シーバスのタモ網(ランディングネット)の選び方

タモ網の揃え方

シーバス釣りにタモ網(ランディングネット)は必要? 

部品がいっぱいあるけど何を揃えればよいの

今回はそんな疑問にお答えします。タモ網は適当に選ぶといざというときに役に立たず、せっかく掛けたシーバスを取り逃がてしまうことがあります。ぜひ自分のフィールドに合ったたも網をご検討ください。

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タモ網(ランディングネット)は絶対に必要

たも網(ランディングネット)は魚が釣れた時に、安全に陸に上げる(ランディング)するためのすくい網です。

初心者向けの釣りでは、魚が小さく、ランディングネットがなくても魚をランディングできる(ぶっこ抜ける)ため、使わない人が多いです。

しかし、シーバスの平均サイズは40~50㎝以上。そんな大きな魚をランディングするには必ずネットが必要です。なぜならラインやロッドなどタックル全体がそんな重いものを持ち上げられる設定になっていないから。ラインブレイクやロッドの破損につながるだけでなく、魚を無駄に傷つけることにもなります。

ランディングネットなしであげられるのは30㎝までです。

釣り場に行くと、釣れるイメージがわかないためか、ランディングネットを持たないシーバスアングラーをたまに見かけますが論外です。タモは、釣り場に釣り竿を持っていくのと同じように、「持って行った方が良い」のではなく「持っていくべき」ものです。

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タモ網は3部品からなる

タモ網は「網・フレーム」「ジョイント」「シャフト(柄)」と、パーツが3つにわかれています。

少なくとも「網・フレーム」と「シャフト」がなければ機能しません。セットで売っているものもありますが、間違えてどちらかだけ買って満足しないように注意しましょう。

網・フレーム

網とフレームは分離できますが大体1セットで売っています。網は消耗品で、使っていくうちに穴が空いたりしますので、その際は網だけ交換します。網もシャフトも規格は同じで、基本的にはどのメーカーの物でも「サイズが合わなくて使えない」ということは起こりません

網は上の画像で紹介した網目の荒いもののほか、下の画像のような網目の細かいものもあります。

エイにスレ掛かりしたシンペン
エイがかかっている写真しかなくてすみません…

細かいものは魚を傷つけにくく、ランガン中にリールのハンドルに網が絡まる心配もありませんが、みずの抵抗を受けやすく、水面での操作が若干しづらいです。魚を傷つけないことはとても大事ですが、取り込みに手間取ることも魚を傷つけることにつながりますので、初めての人は操作のしやすい網目が荒いものがよいのではないでしょうか。

シーバス釣りでのタモ網のフレームのサイズ

シーバスを取り込みやすいたも網のフレームのサイズは60cmです。シーバスのサイズは60cm前後です。魚のサイズに対して大きめのフレームのほうが取り込みやすくなるからです。

一方、フレームのサイズが大きくなると持ち運びに不便なほか、水の抵抗を受けやすくなり、水面での操作がしづらくなります

シーバスとのやり取りの最中は間違いなく慌てます。初心者は取り込みの場数が少ないため、慣れるまでは45cmがおすすめです。また、波や流れの強い場所では45cmがよいかもしれません。最終的にはご自身の技量に合わせたサイズを選択しましょう。

シャフト

たも網の部品では最もお値段が張るのがシャフト。テレスコになっていて、最大7~8mまで伸びるものがあります。長さはよくいくシチュエーションに合わせて選びましょう。

シーバス釣りでのシャフトの長さ

場所推奨長さ(参考)
河川2~3m
堤防・沖堤防4~5m
ウェーディング1~2m
5m以上

上記は参考程度に思ってください。例えば河川でも、場所によっては川面まで4~5mのところもあります。

シャフトは長ければ長いほど対応できるフィールドが広がり安心ですが、その分重量が増え、扱いが難しくなります

シーバスとのやり取りの最中は間違いなく慌てますので、初めての方はいたずらに長くせず、自分の技量とフィールドに沿ったものをお選びください。

写真は550cm

ジョイント

ジョイントはフレームとシャフトをつなぐ部品です。折りたたむと持ち運びに便利になる、というだけで、フレームとシャフトを直接つなぐこともできるため、最悪無くても大丈夫です。

安すぎるタモ網は要注意!

タモ網は値段が張るので、廉価品に目が行ってしまう人もあるかもしれません。しかし、そうしたものは選ぶ際には要注意です。まずは下記の写真をご覧ください。

左側はちゃんとしたタモ網ですが、右側は安いもの。廉価品の中には柄が1~2mしかないものがあり、それでは実際の釣り場では役に立ちません。中にはシャフトが折れやすい、つなぎ目が緩いなどといった理由で、取り込み中に折れたりランガン中にもぎり取れてフレームを紛失するリスクなどもありますので、レビューなどで要チェックです。

たも網に必要なパーツまとめ

必要なたも網パーツサイズ・種類
フレーム45㎝以上、60㎝がおすすめ
網(ネット)操作のしやすさ重視→網の目が粗い
シーバスを傷つけにくい→ラバーネット
シャフト5m前後がおすすめ
ジョイントあったほうが便利
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たも網をかっこよく持ち運びたい!

