでいる深さ、食べているエサなどを考えながらルアーを選びます。
この「考えて魚を探す」という部分が、シーバス釣りの大きな面白さです。
シーバス釣りに必要な道具
シーバス釣りには、最低限次の道具が必要です。

| 道具 | 初心者の目安 |
|---|---|
| ロッド | 9ft前後・ML~M程度 |
| リール | 2500番~3000番 |
| メインライン | PEライン1号前後 |
| ショックリーダー | 4号(16lb)前後 |
| ルアー | ミノー・バイブレーション・ワームなど |
| スナップ | ルアー交換に使用 |
| タモ網 | シーバスを取り込む |
| プライヤー | フックを外す |
| ライフジャケット | 安全確保のため用意 |
あくまで迷ったときの基準です。
釣る場所によって適したタックルは変わるので、最初から細かな違いを全部覚える必要はありません。
ロッドは9ft前後のML~Mが使いやすい
シーバス専用ロッドにはさまざまな長さ・硬さがあります。
特に行きたい場所が決まっていなければ、9ft前後のML~M程度から考えると使いやすいでしょう。
短いロッドは扱いやすく、長いロッドは遠投しやすいなど、それぞれ特徴があります。
ロッド選びについては別の記事で詳しく解説しています。
リールは3000番前後が基準
リールは、シーバス専用品でなければ釣れないわけではありません。
PEライン1号前後を十分に巻けて、ロッドとのバランスが取れる3000番前後のスピニングリールなら、多くのシーバス釣りに対応できます。

詳しい番手やギア比については別記事で解説しています。
メインラインはPE1号前後
リールに巻くメインラインには、PEラインを使うのが一般的です。
初心者ならPE1号前後を一つの基準にすると分かりやすいでしょう。
PEラインは細くても強度を確保しやすく、ルアーを遠くへ飛ばしやすいのが特徴です。

ただし擦れには強くないため、先端には次に説明するショックリーダーを接続します。
ショックリーダーは4号(16lb)前後から
PEラインの先には、フロロカーボンなどのショックリーダーを接続します。
初心者なら、まずは4号(16lb)前後を基準にすればよいでしょう。

ショックリーダーは何のために必要なのか、太さや長さをどう決めればいいのかについては、次の記事で詳しく解説しています。
タモ網・プライヤー・ライフジャケットも忘れない
ロッドとリールだけ持っていけばよいわけではありません。
特にシーバスは大型になるため、タモ網(ランディングネット)は用意しておきたい道具です。
無理に竿だけで魚を持ち上げると、ロッドの破損や魚を落とす原因になります。
プライヤー(ペンチ)も、糸の切断、シーバスの口からフックを外すときなどの必須アイテムです。
また、水辺では転落などの危険があります。釣り場のルールを確認したうえで、ライフジャケットなどの安全装備も用意してください。
シーバスのルアー仕掛け
シーバスの仕掛けは、かなり単純です。
ロッド
↓
リール
↓
PEライン
↓
ショックリーダー
↓
スナップ
↓
ルアー
という順番でつながっています。

エサ釣りのように、ウキやオモリ、複数のハリなどを組み合わせる必要はありません。
初心者はどんなルアーを使えばいい?
シーバス用ルアーは非常に種類が多いので、最初は迷うと思います。
しかし、いきなり大量のルアーを揃える必要はありません。
まずは、
といった性格の違うルアーを数種類持っておけば十分です。



この3つのどれにするか、状況にもよりますが、個人的には、ワームが一番確率が高いと思っています。
私も1年間釣果がなく、初めてシーバスが釣れた時のルアーがワーム(VJ-16)でした。

その後も、ワームでの釣果が比較的多いので、「困ったらワーム」というローテを組んでいおり、私は一番信頼しています(笑)
ですが、ワームでは全く釣れないシチュエーションも存在します。
そのため、重要なのは、「どのメーカーやルアーの○○が最強か」を覚えることではありません。
それより、
という役割の違いを少しずつ理解する方が重要です。
シーバスはどこで釣れる?
シーバスは、
など、さまざまな場所にいます。
だからといって、海や川ならどこでも同じように釣れるわけではありません。
初心者が最初の釣り場を選ぶなら、まず、
- 足場が安定している
- キャストするスペースがある
- 水深や流れがある
- 小魚などが見える
といった条件を確認してください。
近年は釣り・立入禁止・ルアー禁止などの場所もあります。現地の看板や施設管理者などの最新情報を確認してください。

