近くの川で60cmを超える大きなシーバスが釣れるなんて、大きな魅力ですよね。

しかし、フィールドが狭くてスレているシーバスが多い分、難しい側面もあります。
この記事では河川シーバスの攻略法について個人的な経験値も踏まえながら、初心者でもわかるように解説します。
河川シーバスの攻略法<1>立ち位置を工夫しよう
河川シーバスで一番大事なのは、「どこに立つか」です。
なぜなら河川は海より狭くて変化が豊富であり、シーバスが居つく場所が大体決まっているからです。
では、どこに立つべきなのかを一つずつ解説します。
ヘチ際
結構ベテランでもうっかり忘れがちになりますが、まずは岸と水面との境目である「ヘチ際」を狙いましょう。

多摩川や荒川のような徐々に深くなっていく天然河川だと難しいですが、隅田川や中川のようなコンクリートで固められている河川だと、ヘチ際もシーバスが活動するに十分な深さがあります。
到着したらまずはヘチを探りましょう。
移動時にテクトロ(ラインを6~7m放出してルアーを泳がせる)をしてもいいです。

注意点
ヘチは魚が釣り人の気配を察知しやすい場所。また混んでいる釣り場だと迷惑になることがあります。そのため、
といった配慮が必要です。
橋脚周り・明暗
橋脚周りや橋の下の明暗部を狙うのは河川シーバス釣りの定番です。

橋脚の近くは薄暗くて身を隠すのにちょうどよく、流れが乱れるところで餌となる小魚も流れてきやすいためにシーバスが必ずと言っていいほど居ついています。
明暗も、暗いところに潜み、明るいところから紛れ込んできた小魚を食べています。
河川に行き、橋があれば必ず狙いましょう。
下流よりは上流側
橋は下流よりは上流がおすすめです。なぜならシーバスは橋の下に流れとは反対方向に向いて潜んでいるからです。
その状態で上流から流れてくる小魚を待っています。ルアーもそういうイメージで流していくといいです。

ただ、下流も全く釣れないわけではありません。例えば橋脚の後ろ部分は流れに淀みができているので、場所によってはそこに潜んでいる可能性もあります。

どちらも空いているなら上流。くらいの選択肢で考えておくとよさそうです。
橋脚めがけてキャストしない
最初のころついやってしまいがちなんですが、橋脚にいるからといって、橋脚めがけてキャストしてはダメです。
ルアーの着水音にびっくりしてシーバスが逃げてしまいます。
橋脚の上流に投げて、ルアーが橋の下のちょっと手前に来るように流すことが重要です。したがって、これができるには
などが必要です。苦手であれば一度広いところで練習してから挑みましょう。
どうしても難しい場合、VJ-16やバイブレーションなどを少し上流にキャストして直線状に引いてくるだけでもOKです。
ブレイク(駆け上がり)
ブレイクとは、要は坂です。急に深く(浅く)なる部分のことです。駆け上がりともいいます。
シーバスはブレイクに潜んで浅瀬から迷い込んだ小魚を捕食します。

そのため、ブレイクの少し先にルアーを着水させて引いてくると効果的です。
ブレイクは川底の地形であり、橋脚や明暗といったわかりやすい目印ではないため、「先行者に占拠されている」ことが少ないです。
うまく誰にも見つかっていないポイントを見つけられれば「お気に入りポイント」として自分だけのものにできるのがいいところです。
ブレイクの見つけ方
ブレイクは川底の地形であるため、ぱっと見では見付けにくいです。
見つけるコツは、流れの緩いところを探すことです。
水は、浅いと流れが速く、深いと流れが緩くなります(同じ流量を確保しようとする自然の法則)。そのため、
などがブレイクの可能性が高いです。
どうしてもわからない場合は、100均で売っているメタルジグのフックを取って投げてみてボトムをズル引きして探すという荒業があります。
ただ、荒業なだけあってその日は釣れないのでご注意を。なぜならズル引きしたルアーにびっくりしてシーバスが逃げるからです。
淀み
淀みはこれまで説明したように、小魚が紛れ込みやすいポイントであるためシーバスも多く集まってきます。
淀みはあらゆる場面で生じます。橋脚、水中の岩、ブレイク、流れ込み、川のカーブ…あらゆる「淀み」を探してルアーを投げてみるのが釣れるコツです。

ここは今は投げ釣り禁止になってしまった某所なのですが、行った日は、1投1ヒットと言っても過言ではないくらいの「入れ食い」でした。

温排水
冬の寒い時期の場合は温排水周りは魚が集まってきています。
本当にお湯が出ていれば重畳。ただ、通常の排水であっても、川の水温より高ければそこだけ周囲より暖かいわけですから温排水同様魚が集まってきます。
私は3月の寒い時期、某所の下水処理場排水地点で、67cmのシーバスを釣ったことがあります。

