コアマン社のVJ-16、釣れます。
「最初はどんなルアーがよい?」と聞くと、ほとんどの人がVJをすすめます。私も初シーバスはVJでした。ちょうど時合に当たったとはいえ、買ったとたんの釣果です。
びっくりして何度も購入した思い出がありますが、最近は品薄問題が話題ですよね。釣具屋やネットを覗いてみると売り切れの表示ばかりの人も多いはず。(ちなみに、VJが生産終了しているといううわさが流れていますがそのようなことはありませんよ)
VJは、2021年、例年に増して品薄感が強まっています。探せど探せど釣具屋になく、メルカリなどでは転売ヤーが5000円を超える高額で取引をしています。そこで、どうにかして、VJに代わるような「信頼に足るルアー」はないか、考えてみました。
VJの品薄傾向は日に日に悪化
とにかくよく釣れる
ご紹介した通り、私の初めてのシーバスはVJでした。Yahoo!知恵袋でおすすめだと聞いて、1つだけ買ったのです。
そして、1投でガツン! 合計9ヒット4キャッチでした。それまで1匹も釣ったことがなかったのに、驚きましたね。
人生初のシーバス!3バラシを乗り越え、ついに! #若洲海浜公園 #コアマン pic.twitter.com/wABdsv3RI3
— すずき (@fishandugio) July 9, 2019
とにかく、シーバスさえいれば釣れるのではと言われています。ほかのルアーでは釣れないのに、これでは必ず釣れるため、Twitterでも信者が多数います。
詳しくはこちら。
日々品薄傾向が悪化
VJはもともと品薄でたが、それでも釣具屋を定期的に回っていればどこかで必ず手に入れられました。
しかし、2021年現在、釣りブームが到来。釣り人口が増えるにつれて、伝説のアイテム状態に。
令和の「たまごっち」と言っても過言じゃない
もはや釣具屋に行っても常に売り切れ。入荷したら入荷日に売り切れ。ネットでは転売ヤーにより高額商品として取引される始末。
VJの「良いところ」と代替案
では、VJが入荷されるのを待っている間、VJの「代わり」を探すためのヒントを見てみましょう。あくまでも私見ですので参考程度にしてください。
ここではまず、どのような内容が良いのかを述べたあと、代替の候補になるジグヘッド・ワームをあげさせていただきます。
絶妙な「サイズ感」
VJが最も優れているのは、そのサイズ感ではないかと思います。VJのサイズ感はシーバスが一番好きなベイト「シコイワシ(カタクチイワシ)」にそっくりです。コアマンの泉社長も、そのことをしきりに強調なさっています。
確かに、イワシと並べてみると非常によく似ている。ボラパターンやマイクロベイトパターンで釣れることもありますが、あれは見えないところでイワシも入ってきてるのではないかと予想しています。
アルカリシャッドは75㎜(3インチ)。VJ-28で使用される「デカカリシャッド」は3.5インチ。どちらも特別なサイズ感ではありません。
したがって、一般的に3~3.5インチで出回っているジグヘッド付きワームをつけ、ジグヘッド含め9cm~11cm程度(ただし、できればVJと同じサイズ)のものにすれば間違いないのではと思います。
候補❶ ジグヘッドスイマー
クレイジージグヘッドスイマー。23gもありますが、サイズ的には15gが良いのでは。ワームが太めなので、アルカリシャッドより少し硬く感じます。シャッド部分は柔らかいのでVJと同じような動きをしてくれます。
後方のフックを外さないとワームの付け替えができないのが不便ですが、その分VJのようにワームのすっぽ抜けはなく、1000円しない価格は最高です。
夏に実釣しましたが、死ぬほどヒットした!ということで、そのレポート載せておきます。ちなみに青物も釣れた記事はコチラ
候補❷ クイックヘッド
クイックヘッドは、専用のクイックシャッドをつけるとローリングもします。シーバスはローリングアクションへの反応が良いのでもしかしたらVJよりも期待ができるかもしれません。
クイックシャッドは、シャッド(尾)部分が大変大きく、アクションも大きめ。そのため、水の濁りが強かったり活性の高いときは有効かもしれませんが、スレているときなどはVJに軍配。もう少し小さめのシャッド形状を持つワーム(トラップシャッドなど)を付け替えてもよいかもしれません。
ちなみに、青物では実釣検証済み。ワームはアルカリでしたが、問題なく釣れます。詳細は下記記事で。
ワームの可動域が広い
ジグヘッドは普通、フックはシングルが1つです。
しかし、VJは「バイブレーション(V)ジグヘッド(J)」の名称の通り、バイブレーションと同じようにトレブルフックが二つ、腹側についています。
重要なのは、ワームの差込口が比較的短く、シングルフックよりもワームの可動域が広いことです。
これがワームの自由な動きを増幅させてバイブレーションの動きに近くなり、シーバスの食性にスイッチを入れているのではないかと思われます。
ご覧の通り、ワームのアルカリシャッドの9割くらいが稼働域。知りうる限り、ここまで可動域が広いのはVJだけではないでしょうか。
このため、ワームが外れやすいというデメリットにもなっていますがそのデメリットを補って余りある釣果を保証しています。
おそらくこれが最も重要なポイントと踏んでいます
候補❶ クイックヘッド
先ほどご紹介したクイックヘッド。タダ巻きでバイブレーションの動きが入ります。形も、ワームの動きをなるべく制限しないように作られています。
クイックヘッドはその形からしてどちらかというとマゴチなどの底モノ狙いに適したルアーのようにも思いますが、シーバスも十分狙えるでしょう。
ちなみに、ラインアイが二つ付いていますが、前側につけると激しいローリング、後ろ側につけると通常のウォブリングをするように作られています。
ワームの柔らかさ
ワームは柔らかいほど脆くなりますが、釣れます!
