初心者も釣れる『バチ抜け』の方法とおすすめルアー【2022年1月版】

2022年も始まり、東京湾は極寒。つまりはバチ抜けを意識する季節になってきました。

バチ抜けは寒い季節での厳しい釣りですが、パターンが明確でわかりやすいです(簡単という意味ではないですが・・・)。初心者でもつかめば「爆釣」させるチャンスでもあります。

そこで、初心者のためのバチ抜けの基礎をお伝えします。

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バチ抜けとは

真冬のシーバス偏食パターンの1つ

バチ抜けとは、イソメやゴカイなどの「バチ」と呼ばれる虫が、産卵のために外洋に向かい一斉に湧き出すことです。関東地方だとだいたい12月ごろから始まり、4~5月まで続きます

場所によっては11月から始まり8月まで続いていたという報告もありますが、ハイシーズンは2月以降と言われます。

バチが抜ける時期、シーバスは産卵を終え、疲れ切ったものが多く、流れてくるイソメを食べるだけになり、ベイトフィッシュに見向きもしないことがあります。

こういうときは、バイブレーションなど元気なベイトフィッシュを模したアピールが強いルアーには全く反応がない一方で、バチ抜け用のルアーで表層を泳がせているとバイト乱発…ということも起こります。

ちなみに型は小さめのものが多く、アタリももぞっとした感じです。

>>>>シーバスのシーズナルパターンを知りたい方はこちら

バチ抜けが起こる場所

バチ抜け(バチパターン)が成立する場所は土や砂など、バチが底に潜りやすいボトムがある汽水域や港湾部などが多いです。ハゼはイソメを捕食するため、ハゼがよく釣れる場所はバチも多く抜けます

東京湾には、旧江戸川、江戸川、中川、荒川、隅田川、多摩川、鶴見川など、バチ抜けで有名な河川がたくさんあります。毎年のこの時期、下流域のバチ抜けの時間帯(後述)には釣り人でいっぱいになります。

2022年シーズンも、1月後半くらいからはSNSなどでも大騒ぎになるでしょう。もはや風物詩ですね。

以下のツイートは昨年の多摩川ですが、こんな感じでよく抜けています。釣りをするまで水面を照らすことってなかなかないので、まさか冬の川がこんなことになっているなんて思いもしませんでしたよ…

バチ抜けが起こる時間帯

バチ抜けは必ずナイトゲームです。なぜなら、バチは夜に産卵するから。

稀にデイゲーム、ボトムで釣れたシーバスからバチが取れた…という報告をyou tubeなどで見ますが、狙って釣れるものではないと思います(デイゲームをされる方は選択肢として持っていたほうがいいです)。

私や私の友人は最初、バチ抜け=釣れる、と聞いていそいそと昼に出かけたことがありましたが、もちろんボウズでした(笑)

ベテランにはあまりにも当たり前すぎて指摘されないことが多いのですが、初めての方でバチ抜けを狙いたい方はご注意ください。

潮汐表チェックが欠かせない

他のパターンと違いバチ抜けは、大変規則正しく始まります。

バチは必ず、夜、満潮時刻以降に産卵をします。海に個体を送り届けるためです。したがって、バチ抜けの最もよい時間帯は夜間(特に18時~20時くらいの間)に満潮を迎えた後の潮が引くタイミングです。

これらは、当然、潮汐表を見ていないとわかりません。他の釣りと違い、潮汐の変化が直接パターンに影響しますので、釣行計画を立てる際は必ず潮汐表のチェックをかかさないようにしましょう。

>>>>釣りに使えるおすすめの潮汐表アプリについてはコチラ

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バチ抜けで釣るための4つのポイント

「フィーバータイム」を見逃すな!

バチ抜けパターンは、急に始まり、急に終わります

それまで静かだったのに急にシーバスのボイル(表層のバチを食べ、水がばしゃっとなる現象)が乱発します。この時にルアーを投げ込めば入れ食いも珍しくないほどに釣れる「フィーバータイム」となることがあります。

フィーバーは満潮前後から起こる可能性があります。タイドグラフのチェックをし、満潮少し前から釣り場に入るようにしましょう。さらに、釣り場に入ったときにはルアーや仕掛けの準備は完成状態にして、ボイルが起きたらすぐに投げられるようにしておきましょう。それ以外の時間帯でも釣れますが、このフィーバータイムは見逃さないよう、特に要チェックです。

ルアーの基本は「細めのフローティング」

ルアー選びの基本は細身のフローティング系ルアーです。

ミノーならリップレス、できればシンペン(シンキングペンシル)など、アピール力弱めのものを使用します。水面を細長いルアーがふらふら漂う様が、その下に潜むシーバスからはバチに見える、という寸法。

ただ、風があるときはシンキング系のバイブレーションやワームも使用することがあります。

さらに、バチ抜けの後半期にあたる3月以降の「クルクルバチ」(バチがユラユラではなく、くるくる泳いでいる)などでは、イナッコパターンで使用するような太めのルアーを使うこともありますので状況に合わせて使い分けましょう。

リーダーは3号以下に

冬の静かで繊細な釣りでは、リーダー1つとっても、細くするほうが、シーバスに見切られにくく、釣れ安くなります。そのため、バチ抜け時のショックリーダーは3号以下、できれば2.5号や2号程度の細いものを使用してみましょう。

