釣りを始めて数年、どれもおかっぱりからのものでした。
しかし、ついに江の島でLTルアー(ライトルアー)船に乗りました。敷居を高く感じてましたが、勘違い!そして、なんと40cmを超えるメガサバが釣れること釣れること!しかも超お手軽で楽しい!
利用に当たり、不明だった部分、不安だった部分もありましたので、感想ついでに、私のような「船初心者」に向けて、公式サイトなどにはない細かな情報もご紹介できればと思います!
利用したのは「島きち丸」さん
今回利用したのは江の島の片瀬漁港内にある「島きち丸」さん。
LTルアーでは江の島では有名な船屋さんみたいです(というか、LTルアーではここだけ?)。Twitterでフォローさせていただいている方のとても親切でしかも楽しい!というツイートをみつけ予約しました。
アクセス・料金
島きち丸は片瀬港の中にあります。新江ノ島水族館の隣。港内は公衆トイレやキッチンカーなどがあり、常に船釣り客と、港内のおかっぱり釣り客でごった返しています。
料金は男性5500円、女性5000円と、普通船釣りで9000円程度する相場の中では破格。ただ、3~4時間しかないためのこの価格だそうで、クーポンなども使えません。
でも、あとで言いますけど、4時間で十分な時間です!笑
ちなみに駐車場は無料です。到着したらまずは車を横付けして受付を済ませましょう。その後駐車場所に案内されます。一般客向けの片瀬漁港の駐車場に停めると有料になるので注意です。
出船時間の1時間前に集合
出船は6時30分ですが、1時間前に集合と言われました。そんなに早い心配あるかな?と思いましたが、着いたら受付を済ませ、車を停めに行き、準備をして船に乗り込む…となると、意外とちょうどよい感じ。
早く揃えばその分出発が早くなることもあるので、最初は1時間、慣れていても45分前くらいまでにはついておきたいなと思いました。
LT(ライト)ルアーとは
ところで、今回挑戦するLTルアーとは、要はジグを使って青物(主にサバ)を釣る釣りです。とはいっても、フルキャストではなく、単に船の真下にジグを落として釣るだけです。
やり方は、船長が指示するタナ(大体20~40m)にジグを落とし、しゃくるだけ。特段難しいテクニックもいらずに釣ることができます。
魅力的なのは何と言ってもその引き!竿がありえないほどぶち曲がります。時期によってはサバだけでなく、ウルメイワイやワカシ・イナダ、タチウオなどが釣れることもあるそうです。
手軽に大きな魚を狙えるだけあって、近年人気急上昇の釣りらしいですよ!
タックルについて
タックルは島きち丸さんで貸してもらえますが、自身で揃える場合、6フィートくらいのベイトロッドがベスト。短いほうが釣れた時の取り回しが楽ですし、フォール中に食ってくることがよくあるので、その当たりがとりやすいベイトリールがおすすめ。
しかし、普通のバスロッドでも使えるくらいなので8フィート越えのジギングロッドやシーバスロッドの転用も可能。スピニングリールでいけます。つまり、いつものタックルでOK!笑
ラインは1.0号以上のPEラインに8号のリーダーをFGノットで直結。私はいつも0.8号と3.5号のリーダーを付けています。ですから、リールは以前使っていたものに取り替えました。
ちなみにPEライン、どうせ新しいのを付けるのなら、色付きでどのくらいラインが出たかがわかるものを使うと、船長の指示ダナに的確にジグを落とせるのでおすすめです。私が使ったのはSHIMANOのタナトル 1.0号 4つ編み
品質は良いのに、かなり安いのがお気に入りポイント。普段のシーバスでは同メーカーのPITBULL8つ編みを使っていますが、オカッパリと違って飛距離は必要ないので4つ編みでよいかと思います。
1.2号や1.5号じゃないと不安…という声も聞きます。でも、普通にサバが3匹つくこともありましたが、全く心配なかったです。
ルアー(ジグ)について
40m程度の深いところを探りますので、ルアーはメタルジグ1択。40g~80gの超ヘビーサイズを使います。手返しと、あとは隣とのお祭り防止のためです。こんな重いと普通のMLのシーバスロッドなどでは対応負荷を超えてしまいますが、キャストをするわけではないのである程度超えても大丈夫です。