したがって、温排水を出さないボイラーなどのない工場でも、あきらめないでください。
などが川沿いにあれば行ってみてください。
ただ、温排水は地図からも確認できるため、先行者がいたり、荒らされて逆にいなかったり、立ち入り禁止だったりします。
温排水だけを当てにそこに向かうのはあまりよろしくないと思います。
流れ込み
流れ込みとは、別の流れが川の本流にぶつかる地点を指します。
- 温排水
- 支流からの合流
- 中州からの合流
などが該当します。地図で確認できるところも多いです。
遊泳力のない小魚が流れ込みで姿勢を崩すのを狙ってシーバスが集まっています。
流れ込みの少し奥にルアーを着水して引いてくるとよいでしょう。
河川シーバスの攻略法<2>事前調査をしよう
釣りに行く前のフィールドの事前調査はとても大事です。
中でも河川は、水温や生態を都道府県が観察・管理していることが多く、海よりも具体的な情報を手に入れることができる場合があります。
アユなどのベイトの遡上量をチェック
多摩川や相模川など、アユの遡上で有名な川はその年のアユの遡上量を国土交通省や所管の都道府県などが調べて公開してくれていることがあります。
アユパターンは、河川シーバスでの重要なファクターなので見落とせないですね。
【参考例】
是非遡上量を調べてみてください。
川によっては、他の魚やバチなども遡上量や個体数などを調べられます。
水量・水温などを調べる
河川は災害防止の観点から水量や水温も公開されていることがあります。
水量が多すぎるといつもの場所が水没していたり、逆に干上がって浅く釣れない場所になっていたりします。
水温もシーバスの活性を推測するために重要です。
ポイントは、何度なのか、というよりも、前日からの変化を見ることです。
そういう「変化」が出たときに魚の活動が活性化されるからです。
秋~冬ならば、前日より急激に2~3℃以上水温が上がるときがあればシーバスの活性が上がることが多いです。真夏ならば2~3℃下がる時が逆に過ごしやすくなって活性が高まる可能性があります。
SNS等で釣果チェック
SNSやアングラーズなどで、多くの人がどのようなルアーを使って釣っているか検索しましょう。

例えば「キャンディ系やパール系のルアーを使っている人が多いな」とか、「小さめのルアーで釣っている人が多い」みたいな違いが観察できます。
普通にやっていても釣れないため、普段そこで釣っている人のルアーを調べて真似してみることが最大の近道になります。
河川シーバスの攻略法<3>バチ抜けは絶対に行こう
ピンポイントで具体的なアドバイスですが、「バチ抜け」は絶対に行きましょう。
なぜなら絶対に釣れるからです。ここを逃す手はありません。

「バチ抜け」とは、バチと呼ばれるイソメの仲間が産卵のために河川で大量発生し、それをシーバス(スズキ)が捕食するパターンです。
このとき、まさに入れ食いと言えるほど、シーバスが大量に釣れる状態になり、初心者でも「爆釣」させるチャンスでもあります。要は年に一度のお祭りです。
バチ抜けでのルアーや釣り方は以下のページで詳しく解説しています。
河川シーバス釣りに必要な服装やタックル
河川シーバス釣りに行くときに必要な服装等です。
服装・装備は動きやすい格好で
河川は隅田川など都心の川は柵があり整備されているため、重装備は必要ありません(念のためライフジャケットの装着はオススメします)。
多摩川のように整備されていない河川の場合は長靴やスパイクシューズなど、それなりの装備をされていくことをおすすめします。
川の中に入って釣りをするためのウェーダーがあると選択肢がかなり広がりますが、ウェーディングは危険度が高いので初めての場合は極力慣れている同行者を伴いましょう。
タックルは標準装備だが、状況に合わせて変更するとより○
タックルは海の大場所で使うような100Mなどの長くて硬いロッドではなく、86MLなどの短く柔らかいロッドにするのがおすすめ。
狭いところや木が邪魔なところなどで細かくキャストする必要があるため、短い方が取り回しがきいて便利です。
ルアーも細かい水流変化をつかまないと難しいドリフトなどを多用するため、MLなどの柔らかい竿が有利です。
ただし、どんな場合も状況優先です。夏の高活性時などで硬い竿で大遠投するほうが有利な場合もありますので、その時期や行く場所の状況に合わせてロッドも細かく変更するとよりよいです。
河川シーバス釣りの注意点
根掛かりに注意する
河川は流れがあるため、砂など軽い堆積物は流されて、ボトムがゴツゴツハードになっていることが多く根掛かりに注意しましょう。バイブレーションなどの重めのルアーを長時間底に放置すると根掛かりの原因になります。
また、ルアーは適切に飛んでも、風でラインが流され、橋脚やストラクチャーに引っかかってもブレイクの原因になります。これに関しては投げる前から綿密にシミュレーションをして、ロストをしないよう注意しましょう。

あまり食べないほうがよい…
東京圏、大阪圏などの都市河川は、以前に比べ水質はかなり改善しました。
しかし、それでも・・・です。
一定数の方がチャレンジしていますが、あまりお勧めはできません。
食べる目的の方はできるだけ、海で獲れた、しかも回遊してきたシーバスにしたほうがよさそうです。

通いこみこそ正義
河川シーバスは難しいですが、だからこそ奥深く、攻略しがいのある釣りです。
わざわざ向かう、というよりは近くに川があって、行ってみたい、という人も多いのではないでしょうか。
河川シーバスの一番大事なことは通いこみです。通いこんで、投げやすい、釣りやすいポイント、釣れるルアーなどの自分なりを探し出してみてください。