河川・河口での狙い方
シーバスは海だけでなく河川にも入ってきます。
河川では、
- 橋脚
- 水門
- 流れ込み
- 川が曲がっている場所
- 流れの速さが変わる場所
など分かりやすい変化のある場所を選んで釣りましょう。

こういう橋脚周りの明暗は好ポイントです。
港湾・堤防
港湾では、
- 岸壁際
- 堤防の先端
- 常夜灯の明暗
- 船道
- 排水や流れ込み
などを見てみます。

こういう柵の付いている海釣り公園が最初はお勧めです。
サーフ・磯
砂浜では何もないように見えますが、「離岸流」など、水流や水深が急に変わる場所や流れの変化があり、そういった場所を狙います。
磯はヒラスズキというスズキとよく似た(実際近年まで同種だと思われていた)別種の「シーバス」も釣れます。

ただし、磯やサーフは滑りやすく、波のある場所では安全装備や装備選びも変わります。
まったくの初心者なら、まず足場の安定した場所から始めた方が釣りそのものを覚えやすいと思います。
実際のシーバスの釣り方|釣り場に着いたら何をする?
道具を揃えて釣り場まで来ても、
「で、何をすればいいの?」
となる人は少なくありません。
シーバス釣りでは、基本的に次の順番で魚を探します。
1.周囲の環境を確認する
釣りを始める前に、
といったことを確認することです。
釣り場で起こりがちなのは、こういったルール・マナー違反によるトラブルなどです。
特にルアーには複数の針が付いているものが多く、後ろに人がいる状態でキャストすると非常に危険です。
釣果より先に安全を確認してください。
2.いきなり投げず、「変化」を探す
シーバス…というよりルアー釣りではこれがかなり重要だと思っています。
ただやみくもにルアーを投げるのではなく、
水面を見て、
といった場所を探します。例えばこういうところです。

シーバスは何もない水の真ん中に均等に散らばっているわけではありません。
小魚が集まりやすかったり、身を隠しやすかったり、エサを待ち伏せしやすかったりする場所があります。
だから、「なぜそこへ投げるのか」を考えてからキャストするのが最初の一匹への近道です。
3.最初のルアーを決める
最初は、場所に応じて扱いやすいルアーを一つ選びます。
例えば、
といった具合です。



ただし、これは絶対的なルールではありません。
最初のうちは「正解のルアーを一発で当てよう」と考えるより、
一つ使って反応がなければ、条件を一つ変える
と考えた方が分かりやすいです。
4.狙った場所へルアーを投げる
ルアーを投げることを「キャスト」といいます。
初心者のうちは飛距離よりも、狙った場所へ安全に投げられることの方が大切です。
遠くへ飛ばせば必ず釣れるわけではありません。
岸壁際や橋の周辺など、足元近くにシーバスがいることもあります。
まずは無理にフルキャストせず、キャストそのものに慣れましょう。
5.まずは「ただ巻き」する
ルアーが着水したら、まずは普通にリールを巻いてみましょう。
これをただ巻きといいます。
ルアー釣りというと、竿を激しく動かさなければ魚が釣れないように思うかもしれません。
しかし、最初は余計なアクションを付けるより、
一定の速さでルアーを泳がせる
ことを覚えた方がよいです。
6.同じ場所でも泳がせる深さを変える
同じ場所へ投げても、ルアーが泳いでいる深さが違えば結果が変わります。
このルアーを泳がせる深さを「レンジ」と呼びます。
と考えれば十分です。
例えば表層を何度か通して反応がなければ、ルアーを一番底に沈めてから巻いてみる。
中層を探るのはルアーの特性なども踏まえなければならず最初は少し難しいので、表層とボトムを中心に探していくだけでも、闇雲に投げ続けるより「何をしているのか」が分かるようになります。
7.釣れなければ「何か一つ」を変える
数回投げても反応がない。
そんなときに、同じ場所へ同じルアーを同じように延々と投げ続けても、状況はあまり変わりません。
そこで、
など、何か一つを変えてみます。
これがシーバス釣りを覚えるうえでかなり大切です。
「釣れなかった」で終わらず、
この場所の表層では反応がなかった
↓
ではボトムを探ってみよう
と考える。
そうすると、釣れなかったキャストにも意味が出てきます。
初心者が最初の1匹を釣るためのコツ
ここまで説明した内容をまとめると、初心者が特に意識したいのは次のことです。
何となく投げない
シーバス釣りでは、
「あそこに流れの変化があるから投げてみよう」
くらいで構いません。
そのキャストをする理由を一つ作ることをおすすめします。
これは現在でも私がシーバス釣りで大切だと思っていることです。

