ナイトゲームでのバイブレーションの使い方【シーバス】

豊洲で釣れたシーバス

シーバス初心者にとって、結構意外ではないかなと思うのが、ナイトゲームでバイブレーションを使うということ。実際私は「夜は視界が悪いので、バイブレーションのような激しく動き、早巻きが必要なルアーは使えない」と思い込んでいました。

でも結論から言うとそんなことないんです!ナイトでもバイブレーションはめちゃ釣れる

中でも超おすすめなのがシリテンバイブ。秋のとある日に東京湾奥の公園で2時間で6キャッチの大変良い釣果をあげた優秀ルアーです。そのとき感じたルアー釣りをする場合の注意点なども詳細にお伝えします!

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場所は湾奧(現在投げ釣り禁止)

ナイトゲームでのバイブレーションで爆釣させたのは豊洲ぐるり公園。東京湾奥、隅田川の河口に位置する公園です。

状況は、中潮の上げの潮が動く16:00。気温は20度曇りに時々太陽の刺す天候で、まさに「秋爆」が期待できる釣りのシチュエーションでした。

なお、豊洲ぐるり公園は現在では投げ釣り禁止です。しかし、近くの隅田川はもちろん、あらゆる場所でも通用すると思いますので是非参考にしてください。

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シーバスのいそうな場所を探して移動

到着時はまだ日が出ていたので広々としたところでメタルバイブを投げました。

投げたのは、コアマンのIP-26イワシゴールド。この釣行の数週間前に、沖堤防で十数ヒットさせた神ルアーでしたが、この日、反応は得られませんでした。仕方ないので移動。

歩いていると、この日は流れが強く、特に橋脚回りに複雑な水の流れがあることが水面を見るだけでもわかりました。下図の「淀み」を中心に流れが入り乱れ、このあたりにシーバスが潜んでいるのではと予測。

中層あたりを狙うため、シリテンバイブに持ち替え

この場所は流れが強いため、スローで引いてくるルアーは不適。バイブレーションのような巻きルアーが良いのではと思う一方、メタルバイブでは反応を得られなかったのでもう少し中層を探りやすい(メタルよりも比重の軽い)シリテンバイブをチョイス。

この日は表層をぴちゃぴちゃと何らかのベイトが跳ねていました。おそらくイナッコかイワシです。

シリテンバイブはイワシパターンに向いているとされ、特に購入したルアーは銀粉加工をされており、この銀粉のきらめきがイナッコのそれと似ていると聞いたことがあったので、どちらのパターンでも対応できるのではないでしょうか。

イナッコもイワシも表層付近を泳ぐため、着水後沈めずにすぐに巻いてくる手法を取ったところ、ガツンと一発!

小気味よい引きとともにお目見えしたのは40㎝ちょいの小ぶりなフッコさん。

これの前の沖堤防で、大量にばらした経験があったので、この大きさにもかかわらず取り込みにかなり時間をかけました(笑)逆にそれがシーバスを疲れさせて落ち着いてタモ入れができたのかも。

>>>>シーバスをバラさない方法はこちら

暗くなってからもシリテンバイブで継続的にヒット

上記のシーバスのやり取りと写真撮影、そしてリリースなんかをしているうちに辺りはすっかり暗くなってしまいました。

18:00前だったと思います

ただ、上記写真の通り、この場所は東京湾奧らしく、街灯が豊富でとても明るい。しかも、1投でこの釣果。活性も高いのではとルアーはバイブレーションのままにしました。

この時はまだ「夜にバイブはダメ」という先入観があったのですが、直前に寄っていた釣具屋の店員さんが、夜でもバイブレーションで釣れるよ、と教えてくださっていたので、一回試してみようと思いました。

さっそく、ルアーの泳ぐトレースコースを少し変えると、なんとまたヒット!今度はがっつり食ってくれてます。

これでナイトでも釣れる!と確信(笑)

それから1~2回ばらして、またヒット。もうこのときには完全ナイトにもかかわらず、合計3キャッチ。

最大サイズはこの57cmのフッコ。この時の私のシーバス記録(53cm)も更新!(ちなみにこの記事をチェックしている今(2022年3月)の最大サイズは67㎝です(過去の自分にマウント)

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ナイトでのバイブレーションの使い方

もうこれで、ナイトでも胸を張ってバイブレーションを使えます(笑)

使ったことのない人向けに、多少なり使えるシチュエーションや注意点を記録しておきます。知っている方は飛ばしてしまってください。

選ぶシチュエーション

この日のように流れが速いような場所、深い場所などミノーでは探りづらい場所はバイブレーションを使って誘う方法もあります。

また、ナイトゲームであっても、ボトムを効率的に狙いたいとき、ベイトやシーバスの活性が高く、水面を騒がしているときなどにも有効です。ボイルがあったらその下をバイブを通すとヒットにつながります。

