ルアーが根掛かりした!
回収しようと引っ張ると、めちゃくちゃ手が痛い。場合によってはケガにつながることもあります。だからと言ってロッドやリールで直接引っ張ることは破損のリスクがあります。
しかし、先日管理人が手に入れたカラビナキッターというアイテム。これが本当に素晴らしくて、これを使うと手を傷めずに安全に根がかりルアーの回収ができます!
しかもカラビナキッターは持ち運びにも便利で価格も超安い!
そんなカラビナキッターと、根掛かり時のルアーの効果的な回収方法を解説します。
根掛かりしたルアーの回収方法
カラビナキッターの話をする前に、根がかりしたルアーの回収方法について簡単にご説明しましょう。
ロッドを引っ張ると危険!
根掛かりしたルアー、本当に萎えます。高価なルアーのロストの金銭的・精神的なダメージに加え、再度ノットをし直す面倒も発生して地合いを逃すことも…。
根掛かりした状態でロッドをそのまましゃくったり引っ張る人がいますが、これはあまりやらない方がよいです。ロッドやリールの対応負荷を超えて破損の原因になるからです。特に太いラインを使う場合はラインが切れる前にロッドやリールが壊れますので絶対にNGです。
根掛かりルアーは手で引っ張ると回収しやすい
根掛かりしたルアーは、ラインを手でつかみ、そのまま引っ張るのがベストな方法です。
実はこの方法ならロッドやリールを痛めないだけでなく、ルアーの回収率が格段に高くなるのです。
詳しいメカニズムは不明ですが、ルアーが海藻に引っ掛かっていたり、フックが軽く引っ掛かっているだけであれば根がかりしてもほぼ100%回収できます。
詳しいルアーロスト防止法は別記事にもまとめましたので是非ご覧ください。
【注意】やりづらく、手が痛い
この方法は、本当に素晴らしく、管理人もしょっちゅうやっているのですが、問題は手になかなか巻き付かず、やりづらいことと、相当な負荷がかかるので手が大変痛くなることです。
場合によっては皮膚が切れて血が出てしまうこともあります(経験済み)
そのため、実践される場合は必ずグローブを装着します。こうすればラインが絡みいやすいですし、手を痛める恐れも低くなります。
それでも、夏場などでグローブをしていかない人もいますよね。私は洗濯していて替えがない…というときもあります。そのような場合にどうすればよいのでしょう?
手を痛めず効率よく回収する!カラビナキッター
Twitterで偶然知ったのがこのカラビナキッターです。文字通りカラビナです!
ただ、糸を巻き付けられるように、幅が広くとってあり、糸が滑らないようなざらざらとしたすべり止めがついています。これを使うと、手を傷めずに、なおかつ楽に糸を引っ張れるようになります。
カラビナキッターで手を傷めずに引っ張れる
使い方は糸をクルクルと2~3回巻きつけるだけです。滑り止めがしっかりしているのでこれで十分です。個人的な感想ですが、糸は自分の手前に持って行って、ロッド側の糸はつかんでおくと安定的に引っ張れます。
これで引っ張るだけ。力が効率よく伝わるので普通に引っ張るよりも強力に引っ張れますし、糸が手に食い込まないので全く痛くありません。
このあと実際の使用場面の動画も公開しています。
カラビナキッターは持ち運べる
カラビナキッターは名前の通り「カラビナ」の形をしています。ベルトのバックルやライフジャケットのDカンにぶら下げておくこともできますし、そもそも小さいのでそのままポケットや小バックに入れておくこともできます。
カラビナキッターはFGの締め込みにも使える
こいつのいいところは、何も根掛かり時だけでなく、ノットの締め込み時、例えばFGノットで手の痛みを気にすることなく、強い締め込みを加えることができます。
FGノット、家でやるときはいちいちグローブするのが面倒で素手でやってしまうのですが、素手だと痛くて締め込みが強くできず、締め込めたか不安だったのですがこれですっかり解消。
ちなみに、効率よく力が伝わるのでラインが痛んでいると締め込み時にラインが切れることがあります。最初は力が伝わりすぎているせいだと思いましたがラインを交換したらそんなことなくなりました。普段のラインの扱いが雑な人は要注意ですよ~
カラビナキッターは1000円前後とお安い
単純な構造なので1200円前後で買えます(2023/10/1時点)。
コンパクトでもち運びにも便利。かなり丈夫で長持ちします。
カラビナキッターの実際の回収の様子
では、実際の隅田川での釣行で、実際にVJ-28を根がからせてしまったときにカラビナキッターを使用した動画(1分)をご覧ください。ほんの一瞬ですが使い方の参考になると思います。
ほら、このようにスムーズにルアーが回収…できてないやんけ。
いや、すみません。かなりきつい根掛かりだったみたいで、ルアー回収は失敗してしまいました。ただ、手は全く痛くなく、それどころかほとんど力をいれずに切れた(力が不要すぎて不用意に切れた)ので、力の弱いお子様などでも難なくできます。
引っ張る過程で緩めたラインが周囲のストラクチャーなどに擦れて傷ついてしまう…という恐れもかなり低いのでこれは重宝したいですね。
なお、カラビナ部分の力は弱いので、何かをぶら下げたりと、本来のカラビナの使い方をすることはおすすめしません。
ナチュラムでも買えますよ。
根がからないようにするのが一番
カラビナキッターを紹介させていただきましたが、一番良いルアーロスト防止法は、根がからせないことです(笑)身もふたもない。
そのため、ルアーからフックを取って着底の感覚を取るとか、地形把握は必ず意識するとか、カウントをしっかりとってボトムに長時間ルアーが触れるようにしないといった対策が有効です。
それ以外にもルアーロストを防ぐいろいろな方法をご提案している次のサイトも是非ともご覧ください。
いずれにしましても、低額・軽量で持ち運びに邪魔になりませんのでルアーロストのお守り代わりにカラビナキッターを持ち歩くのはいいかもしれません。