釣り場探しにおいて。東京・神奈川に住んでいる人にとって、東京湾に行くのか、相模湾に行くのか迷うところ。
実は、これら二つは、それぞれメリット、デメリットがあります! 探しに行く前にどちらが良いか、見てみましょう。
初めに言うと、釣れるのは東京湾だけど場所がない。相模湾は小田原のほう行け、です。
具体的な釣り場の場所についてはこちら。
東京湾と相模湾のそれぞれのメリット
おかっぱりなら東京湾に軍配
東京湾の大きな特徴は、日本一の都市からの人間の排水が流れ込んで、良くも悪くも富栄養化している点。このため、ベイトフィッシュやそれを食べるシーバス、青物等が陸っぱりからも豊富に釣れます。

シーズンになれば、シーバスはもちろん、沖からしか狙えないような80cmを超えるブリなどの釣果も報告されています(東扇島西公園)。
ビギナーやファミリーで行く場合は相模湾よりも東京湾をおすすめします。
東京湾は都心からのアクセスも○
東京湾は都心からのアクセスがとてもよいのが大きなメリットです。
フジテレビの目の前にある水の広場公園や首都高降りてすぐに芝浦南ふ頭公園など、都心から10分~20分で行けるところが多くあります。
そうした近いところからも60cmを超えるシーバスなど大きな魚を狙えるのも魅力の一つです。
船なら相模湾も有名
相模湾は大変広いですが、釣果は芳しくありません。というか最悪です。湘南エリアはサーフィンでにぎわっているため、釣り場も限られてきます。しかし、船釣りであれば相模湾はとても夢のある場所です。
西から真鶴、小田原、そして江の島、三浦と、多くの港があり、そこからさまざまな魚種の釣舟が出ています。

沖に出ればサバやイナダなどの青物だけでなく、マグロやカツオなどの大型魚の釣果もあるため、大きな魚を狙いたい玄人さんにはおすすめの湾です。
東京湾と相模湾のそれぞれのデメリット
東京湾は釣れる場所が少ない
東京湾は魚影が濃いですが、代わりに人口も多く、産業の中心でもあるため、立ち入り禁止のところが多く、釣りのできるところが少ないです。
海釣り公園のような安心して入れる場所は休日にもなればAM5:00から超満員となるのも珍しくありません。
また、釣りOKでも投げ釣り禁止の場所が多くルアー釣りなど投げ釣りをしたい方にとっては、肩身の狭い思いをすることになります。
相模湾はとにかく釣れない
相模湾も似たような状況ですが、あちらは東西に長い分、釣り場は意外とたくさんあります。ただし、「釣れない」。絶望的に釣れない。釣れてもフグだけ。

・・・なんだよ?
平塚新港や腰越漁港など、足場やトイレ設備などが整っているところは多くありますが、ボウズ、釣れてもフグしか釣れない…ということは珍しいことではありません。
大きなヒラメが釣れた!シーバスが釣れた!タチウオが釣れた!という報告は、陸っぱりからは聞きません。相模川河口でシーバスの釣果がありますが、いずれも超絶技巧を持った上級アングラーばかりです。
相模湾はこちらも良くも悪くも水質が良く、水底まで見えるほどクリアなのです。釣れても朝マズメだけなど、ファミリーやビギナーには少し厳しいフィールドと思います。
東京湾と相模湾の攻略法
東京湾:平日や沖堤防も選択肢
東京湾を狙うなら、サビキやウキ釣りなど、投げ釣り以外の方法であれば選択肢が広がります。ルアーなどの投げ釣りがしたかったり、のんびりとやりたい場合は平日など人のいない曜日を狙うか、沖堤防に行くという手もあります。
あとはおとなしく海釣り公園に行くのが◎。特にビギナーやファミリーは釣果が安定し、柵などがついて安心な有料の海釣り公園をおすすめします。
相模湾:小田原や三浦の方は希望あり
釣れないで有名な相模湾ですが、東西どちらかに行くと多少魚影が濃くなってきます。具体的には三浦半島の方。荒磯などの地磯になりますが、江の島などよりはよっぽどたくさん釣れます。
反対に、小田原や真鶴のほうまで足を延ばせば、逆に都心では釣れないような釣り物が楽しめるでしょう。当サイトでは米神漁港や番場浦などを推しています。
多少装備が必要ですが、お子さんを連れてプチ遠征がてらいかがでしょうか。
相模湾:カヤックもおすすめ
相模湾はサーフィンで有名ですが、同じようにSUPなどの出船場所も多いです。SUPやカヤックを使った釣りならば沖に出ることができ、青物などを狙うことができるでしょう。
下記記事の5つ目の腰越海岸などは激推しポイント。
国府津など、西湘のほうは深くて波が高いので遊泳禁止のところが多く、カヤックは不向きです。ですから腰越などの湘南エリアの他に、三浦半島のほうの立石公園などもよいですね。
相模湾は水質がきれいで青物が良く回ります。非常に美味ですので是非ご検討ください。
釣果は東京湾・相模湾は小田原へ
私は神奈川県の川崎から県央あたりに住んでいますので、東京湾、相模湾共に同じくらいの時間で行くことができるため、週末どちらに行くかは毎回迷うポイントです。
要は釣れるのは東京湾。でも混んでいて場所がないから平日に、相模湾は死の海だから、行くのならば小田原方面へ!ということです。
どちらも一長一短で、悩ましい部分でもあります。河川や沖堤防、船釣りも選択肢に自分だけの場所の開拓をするのも面白いかもしれません。