小田原市にある小さな釣り場が米神漁港(こめかみぎょこう)です。
米神漁港は、小田原にありながらアクセスがよく、魚影も濃い釣り場です。しかもトイレや洗い場など設備も完備!
でもあまり整備されていない小さな堤防のため、危険もありますので、最後の注意点まで含めてお読みいただければと思います。
米神漁港の釣り場の詳細
まずは米神漁港がどんな釣り場なのかをご紹介します。
米神漁港は岸壁と磯場からなる
米神漁港は小さな釣り場ですが、釣り場は2種類あり、岸壁と磯場からなります。漁港に入り、海に向かって右側が岸壁部、左側が磯になります。
下記写真(左:スマホは上)は岸壁ですが、全体的に小さい釣り場ですので数人で満杯になります。
この狭さ故、先端の一級ポイントは埋まりやすいので要注意です。
ちなみに米神漁港は「漁港」としては既に使われておらず、漁船などの離着岸はありません。24時間釣りのために使える素晴らしい場所です。
磯場もこじんまりとしていますが、本格的な天然磯です。ヒラスズキや60cm近いイシダイが釣れることがあります。
米神漁港にはトイレと水場が完備
米神漁港は小さな釣り場ですが、トイレや水場が管理されています。女性は2つ、男性は小便器1つに大便器1つ。それなりに清潔で女性や子供も使いやすいでしょう。残念ながら和式ですが…まぁこの清潔さを考えると十分です。
エサ釣りの方に朗報なのは、水場が整備されていること。ちょうど国道135号を支える柱の下に整備されています。1つしかないですが、小さな漁港ですので十分です。
これで家に帰ってからの面倒なバッカンなどの水洗いを省略できます。
米神漁港は到着したときに1000円の使用料金を地元のおじさんにお支払いします。納得ですね。
米神漁港へのアクセスと料金
米神漁港のアクセス方法や料金についてご紹介します。アクセスは少し難しいので事前に確認をよくしておいてください。
米神漁港は都心からのアクセス◎
米神漁港は、高速道路の小田原厚木道路を降りて20分ほどのところにあります。
高速道路を使えば都心から1時間ちょっと。神奈川県内であれば1時間以内でいけてしまうアクセスの良さが魅力です。小さいですがその先に行けば江の浦港や真鶴といった釣り人垂涎モノのポイントがあります。
小田原というと静岡に近いイメージからとても遠いような気がしてしまうのですが、意外ですよね。
米神漁港に進入するポイントは要注意
米神漁港は小さい漁港であるためか、道路上に案内の看板が曲がるところ1カ所しかなく、準備しておかなければ迷います。
曲がるための道は車の通りが多いため、ゆっくり減速して探すのも気が引けます。事前に地図とストリートビューなどで場所を確認しておいた方がよいです。
上記は米神に右折するところのストリートビューです。ぜひ前後の雰囲気などを確認してみてください。
カーナビによっては米神漁港が登録されておらず、ナビ頼りにしているとたどり着けない恐れがあります。ナビだけでなく事前の確認をすることと、ナビはGoogleMAPを使用することをおすすめします。
上記写真のところが駐車場になります。駅からは遠いですし、小田原という地理を考えると自動車一択かと思います。
米神漁港の駐車場代は1000円
米神漁港自体は無料ですが、駐車場代として、時間にかかわらず1回1000円かかります。停めると係のおじさんがやってきて徴収しに来ます(とてもやさしいです)。
前述の通りこの1000円は釣り場の保全や設備維持のために使われます。是非お支払いください。
米神漁港で釣れる魚
米神漁港は魚影の濃い釣り場です。
何でも釣れますが、主にメジナやイナダを釣っている人が多いです。その他ヒラスズキ、サヨリ、イシダイ等の実績があり、 堤防の裏にはテトラではカサゴなどの根魚も期待できます。
米神漁港(小田原)回遊がすごくて大量です。でも弓角とメタルジグには反応なく、私の課題はそれではないかと…。あと初ショゴ!こんなにがっつり食ってる!#コアマン #vj16 #ショゴ #小田原 #釣り pic.twitter.com/OAIT5Qg0ce
— すずき (@fishandugio) September 17, 2019
ちなみに、岸壁が混んでいたので磯場での釣行したときなのですが、シーバス(ヒラスズキ)がルアー(VJ-16)に食いつきました(バラしたので写真は無しです…泣)。
荒れやすい場所なのでサラシが出ていることが多く、ヒラスズキやイシダイも釣れます。ただ、小さな釣り場ですのでランガンには不向き。本格的にルアーなどでヒラスズキを狙いたい人には向いていません。
ある意味小田原でシーバスやヒラスズキが狙える貴重な釣り場・・・
米神漁港は波が高いため要注意!
米神漁港は奥まったところではないため、全体的に波が高いです。
磯全体(本当に真上まで)、堤防全体が波にのまれることがあります。
特に、台風が通過する直前と直後、大潮~中潮くらいの満潮前後などは要注意。釣行前には必ず天気予報や潮周りをチェックしてから臨みましょう。
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岸壁は手前側に荷物を置かないように
米神漁港は岸壁の先端が一番危なそうに見えますが、実は手前側が一番波をかぶります。
おそらく構造上波をいなしやすくなっていて、結果として手前側が波が来やすくなっているのだと思います。
今日、米神漁港行ってたんだけど、堤防の陸側って安全そうでみんな釣具とか椅子とか置くけど、実はそこが一番波被りやすいから気をつけてください(誰宛?笑)
— 釣りをするすずき (@fishandugio) September 19, 2021
釣果はダツを一バラし pic.twitter.com/4LHhO6fgdW
注意していただきたいのはその手前側が「安全そう」に見えるせいで、よくファミリーなどが釣具やイスを置いてしまうことです。
これは道具を汚してしまうだけでなく、流して紛失してしまうリスクがあります。また、荒れている日は腰くらいまで波が来ることがあり、お子さんなどは流されるリスクもあります。
まず、道具を放置しない、ということと、小さなお子さんからは目を離さないということは徹底したほうが良いです。
ライフジャケット・スパイクシューズは必須
以上のことから、岸壁、磯、どちらに行くにしてもライフジャケット、スパイクシューズは必須です。
来ているだけで安全なだけでなく、着ている安心感をもって釣りができます。
なお、ライフジャケットについては磯用のインフレータブルではない非膨張式のを選びましょう。詳しくは下記記事も合わせてご覧ください。
ただ、落水すれば救助のための消防や海上保安庁(118)を呼ぶなどひと騒動です。何よりも落水しないことが大事。事前の潮周りや天候のチェックと、「危険かな」と思った場合に無理をせずすぐに引き上げる判断が必要です。
相模湾最高峰の穴場「米神漁港」を楽しんで!
米神漁港はアクセスのよい穴場的釣り場。相模湾ですが、魚影の薄い湘南エリアの漁港とは違い、安定した釣果が期待できる相模湾最高峰の釣り場といってもいいのではないでしょうか。
ただ、地元の人もたくさん集まりますし、小さな漁港です。お互い譲り合い、マナーを守ること、そして、高波をかぶっても大丈夫なように、しっかりとした装備でご利用ください。