釣り場に行くと、かっこよく腰や背中にたも網をくっつけて歩いている人がいますよね。

見た目もかっこいいですが、こまめな移動(ラン&ガン)が必須のシーバスルアー釣りにおいては、あのように体に装着しておくことは手返しUPのためにも重要です。

ランガンに便利な持ち運びアイテムについては以下の記事で詳しくまとめましたので是非ご覧ください!

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おすすめタモ網(ランディングネット)

タモ網はそんなにメーカーごとに違いはありません。難しいのは「どのたも網にするか」というより、「どの部品までそろえればよいのか」ということだと思います。その意味ではセット売りのものをオススメしています。

セットが安心のアルファタックル『ランディングギア 550』

釣りを始めて間もない私は、複雑なタモ網のシステムが理解できず、安いものばかりを使っていました。いったい何をそろえたらいいかわからない…という状態でした。そんなときに見つけたのがこのアルファタックル ランディングギア 550です。

ネット・フレーム、ジョイント、シャフト、タモホルダーの4部品がそろっているため、出したらそのまま持っていくことができます。仕舞寸法(ジョイントを折り曲げている状態)は約60cmと、もち運びにも便利。価格も15,000円前後と、セットで2万円を超えることもザラにあるタモ網の中では比較的安価な方です。

ちょっとだけジョイントのネジが緩みやすいので、サイズに合った六角レンチを携帯しておいた方が安心です。

ジョイント部分

部品ごとに買うなら…

例えばアルファタックルの上記のシャフトだけを購入し、ジョイントを買わず、直にネット・フレームを付ければジョイント部分の4000円ほどを節約することができます。少し不便ですが、経済的です。

多くのフレームは、横幅20cmほどに小さくたためます。少し大きめのカバンに楽々入る大きさです。

こうなると、モバイルロッドを携帯しながら仕事終わりにシーバス釣りをするということも可能になります。

プロも使うライト付きタモ

ナイトゲームでは、常夜灯のある明るい釣り場でも、水面は非常に暗いです。もしくはシーバスが暗い部分に逃げ込んだ、ということも多くあります。

その場合に重宝するのがハピソンのLED付きランディングネット。その名の通り、シャフトの先にLEDライトがついているので、取り込み時のシーバスをよく視認することができます。小沼正弥さんなどのプロシーバサーも愛用しています。

「220」とありますが、シャフトの長さが2.2mという意味ではなく、しっかり5mあるので安心です。ただ、取り込みの早い段階から照らすと、後述の通りシーバスが暴れてバラシの原因になりますので、ライトの使用タイミングは取り込みギリギリ…がおすすめ。

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タモ網の使い方の注意点

タモ網にはちゃんとした使い方があります。知っているようで、意外と知りません。というか、知らないと最悪(私のように)折れて、ランディングができない…!という事態にも陥ります。

絶対に持ち上げない

これです。

よくやってしまいがちなNG動作No1がこれ。タモ網に魚を入れたら、それをそのまま持ち上げようとすること。これは1発で折れます。タモ網のシャフトは5mにもなるため、なるべく軽量に作られています。そのため、横の衝撃には非常に弱いのです。魚を入れたらその姿勢のまま、シュコシュコと、シャフトを縮めるようにして魚を寄せます

私はとある沖堤防で慌てるあまりこれをやってしまいポキっ、ドボン。はずみでラインが切れ、魚とルアーと共にランディングネットが海中におさらばになってしまいました。自然環境にも魚にもよくないので絶対にマネしないでください。

これはマジで反省しています

直前までシーバスに見えないようにする

心配のあまり、かなり早い段階からタモを海上に落とす人がいます。特に別の人がタモ入れをする際は多いです。ただ、タモを見るとシーバスは驚いて大暴れすることがあります。手前にシーバスがいるほど、暴れたときの衝撃がもろにルアーにかかりますので沖で暴れられるよりもブレイクやバラシの可能性が高まります。

タモはできるだけ我慢して、本当に入れるときになったら海上に落とす、というやり方を意識しましょう。

事前に練習しておく

タモ網はデカくて長いです。さらに、海は波や流れがあります。子供のころに使っていた虫取りアミの要領だと思っていると、実際に使用したときにうまく扱えずバラしの原因になります。

まだ釣れたことがないという方でも、事前にタモ網を身体から話して伸ばし、水中に入れるという工程を確認しておく方がよいです。さらに、どのような感触・重さなのか、水面でどのような抵抗を受けるのかなども見ておきましょう。

ヒットさせることばかりに意識が生きがちですが、タモ入れはいわゆる「詰め」の部分でランディングさせるために最も重要なプロセスです。事前に練習をして慣れておくことはとても大切だと思います。

 
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タモ網も備えベストな釣行を

タモ網は必要性が感じにくいけど、最も大事なシーンでの必須アイテムです。

でもまずは釣ることができないと「釣れた後」のことを考えなければならないシーバス初心者からしたら不安ですよね。そんな不安を解消するためにこの記事を書きましたがお役に立てましたでしょうか。

タモ網も備えて、どんなシーンでも対応可能なベストな釣行をお送りください!

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