横浜市鶴見区の鶴見川河口に位置するところにあるのが「ふれーゆ裏」と呼ばれる釣り場。広くて足場も◎で理想の釣り場で、初心者には最適な場所です。
しかし、釣り方の禁止規定含め、いくつか注意点がありますので、釣りのポイントも含めてご紹介します。
ふれーゆ裏(末広水際線プロムナード)の概要
ふれーゆ裏は正式名称『末広水際線プロムナード』と言いますが、裏にある「ふれーゆ」という横浜市の温水プールの裏にあることから「ふれーゆ裏」の愛称で親しまれています。
設備・トイレなど
ふれーゆ裏は、散歩コースとして整備されているため、柵がついていて足場も◎。ファミリーフィッシングに最適。
ただ、散歩コースなだけなので、トイレやゴミ箱等の設備はありません。ふれーゆの営業時間(9:00~20:00または21:00)であれば、施設内のトイレを使わせてもらえますが、それ以外は近くのトイレまではファミリーマートまでは徒歩約30分…。
夜通しされる方などは対策と覚悟が必要です。
アクセス・駐車場
ふれーゆへは、以前は車推奨でしたが、後述の通り駐車禁止が明確化された以上、バスで来られることをおすすめします。
ふれーゆの目の前の停留所の時刻表は以下の通り。


車の場合、ふれーゆの有料駐車場が使えます。ただし、駐車場の営業時間(7:30~17:00)しか使えません。ふれーゆ利用者と釣り客のせいで、満車であることが多く、停めるのは難しそうです。

以前は駐車禁止区域ではなかったため路上駐車が後を絶えませんでしたが、そのせいで最近ではパトカーが巡回し、駐車禁止区域にも指定された模様です。
バスで来て、終バスまでに帰る、もしくは始発バスまで待つのがもっとも合法的で安心です。

ふれーゆ裏の釣り場の様子
おすすめポイントは曲がり角
ふれーゆは南向き東向き2方面ありますが、おすすめはその曲がり角に位置する部分。下記赤丸の部分が特に潮通しがよくておすすめです。


東側と西側とで流れがぶつかり、複雑な流れになっていて魚影が濃いところです。
ただ、全体的に潮通しのよい釣り場なので、どこにいても釣果にそれほど差は出ないはずです。
シーバスを狙うなら、鶴見川に入ってこようとする個体を狙って西側(上記画像左側)でもよいかもしれません。
投げ釣り禁止の釣り場
ふれーゆ裏は、かつて多くのルアーマンでにぎわっていましたが、今では投げ釣り禁止の看板が明示されていますので注意しましょう。

かつてはルアーでシーバス、タチウオ、時たまドチザメ、投げサビキでイナダや大型のサバなどがかかることもあったのですが…。
あまり混んでいない状況でアジングでのアンダーキャストであれば大丈夫かもしれません。アジの魚影の濃い釣り場ですので、おすすめです。
釣り方・釣れる魚
大黒海釣り施設の裏側で魚種は豊富
ふれーゆ裏は、有名な大黒海釣り施設の裏側にある釣り場であるため、釣れる魚種は豊富で、ハマれば爆釣する日もあります。
サビキでアジやサバはもちろん、まれにメジナ。砂地のため、ちょい投げでキスやイシモチも釣れます。大型魚ではヘチ釣りでクロダイがよく釣れます。
マズメ時(日の出・日の入り)が当然一番釣れますが、イワシのサビキ釣りやクロダイのヘチ釣りであれば日中でも希望があります。
サビキとヘチ釣り(落とし込み釣り)がメイン
ふれーゆ裏で多い釣り方はサビキ釣り(トリックサビキ)です。5m前後の磯竿を使用し、アジやイワシを狙います。5~6月ごろはイワシ、それ以降はアジなどがよく釣れます。
シーズンにもよりますが、イワシは昼間でも、アジは朝マズメや夕マズメ狙いで一気に釣れだす印象です。

砂地なのでアンダーキャストからのちょい投げでキスやイシモチの釣果もありますが、投げ釣り規定に引っ掛かりそうなので探れる範囲は限られそうです。
釣れたイワシ、アジなどを泳がせ釣りにするとドチザメやシーバスなどが釣れることがあります。
広くて無料!いい釣り場ゆえに…
ふれーゆ裏は広くて、夜でも明るく、魚影も濃い。何よりも無料…ということで、かつては裏場的釣り場として知る人ぞ知る釣り場でした。

ただ、2019年の台風被害でほとんどの釣り場が破壊されたり、2020年以降のアウトドアブームなどの影響で釣り場に人が殺到。路上駐車やマナーの悪さが問題となり、現在のように路駐禁止・投げ釣り禁止の厳しい措置が取られる釣り場になりました。
ふれーゆ裏は釣り専用の施設ではなく、あくまでも横浜市民のための散歩コースという位置づけです。釣りはたまたま空いているからできる、というだけです。マナーの悪い人がいれば、ふれーゆや散歩をする人からするとただ迷惑なだけになります。
今後改善されなければ釣り禁止になる未来も考えられます。
できるだけ、ごみは捨てない、汚した釣り場は洗って元に戻す、危険な行為はしないなど、マナー順守にご協力ください。