リールは、シーバス釣りに応じて適切な種類・番手を選ばなければなりません。
合わないリールを使うと、釣れる可能性が下がるだけでなく、思わぬトラブルにつながる可能性もあるからです。
今回は初心者の方向けに、シーバスのスピニングリールの選び方と、初めての方におすすめのリールを4つご紹介します。
大事なポイントをギュッとまとめたので、本記事を読むだけで自分のする釣りにあったリールを見つけやすくなるでしょう。
シーバス釣りのリールの選び方
シーバス釣りにおけるリールの選び方は、次の点から選びます。
スピニングかベイトか
リールには「スピニングリール」と「ベイトリール」が存在します。
本記事では主にスピニングリールについて取り扱います。なぜならベイトリールは初心者には扱いづらいからです。
ベイトリールは構造上、
など、上下の動きや力の必要なやり取りが得意なリールです。ベイトリールを使うシーバサーもたくさんいます。
しかし、キャスト時、バックラッシュというライントラブルが多く、慣れるのに経験が必要です。
一方、スピニングリールは扱いやすいだけでなく、シーバスが釣れやすい小さなルアーの扱いも得意です。初心者からプロまで使用者が圧倒的に多いのも特徴です。
そのため、初心者の方は最初はスピニングリールから始めることをおすすめします。
リールにどの太さの糸をどれだけ巻き取れるか
リール選びの基本は、所定の太さの糸をちゃんと巻けるか(糸巻量)にかかっています。リールの役割的に、当然ですね。
シーバス釣りに適するラインの太さや長さは次の記事で詳しく取り扱っています。では、リールの糸巻量はどのように確認すればよいのでしょうか?
「番手」をチェックしよう
リールの糸巻量は番手と言われる4桁の数字でチェックします。
番手は500番から500~1000刻みになっています。数字が大きくなるほど、より太くてより多くの糸を巻き取ることができます。
シーバス釣りの番手は2500番~4000番
シーバス釣りに適する番手は2500番~4000番です。
使い分けは、河川など細いラインを使う場所での釣りが多い人は2500番や3000番。磯や砂浜(サーフ)など、太いラインを使う場所での釣りが多い人は4000番。
など、行く場所、そこで使うラインに合わせるとよいでしょう。
初心者は最初3000番が無難です。
番手はメーカーによって若干変動する!
番手は規格が統一されているわけではありません。メーカーやモデルによって、同じ番手でも、巻ける糸の量が若干異なります。
例えばダイワの(LTなどではない)3000番のリールは、シマノの同番手のリールより若干巻ける糸の量が多いです。例えば対応表は以下の通り。
ダイワ | シマノ |
---|---|
LT2000 | 1000/C2000 |
2000 | 2000/C2500 |
LT2500 | |
2500/C3000 /3000 | |
2500/2500R /LT3000 | |
LT4000 | 4000 |
3000/LT5000 | C5000 |
3500 | |
4000/LT6000 | |
6000 | |
8000 |
しかし、番手が500~1000違うからと言ってトラブルが起きることはほぼありません。
釣りに慣れてきて特別なこだわりがないのであれば特に気にするようなことではありません。
巻きたい太さの糸がちゃんと巻けるのかどうかだけは留意が必要です(後述します)。
最終的にはリールの仕様を確認しよう
自分の買うリールに適正な糸巻量が確保できているのか、どうしても心配な方は、購入前にリールの仕様を確認しましょう。
仕様はリール本体や箱の側面などに記載されています。
確認は大変ですので、「3000番くらいが欲しい」とアタリをつけ、購入前に念のため仕様を確認すると探しやすいです。
どのギア比がよいか
ギア比とは、ハンドル1回転当たりの糸巻量のことを言います。
ギア比が高いと、ハンドル1回転当たりの糸巻量が多いです。
ということは、ギア比が高いとハンドル1回転でルアーが速く泳ぎ、早く手元に戻ってきます。
もちろん、ギア比が低いと逆になります(ギア比が低いとハンドル1回転でルアーが遅く泳ぎ、手元に帰ってくるのに時間がかかる)
ギア比は正確には5など、数字で表します。しかし、一般的には「ローギア」「ハイギア」「エクストラハイギア」など、言葉で言ってしまうことが多いです。慣れてしまいましょう。
「初心者はハイギアが良い」という意見が多いです。理由は以下の通りです。
しかし、どのギア比が良いかは人によって意見が異なります。
詳しくはギア比についての記事がありますので、気になる方はそちらもご覧ください。
持ってみて確認する(軽さ/大きさ/滑らかさ)
リールはロッドと同じくらい重要な釣り具の一つです。最終的には持ってみて、ロッドにつけて実際に巻いてみて確認するのが一番です。
チェックポイントはいろいろありますが、初心者の方は以下の3点を意識すればバッチリです。
リールの表記の見方
リールは一般的に、『ダイワ レブロス LT2500S-H』など謎の暗号表記で売られています。実はこれはこれまで見てきた番手やギア比を表すためのものです。
覚えなくてもいいですが「そんな感じなんだ」と思っておくと、店頭で選ぶ際にとても便利です。
リールの「LT」「C」って何?
リールには「LT」とか「C」といった表記が番手の前についていることがあります。これがつくと付かないとでは若干ですが仕様が変化します。
LTとはライトタフのことでダイワオリジナルの概念です。小さく軽く作られているけど、性能はそのままにしましたという意味。Cはコンパクトの略で、小さめに作られているけれど、糸巻量は多いよ、ということを指します。
どちらも、具体的に『同じ番手でも巻き取れる糸の量は増える』という特徴があります。
例えばダイワのLT2500のリールは非LTの3000番のリールと糸巻き量が同じです。
さして大きな違いにはなりませんが購入の際は糸巻き量のチェックを欠かさないようにしましょう。
コスパ抜群!初心者おすすめのリール4選
初心者でも手軽に扱えるおすすめのシーバス釣り用リールをご紹介します。
選定コンセプトは以下の3点です。
なるべく管理人が使ったことがあったり、実際に店頭で触ったことのあるモデルを選定しています。
ダイワでのエントリーモデルといえばレブロスとその一つグレードの高いレガリスです。巻き感の滑らかさや耐久性などは高価格帯のモデルとそん色ありません。
外見もダイワらしい黒とゴールドの洗練された高級感あふれるデザインです。最初の1台とサブロッドにつける1台としてもおすすめです。
自転車メーカーとして有名なシマノ。ベアリング性能は世界一で、世界の自転車にシマノのベアリングやギアが使われています。
その評判通り、リールの巻き心地も大変よく、ダイワのレガリス・レブロスと変わらない性能です。ハンドルの形状はネクサーブとレガリス・レブロスで違うため、巻いてみて気に入ったほうを選ぶとよいでしょう。
もとは時計メーカーだったアブガルシア。精密機械の取り扱いノウハウを生かしてリール製造に乗り出したメーカーです。SHIMANO同様、元のノウハウを生かして高品質で低価格のリールを製造しています。
中でもカーディナルは店頭価格5000円前後の価格帯ながら軽量で巻き感もよく、大変評判の良いリールです。(正直これより1段階グレードの高いオーシャンフィールドよりレビューなどでの評判が段違いによいです)
投げやすく、ライントラブルが少なくなるようなスプールの形になっていて、ライントラブルが頻発する初心者に超おすすめできるモデルです。