私が使用したのは、比較的安価なジグパラです。それでも、60gともなると、少し高くなりますが。
△青とピンクが無難ということで、これに加えてシルバーと念のためゴールドも取り揃えましたが、そんなに必要ありませんでした。笑 ダイソージグでも釣れると思いますよ。
「島きち丸」(そして多くの船釣屋さん)の場合、フックはシングルでバーブレス(返しなし、返しをつぶす)にする必要があります。
私は後方のトレブルフックをシングルに付け替えました。でも、サバが大暴れして引っかかったりするので、後ろは外すだけでもよかったかなと思います。
バーブレスは徹底してください。私はこの日、人差し指に刺さって大変なことになりました。バーブレスじゃなかったら危なかった(笑)
ジグサビキにするかどうか
私はこの方がジグサビキをおすすめしていたのでジグサビキにしました。
ただ、手返しが悪くなるため、食いが立つ日はメタルジグ単体だけでもよいように思います。すぐに外せば済みますので用意はしておいた方が良いかもしれません。サイズはメーカーによって変わりますが、「L」で十分食います。小さすぎるとバレるので、大きめが良いです。
私が使ったのはこれ↓
血や鱗で汚れる
LTルアー船で釣れるのは時期にもよりますがほぼサバです!サバは、大暴れをし、血しぶきをあげます。笑
生臭く、汚れても構わない格好で行きましょう。ライフジャケットは自分で持って行ってもいいですが、あとで洗うのが面倒なので借りてしまった方がよいかもしれません。
これはTwitterのフォロワーさんからのありがたいご助言だったのですが、いらないタオル(雑巾でも可)は2~3枚あった方がよいですね。手を拭いたり、サバを押さえたりするときに便利です。うりさんありがとうございます!
ロッドも、サバのウロコでカピカピになります。帰ったらちゃんと水道水で洗い流し、乾かしましょう。
実釣!出船!
さあ実釣報告です!まず、この日は若潮、超心配でした。過去のブログで全く釣れない…という日があったらしく、最近ツイてない私と妻、船釣りでまさかのボウズは避けたいところ…と思っていましたが杞憂でしたね。笑
烏帽子岩のあたりをぐ~るぐる
出船時刻より15分ほど早く出航。境川河口から出て、江の島を通り過ぎ西へ。しばらくすると見えてくると、湘南エリアの離れ磯として有名な烏帽子岩。
このあたりをぶ~らぶら。どうやら最初のポイントはこのあたりになるようです。意外と岸から近いのね。カヤックでもこれそう…!いや無理か、5kmあるし、死ぬわ。
最初はポイント到着まで意外とかかりました。20分から30分ほどでしょうか。あ!側面にいると途中途中水被ります!なので、カッパがあったほうが良いかも…
それから「魚は見えないけどベイトはいるかもしれないから40mくらいから探ってみて~」との声が。アバウト~!笑
私がさっそく1匹、妻はお祭り…
私はなんと1投目でアタリ!さすが私!(笑) すごい引く~!と思っていたのもつかの間。一緒に来ていた妻が隣の人とお祭り。今回人が少なく間が空いていたのになぜ…?
でも、上乗りさん(船に1人、島きち丸の方が乗船していて、いろいろガイドしてくださる人)が親切に外してくれました。
無事糸は外れましたがポイント移動との声が。どちらが原因かはわかりませんが、隣の人に謝罪しつつ妻、落胆。
「もう降りたい」
「私は来てはいけない人間だったんだ」
と言っていました。相当へこんでます。ちょっと面白かったけど、頑張って励まし次のポイントへ。笑
重い~!
ポイント移動は結構こまめでした。釣りができる時間も数分な感覚。でも、当たる場所にはしばらくいる、そんな感じでしたね。
妻にもついにあたりがあり良型のサバゲット! ご機嫌も戻りました。
ちなみに、お祭り防止のためドラグはギチギチにしてゴリ巻きです。フックもリーダーもでかいので、まずバレません。むしろバーブレスなので早めに挙げてきてしまうほうがバレる確率は下がります。
私もノリノリでさばゲット!
