平塚新港は、相模川河口部にある漁港です。数年前に大規模リニューアルが行われたために「新港」と呼ばれています。相模湾でも結構有名な釣り場ですので、「釣れるのかどうか」を含めてご紹介します。
私の大人になって初めての海釣りはここ、平塚新港でした。
平塚新港の概要
平塚新港は相模湾…湘南の真ん中に位置する有名な漁港です。正式名称は、『ひらつかタマ三郎漁港』(平塚市Webサイト)というらしいですよ。なんですかそれwwww
藤沢や平塚はもちろん、相模原や大和などの県央部などからも近いので、ファミリーなども多く訪れています。
釣り場は写真の通り、とても広いです。が、柵はないのでライフジャケット推奨です。また、週末などは多くの釣り人でごった返します。8時くらいまでには来て並んでいたいところです。
相模川が海に流れ込む河口部の隣に位置していて、相模川でシーバスを狙うアングラーなどもよく訪れる場所です。
平塚新港のマップと立ち入り禁止区域
平塚新港の釣り場は大きく分けて相模川サイドと、漁港内の2か所になります。相模川サイドは対岸に渡る場合は湘南大橋を超えなければなりません。狙える魚も変わってくるため、漁港で釣るのか、相模川で釣るのかはっきりしてから訪れたほうがよさそうです。
また、平塚新港は仕立て船などが多く出ている漁港です。そのため、釣り禁止の場所が存在します。
立ち入り可能時間
平塚新港は漁港内の上記写真の部分に入れるのは8:30~17:00までです。それ以外はゲートが閉められ、入れません。これが結構厳格で8:30になるまで警備員は来ないし、16:30頃になると警備員が巡回し、片付けを促します。
この時間を破って侵入することは厳に慎みましょう。実際に2016年には逮捕者も出ています。
トイレ・水場など
平塚新港にはとてもきれいな水洗式のトイレが完備されています。水場となぜかシャワーもあって、お子さんやアウトドアが苦手な方でもうれしいですね。
入り口の部分にあるため、先端部からだと少々時間がかかります。その点はご注意ください。
ちなみに、平塚新港は2020年くらいまでは簡易式の大変臭いボットントイレしかありませんでした。なのでこのトイレはとっても嬉しいリニューアルの一つです。
平塚新港へのアクセス
平塚新港へは自家用車で行くのが一番です。その際は下記地図の通り、県道134号線の小田原方面から左手に曲がっていくのですが、これが少しわかりづらいので、初めて行かれる方は事前にGoogleストリートビューなどで曲がる景色を記憶しておきましょう。
一方通行の看板の立っているところを左折です(看板の通り、平日は7:30から1時間左折禁止なのでご注意を)。
駐車場は市営の駐車場が用意されていて、キャパは十分なので停められない事態は考えにくいです。ただし、11月~5月は8時~18時、6月~10月は7時~20時と利用時間に制限があります。深夜などに相模川河口に行きたい人などはコインパーキングなどに停めましょう。
平塚新港の釣りのポイント
ここまでいろいろと詳しく書いてきて、非常に申し訳ないのですが、平塚新港は結論から言うと釣れません。相模湾全体に言えることなのですが、なかなか渋いことが多く、釣れてもフグばかりなんてことも…。
・・・なんだよ?
加えて一番望みのある漁港先端部はマズメ時は入ることができないというのがより状況を厳しくしています。
それでも全く釣れないというわけではありませんので、釣れるポイントをいくつか解説いたします。
サビキはトリックサビキ一択で
東京湾と違い、相模湾の魚は水がきれいなのもあるせいか、スレている気がします。小魚においても同様で、単なるサビキですと全く食ってこないということも。
そこで、サビキをするのであれば、直接サビキ張りにアミエビをつけるトリックサビキをおすすめします。
私の平塚新港での人生初の海釣りは、トリックサビキのお隣さんが爆釣する中、サビキでボウズでした。
おすすめポイントは先端部と相模川
おすすめは、先端付近(画像左下)。カゴ釣りなどでサバを釣っている人を見たことがあります。ただ、ベテランのおじさんが陣取っていることが多く、場所取りには苦労するかも?
ルアーでシーバスやヒラメ、そしてキスを専門に狙う場合は相模川のほうの人工砂浜がおすすめ。湘南サーフと言えばサーファーでごったがえしていますが、ここはサーファーが入れない場所なので釣り放題です。ただ、後ほど申し上げるように、波が高いために荒れている日は入らないこと。ライフジャケットなどはつけていきましょう。
この「相模川河口の砂洲」全般がおすすめポイント
平塚新港での注意点
ガチな高波に注意!
平塚新港は、波がとても高くなる場所です。おそらく、相模川からの流入が波を高くしているのではないかと思われます。どれくらい高いかというと、少し風やうねりが強いだけで、南側の大きな堤防を乗り越えるほどの巨大な波が来ます。
釣り具が流されたり、時に命の危険があることがあります。立入禁止区域に入ろうものなら間違いなく死にます。
柵もないため、波高には十分ご注意ください。ライフジャケットやスパイクシューズを履いて行った方がよいでしょう。
船が通るときは竿を上げること
平塚新港は、乗合船などの船の出入りが激しいです。船が通るときは竿を上げて、漁船などに迷惑をかけないようにしましょう。
平塚新港は「釣り場」ではなく、本業の港を釣り人のために善意で貸してくれている(しかも無料で)というスタンスです。ごみのポイ捨てなどももってのほか。ぜひご注意ください。
釣れないけど腕試しにはちょうど良い
平塚新港は「先端以外は静まり返るかフグかボラ」という厳しいフィールド。隣の相模川もシーバス釣りとしては「難攻不落」と呼ばれている大変渋い場所です。
釣り初心者の場合はできれば東京湾の釣り場を推奨します。
しかし、中級者以上の腕試しにはちょうど良いかもしれません。ここで大きな魚を釣れば、間違いなく、ヒーローになれますから。