根ずれ、ブレイクは、こまめにショックリーダーの表面上の傷をチェックしていれば大丈夫。メーター近いランカーでない限り細くても全く問題ありません。

それでも気になる方は、プロも(私も)使用しているグランドマックスがおすすめ。

グランドマックスは、同じ太さでも密度が濃い仕様。

例えば一般的なリーダーは、16ポンドの重さだと、4号の太さになりますが、グランドマックスは16ポンドで3.5号。厳密に比較はできませんが、他社の4号の太さで期待される強度を、グランドマックスなら3.5号で期待できる、とも言えます。

激しく巻かない

バチ抜け時期は水温が冷たく、シーバスも産卵後で疲労がたまり、速く動くものには反応しません。

そのため、ルアーアクションはとにかくゆっくりを意識しましょう。1秒にハンドル1回転とも言われますが…正確にはルアーの糸を張りすぎず、緩めすぎない…ギリギリルアーのコントロールを取れる速度です。

ちなみに、「ただ流すだけ(ナチュラルドリフト)」というのは以上のように「ルアーコントロールができている前提」でただ流している(ように見える)だけなので、注意が必要です。

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バチ抜けにつかえるルアー6選!

ノガレ 120F

ノガレはバチ抜けの超定番&超テッパンのルアーです。Twitterでも驚くほど多くの人がこのルアーを使用し、釣果を上げています。

ベタ凪の日に特に効果を発揮します(反対に、風がある日は別のルアーにしましょう)。

実際に使うとわかりますが、ノガレは飛距離もあまりなく、泳いでいる感じもしません。でも水面を漂うときに出る「スレた魚の興味を最大限に引き出す弱い波紋」がシーバスの捕食するメスのバチにそっくり(開発者の小沼氏)なのだそうです。

バチがノガレに勘違いして放精したエピソードがあるそうです。作ったルアーもそれを観察していた小沼プロもおそるべし…

難点は人気すぎてどこにも売っていないこと。たまに入荷すると一瞬で売り切れるた●ごっち状態。在庫がない場合は以下でご紹介するルアーもバチ抜けで十分実績のあるルアーです。

マニック

マニックはシンキングタイプで潜ってくれますが、飛距離抜群、そして立ち上がりが早く、どちらかというと表層付近を引いてくるのに適したルアーです。

ノガレとアクションが若干違いますが、基本ただ巻きで表層を引けるという点は同じ。

ノガレと違い、かなり飛距離を出せるルアーですので、ノガレで届かない沖などを狙いたい場合に重宝します。

エリア10(エリテン)

エリア10(エリアテン)はリップレスミノーの中でもかなり軽く、アクションも少なめのフローティングルアーです。

2000円以上するノガレに対し、1000円か、それ以下で売っていることの多いエリア10。費用対効果で見たらノガレ以上の逸材かもしれません。品薄のノガレと違い、売り切れることはほぼありません。

個人的にはこれでタチウオが釣れたりしたこともあったので気に入っているルアーです。

ローリングベイト

ローリングベイトはバイブレーションです。

しかし、アクションがブルブル震えるウォブリングではなく、くるくる回るローリングなのがバイブとの大きな違い。ローリングはスレたシーバスにもききます

特にバチ抜けにも強く、表層にバチがいないとき(底バチ)や風で表層が荒れていて、ノガレなどに反応しないときなどに有効です。

feel 150

シンキングタイプで中層攻略をしたいときに使えるのがfeel150です。

ローリングベイトは重いルアーなので遅めに巻くとボトムに落ちてしまいますが、こちらはプラグなので、比重が軽く、よりゆっくり引きながらも中層を攻略することができます。

浮き上がりが強いので底バチには使いづらいですが、あらゆるレンジを攻略するために持っておきたいルアーの一つです。

ワーム(ミニカリ)

バチはミミズのような虫なので、よりミミズっぽさを出すのであればワームが使えます。文字通り「虫」の名がつくワームは、元はブラックバス釣りで広まったルアーです。多くがエビなどの甲殻類のほか、ミミズなどを模して造られています。

シーバス釣りでも有効で、特にシルエットが小さくアピール力弱めのミニカリはバチ抜け期でも使いやすいワームです。ただ、ジグヘッドに付けて使用するため、表層をユラユラさせるバチ抜け王道の使い方はできません。

逆に、ボトムを狙いたい時などでシンキングルアーでも届かないような深度があるときなどに攻めることができます。例えば食いが弱く、フローティングでは食わないときや、急に気温が下がってシーバスがボトムに落ちてしまったときなどです。

どのくらい潜るかは、カウントや巻き速度で調整するよりも、ジグヘッドの重さで調整するほうがよいです。基本は5~7gほどのものを使用し、場合によって2~3gのものを使ったり10gに近い重さのものを使用するとよいでしょう。

ユラユラさせたいので、素早いリトリーブとダートを得意とするコアマン製の純正ジグヘッド「アルカリダート」ではなく、静ヘッド(しずかへっど)などを使用することをおすすめします。

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まとめ

寒くて食いが渋く、厳しい季節ではありますが、ハマれば数釣りができるのがバチ抜けの楽しいところ。まずはここで紹介したような王道ルアーを使ってみて数釣りに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

寒さと安全に気を付けて、楽しいバチ抜け期をお過ごしください!