VJにつけるワームはアルカリシャッドですが、このワームは比較的各メーカーの中でも柔らかいものです。
コアマンではないですが、プロシーバサーの小沼正弥氏も、ワームは柔らかいもののほうが釣れるとおっしゃっています。
ジグヘッドだけがなく、アルカリシャッドが余っている方は普通のジグヘッドにつけても釣れる可能性は十分にあります。
ただ、VJの売り切れ時には大抵アルカリシャッドも売り切れなのが悩ましいところ。そこで、以下のワーム&ジグヘッドを提案。
候補❶ ストライクヘッド
これから取り上げる小沼氏監修のワームはご本人のこだわりもあり、とにかく柔らかく作られています。特に、ストライクヘッドと専用ワームのローリングシャッドはかなり実績が高く、釣りうまの界隈では「VJいらず」と言われているようです。
ただ問題は、こちらも人気で、ほとんど売っていないということ(汗)。大変申し訳ないです。
ないのはVJと同じ3インチワームにぴったりなSサイズのジグヘッドとワーム・・・話題はそれますが、このことからも、サイズの重要性がわかりますね。
候補❷ トラップシャッド
ストライクヘッドと同じ小沼氏監修のワームがトラップシャッド。シャッドのないスリートラップは厳冬期のナイトゲームで有名ですが、VJの活躍するようなデイゲームではトラップシャッドがおすすめ。
申し上げた通り、柔らかさにこだわる小沼氏監修ならではの柔らかさ。サイズも3インチ。どれも1000円以下でコスパも抜群。ただ、ボディの形状がストレートではなく、段々になっているところが、吉と出るか凶と出るか…。
小さめのフックサイズ
シーバスに限らず、釣りは装備を小さく小さくすると釣れるようになります。ライン、リーダー、クイックスナップ、そしてフック。VJは16でガマカツトレブル13の#10(#13じゃない!)と、16gにしては比較的小さめのフックを搭載しています。
そのため、フックをなるべく小さくしてみる…というのは意外と大切です。大き目のフックがついているジグヘッドを購入した場合はフックだけ別に購入する選択肢もあります。
VJ自身のフック交換もこれでできます。
ただし、フックが小さいと、バラシが増えたり、ランカーサイズでの対応力が落ちたりしますので、やり取りにはご注意ください。
少しお高めでも我慢して買う
VJはメルカリやヤフオクなどで1万円以上の高額で転売されていることがあります。釣具屋で入荷時に張り込んで大量購入し、転売している不届き者がいるようです。
ただこれだけ人気の商品ですから、需要と供給のバランスから言って、1400円というのは安すぎるのではないかと思います。5000円や1万円というのはあまりにも…と思いますが、2000~3000円というのは妥当ではないでしょうか。実際、最近では、Amazonなどネットでは2000円強という価格で品切れもなく、安定しています。
この程度であれば許容できる、どうしても今週末までにほしい!そんな方は最終手段としてインターネット店舗から購入するのはアリだと私は思います。
ダイソージグ
少し前に超話題になった100円ショップダイソーのジグヘッド。偽VJなどとも呼ばれています。
こちらはまさに、VJにそっくり。おそらく、というかほぼ確実にコアマンのVJを脇に置いて研究開発したに違いありません。それくらいそっくりです。
200円ですので根掛かりを気にすることなく投げることができます。
大きさも形もVJそっくり。投げた感じ、VJとそん色ないほど飛びますし、リトリーブもなめらか。定価1500円前後のVJを投げるのが馬鹿らしくなってきますね。
ただこれ、VJ並みに品薄です。私も発売から数か月後、ようやく店頭に置いてあるのを発見しました。しかも22gのみ。
「VJの代わり」というと真っ先にご紹介したかったのですが、VJと同じく手に入れられないということで、最後のご紹介となりました。
いろいろ試してみるのも「おもしろい」
個人的に気になるジグヘッドをご紹介しました。ご紹介するにあたり、いくつかは実際に試してみたのですが、この、VJの代わりを探すという目的を設けていろいろ試していくという作業、とてもおもしろかったです。
なんていうか、VJが売っていないと騒がれている裏で、自分だけの秘密のルアーを見つけ出す感じがゾクゾクします(笑)
ぜひともVJ売っていないを逆手に取り、シーバス釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。