「変化」のある場所を探す
シーバスが付きやすい場所には、何らかの変化があることが多いです。
- 流れ
- 水深
- 明るさ
- 障害物
- 岸壁
- 水温
- ベイト
最初から全部見つける必要はありません。
まずは水面を見て、
「あそこだけ流れ方が違うな」
という場所を見つけることから始めれば十分です。
ルアーを増やしすぎない
初心者のころは、「釣れないのはルアーが悪いのでは?」と考えてしまいがちです。
しかし、ルアーを何十個持っていても、それぞれの違いが分からなければ使い分けられません。
私も10個くらいルアーを買いましたが、結局役割がダブって使えない、釣れるかどうか信頼できずにそもそも使わないといったことが重なり、ずいぶんお金を無駄にしました。
したがって、最初は3~4個のルアーの役割などをしっかり覚え、繰り返し使って、
と覚える方が上達しやすいと思います。
デイゲームとナイトゲームでは釣り方が違う
シーバスは昼でも夜でも釣れます。
ただし、見える情報や魚の行動が変わるため、釣り方も少し変わります。
デイゲームでは、明るく視界が良いため、バイブレーションやワームなど激し目に動くルアーを投げて、見た目よりも「動き」で騙して喰わせることを中心に狙います。
これを「リアクションバイト」と言います。
ナイトゲームでは、常夜灯の明暗や流れを利用し、比較的ゆっくりルアーを見せる釣り方などが中心になります。
視界が悪いので、本物に近いようなミノーをゆっくり巻いて喰わせるチャンスを与えます。
シーバスが掛かったらどうする?
シーバスがルアーに掛かったら、慌てて一気に巻き上げる必要はありません。
ロッドをシーバスの動く反対方向に向け、ラインの張りを保ちながら魚を寄せます。
ロッドは反対方向に向けますが、魚の進む方向と正反対に強く引くとライン切れなどの原因になるので、魚の反応に合わせましょう。
ただ、シーバスは水面へ出て首を振る「エラ洗い」をすることがあります。

このときラインが大きく緩むとフックが外れやすくなるため、魚とのテンションを保ちながらやり取りします。
足元まで寄ってきたら、タモ網ですくいます。
シーバスは大きくなるため、無理に抜き上げずタモを使いましょう。
まずは一度、釣り場へ行ってみよう
シーバス釣りには、
- ルアー
- 潮
- ベイト
- レンジ
- ドリフト
- 明暗
- 潮目
など、覚えようと思えばいくらでも専門用語があります。
でも、最初から全部覚える必要はありません。
まずは、
安全な釣り場へ行く
→変化を探す
→そこへルアーを投げる
→ただ巻きする
→釣れなければ一つ条件を変える
この繰り返しから始めれば十分です。
実際に釣り場へ行くと、「レンジってこういうことか」「流れの変化ってこれかな」と、文章だけ読んでいたときには分からなかったことが少しずつ見えてきます。
私自身も、最初からシーバスが釣れたわけではありません。
むしろ釣れない時間の方が圧倒的に長く、その中で少しずつ「ここに投げる理由」「このルアーを使う理由」が分かるようになりました。
シーバス釣りは、釣れなかった一投も次の一投の材料になります。
まずは道具を準備して、安全に釣りを始めてみてください。