まあしかし、変なこと考えず、フローティングでダメだったからバイブレーションでボトムを探ろう、というくらいの軽い気持ちで挑んだ方がいいです。この日の釣行のように、変な先入観を持たずに投げれば、ハマるときはハマりますから。

デイとナイトで「同じ」部分と「違う」部分

ナイトゲームでのバイブレーションの使い方は、デイゲームと同じ部分と異なる部分があります。まず同じ部分は、「変化」のある場所を狙うということです。

ヘチや潮目、ボトムはもちろん、流れのよどみ、変化、ストラクチャー周りと言ったところを狙うことはナイトでもデイも同じです。

この日の釣行も、爆釣状態が途切れたときに、橋脚の流れの「淀み」を狙って打ったところ、一投3巻きくらいで食ってきました。フッコサイズでしたが、釣れなくなったら変化を狙うというのは古今東西?四六時中?変わりません。

デイとナイトとで、使い方が違う部分もあります。それはやっぱり「巻き速度」です。ナイトゲームは視界が遮られる分、バイブレーションの引きはゆっくりになります。超デッドにしてしまうと沈んで根掛かりするので、ギリギリプルプルするのが手元に伝わってくるくらいの速さがベスト。

この日も興奮して巻きが早くなると急に食わなくなりました。ウォブリングさせながらリトリーブは遅め…むずかしかったです。

計5キャッチ1バラシとデイ・ナイト含めて大活躍をしてくれました。先入観にとらわれず、バイブレーションを信じたおかげです。

特にシリテンバイブは、シリコンでできている分、メタルバイブよりも沈み込みが遅く、比較的ゆっくり引けますし、シリコンがフックの衝突する音を軽減してくれて、湾奧のスレたシーバスにも口を使わせたようです。

気になる方は是非見てみてください。

ちなみに、釣具屋の店員さんによれば、樹脂製のバイブレーションですが、キックビートというルアーも、ルアーに体高があり、これが潮の影響を受けやすいために、流れのヨレなどでフラっとなって、それがシーバスのバイトを誘うのだとか。

ナイトゲーム向きのルアーということです。

※このあと、冬の多摩川(ナイトゲーム)で試してみたのですが20㎝くらいの極小シーバスがヒットしました(バラしました(笑))

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【番外編】セットアッパーでも釣れました

今日はシリテンバイブが大当たりの日でしたが、ここまで釣ると、他のルアーも試したくなりますよね。そこで、ナイト用のミノーを持ち出しました。

KOSUKEではいけなかった。

まずはKOSUKE85-F。コスケ、と読むそうです。ファットボディに加え、ボラっぽいフラッシングの狙えるフローティングミノー。

>>>KOSUKEの詳細についてはこちらもご覧ください

比較的表層を泳いでくれるファットシルエットなルアー。まさにイナッコパターンにぴったりかなとチョイス。しかし、ストップアンドゴーなどで誘いをかけるも無反応。上記の淀みなどのポイントに落とすも何もありません。

このときは秋でしたし、サイズが小さかったのかもしれません。

中層攻略「セットアッパー」でキャッチ!

そこで、中層攻略のセットアッパー145S-DRに変えました。14.5cmもある大きなルアーですが、ロングビルがつき、潜りやすく、中層を探りやすいのです。色も銀粉ではないですがボラを誘いやすいカラーチョイス。

開発者の小沼さん曰く、「シーバスは泳いでいるボラよりも、ストップしている個体を狙う傾向がある」とのこと。そんなの観察してるなんて本当プロってすごいですよね…。

なので、私もセットアッパーを1秒にハンドル1回転のスピードで、たまに1秒ほどストップさせる作戦で巻いてきます。

シリテンほどの反応はなかったのですが、十数投目かにググン!と反応があり、巻いてくると本日最後の1匹をキャッチ!

小沼プロ、ありがとうございます。

しかしこのサイズで食ってきたということは、決行成熟したイナッコを食っていたのか、ボラを食っていたのか、この半分くらいのサイズのシリテンバイブによく食ってきたなぁ…と思います。

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6キャッチ1バラシの大金星!

結局16:00ごろから始めて18:30ほどの短い時間に6ヒット1バラシの大金星。たま~にこういうバカでも釣れるような日ってあるんですよね。サイズこそ出なかったものの、とても楽しいシーバス釣行になりました。

たまたま活性が高かったというのが大きいのですが、その中でも、橋脚やレンジなど、狙い通りに周到に準備をしたおかげでとても楽しい釣行になりました。

ちょっと自信もつきました。シーバスルアー釣りには無限の可能性があります!

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