驚くべきは引きの強さ!お、重い~!2匹つくと、妻は抜き上げられない。私も、3匹ついたときは冗談抜きでメーター級のなにかが付いたのかと思いました笑
ロッドは、これでもかってくらいにブチまがりました。
昨日のLTルアー!ロッドってこんなにぶち曲がるもんなんだねぇ。笑
— 釣りをするすずき (@fishandugio) June 21, 2021
ちなみに3000円のシーバスロッドML pic.twitter.com/V2g63sH0dB
私のシーバス用の愛竿ディアルーナもぽっきり行くんじゃないかとちょっと心配に…(全然大丈夫でした)。ロッドの技術力すげえ!
そんなこんなで、とにかく釣れる。カタクチイワシの大爆釣とはわけが違う。彼らの4~5倍の長さの超でかサバがカタクチイワシと同じペースでかかるんですもん。腕は痛くなるわ血まみれになるわである意味嬉しい悲鳴。
途中からクーラー一杯になり、うーんどうしようか?状態。
こんなかたちでフィーバータイムを2~3回はさみ、あとはポツポツ釣って時間(11時)になったので終了です。
釣果報告
大爆釣!!
ん~あれやね。軽く50匹以上はいた。
シンクの写真、数えたら30いたんですが、これ、親せきに10~15配り、すでに10匹近く捌いて冷蔵庫に入れたときのものですから。
はじめてだったのでリリースしてよいのかわからず、とりあえず全部持ち帰ってしまったのですが、結構お土産用に10~20くらいは確保して、あとは逃がしてしまう人は多いみたいです。マジかよ。
血抜きは船内で
実は乗船時、人数分の氷を一人おそらく2~3kgもらえるんですが、これだけ釣れるのであれば、氷はもう少し用意していたほうがいいです。私はさらに5kg多めに氷を入れておきました。
血抜きは1人1つバケツが配られ、そこでできるようになってます。停船中にその血を捨てるのはやめましょう。なぜなら血に誘われてサメが来ちゃうから。
ちなみに私は以前サバにあたって(おそらくヒスタミン中毒)救急車騒ぎになったことがあります。サバは足が速いので、釣れたらサバ折りで血抜きし、移動中にはらわたを取り、キンキンに冷やしておいた方がよいですよ。
はらわたは、結構海中に捨てちゃっている人多かったし、船長さんも何も言わなかったけど、おそらくマナー的に×。下船時にゴミ箱を用意してくれるので、できればそこに捨てたほうがいいですね。
感想!
船には謎の敷居の高さを感じていましたが、LTルアー船は時間も短くお手軽でした。お手軽なのがとてもよい!5000円ならまだだせるし、3~4時間て短いかなと思いましたが、1回でもフィーバーすれば十分満足できました。
LTルアーでこの満足度…これ、普通の船釣りはどんだけガチ勢なの…笑
なんといっても、島きち丸の受付のおばちゃんも、上乗りさんと船長もみんな親切で優しかったです。これが大きい。こんなにウェルカムな気持ちで迎えてくれるなら、また今度来てみようかなって思います。
もうサバは死ぬほど釣ったので、次はイナダ狙いで秋かなあ…むふふ
おかっぱりとの違い
最後に3年オカッパリマンとして、船釣りとおかっぱりとの違いで感じたことを書きます。
どっちも、全く違う楽しさがある。
指示されたタナで落とせば、とんでもない引きを味わえる40UPの青物をほぼ確実に釣れるLTルアー船。これはとても魅力。あの引きを今でも思い出してしまいます。加えて沖の綺麗な水で泳ぐ新鮮な魚をいただけるのも魅力の一つ。
一方で、船釣りからしたらチマチマした印象のおかっぱり。でも、1匹を釣り上げるために、ポイントを移動したり、ルアーをとっかえひっかえしてみたり…これはこれでとてもおもしろいなと気づくことができました。
いわゆる「ゲーム性」ですが、私もその魅力に浸かっていたとは…
船釣りは釣れるから、そっちにはまっておかっぱり戻れないのでは?と妻に茶化されたりもしましたが、そんなことはないですね。陸は陸での面白さがある。ほとんど黒くて食べられないけど。
船釣りを経験することで、新たな釣りの可能性が広がったように思います!なんにせよまた行きたい!
長文でしたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。