横浜にはいくつかの沖堤防があります。
沖堤防とは、渡船、すなわち船でないと行けない堤防のことです。陸の釣り場と比べ、釣果が安定し、空いていて気軽に釣りができる場所です。
しかし、渡船が必要な分、ハードルを感じている人もいるのではないでしょうか?
実は横浜の沖堤防は手軽に行くことができます。今回は東京湾奥に位置する横浜沖堤防について行き方と釣りのポイントをご紹介します。
ちなみに、川崎新提についての記事はこちらです。
横浜沖堤防の概要と魅力
横浜沖堤防は横浜港を守る沖堤防です。ベイブリッジを中心に11の堤防からなります。

みなとみらいにある渡船屋さんで、どこに渡りたいかを紙に記入し、乗せてもらいます。
湾のかなり内側にあるため波も穏やかなことが多く、渡船も1日に何本も出ていてほとんど予約も不要なため、例えばもう少し北にある川崎の沖堤防(川崎新堤)や横須賀の野島沖堤防より安全で手軽に行けます。
どの堤防がよいか?
初心者おすすめは第1新堤とD突堤
11も堤防があるとどこに行くか迷いますが、初心者におすすめなのはD突堤と第一新提です。
なぜならこの2つの堤防は、他の横浜の沖堤防に比べて広くて足場も高く安定しているため、波をかぶることなく安全だからです。さらに、最も外洋に面しているため、釣果が安定的です。

ルアーマンは旧赤灯や旧白灯など
ただ、上記2つの堤防は最も人気で人が集まりやすく、広さが重要なルアーマンには特にハイシーズンは厳しいときがあります。もしそういう状況であれば波をかぶる恐れが少ない旧赤灯や旧白灯などがよいでしょう。


奥まった場所にはなりますが広々していてベイブリッジ付近の堤防よりは安定感があります。また、周囲に人々がいないのはどこも同じ。釣果もそれなりに期待できます。

横浜沖堤防への行き方
横浜沖堤防は渡船屋で船に乗せてもらっていきます。とはいえ、船釣りよりもとても気軽です。
横浜の沖堤防に行ってくれる渡船屋さんはおそらくみなとみらいの先、山下ふ頭の港の粂丸(旧山本釣り船店)のみとなります。
横浜の堤防の場合、川崎新堤と違い、予約の必要はありません。また、6:00~ほぼ1時間・2時間おきに船が出ています。夏場は20:00の半夜便もあります。
6:00 | 12:00 |
7:00 | 14:00 |
8:00 | 16:00 (10月〜3月最終便) |
10:00 | 20:00 (5月〜10月 土日祝日限定便) |
粂丸に入店後、誓約書を記入し料金を支払ったら、向かいの建物を通り抜けて船に乗り込みます。
船は確実に10分前には出船しますので、時間の20分前には誓約書を記入し終わるところまで終えるのが理想です。
「船に乗る」となるといろいろ気構えますが、基本はタクシーと同じで、お金を払って乗って降りるだけ。違うのは誓約書の記入と乗り降りの際、足元に気を付けることだけです。
アクセス
粂丸にもいくつか駐車場があるみたいなのですが、数が限られるため、近くの有料パーキングに停めたほうが良いでしょう。
実は少し離れたところにイエローハットがあり、その隣にタイムズ駐車場があります。ここはなんと、いつでも24時間700円!粂丸までは徒歩10分ほどですのでおすすめです。

ただ、駐車場価格はここ1年で400円から立て続けに100円ずつ上がっています。今後も値上げの可能性がありますので最新情報にご留意ください。
沖堤防釣行に必要なもの
沖堤防はトイレ、売店、天井のある建物がありません。そのため、沖堤防に行くにあたり、持っていくものも少しだけ普段の釣りとは違い注意しなければいけないことがあります。
ここでは、釣り道具以外に特に用意しておいた方が良いものをご紹介します。
ライフジャケットは必須
意識すべきは「安全」です。特にライフジャケットは絶対に必要です。法律上、船に乗るためには装着義務があるだけでなく、着けるライフジャケットも国交省が認定した証である「桜マーク タイプA」というマークがないものでないといけません。

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スマホの防水ケースは必須
意外と見落としがちですが、携帯電話(スマホ)を保護する防水ケースは必須です。これは突然の雨対策以外に、落水してしまった場合の連絡手段のためです。
防水ケースは海底に沈まぬよう、首にかけられる下記のようなものがおすすめです。
「突然の出来事」に備えれば◎
「突然の落水」「突然の雨」「突然の突風」などに備えてあれば、その他は最悪忘れても何とかなります。ちなみにベストは「突然」をなくすことです。

私は冬の最初、予報が「雨」に変わっていることをチェックせずに渡ってしまい、死ぬ思いをしました。
売店も何もないため、飲み物や食べ物などは用意しておいた方が後悔しないで済みます。