「ルアー釣り」と言っても対象魚は無数にあり、それに応じてルアーやタックルも無数にあります。
そのため、これからルアー釣りを始めようと考えている人は、まずは「何の魚を狙うのか」をはっきりさせないとなりません。中には違う魚種でも同じルアーが使えることもあります。対象魚種と使用ルアー(タックル)を見極めて、自分にベストなルアー釣りを見極めてみてはいかがでしょうか。
ルアーは全魚種が対象になる
実はルアー釣りというのは「魚の餌にみせる」ことができれば、どのような魚も対象になるのです。最近流行しているアジングも、少し前まではルアーで成立するなんて考えられなかったものです。
直近ではウキフカセなどでしか狙えないとされていたメジナもルアーで釣果を上げたという報告や、メジナ専用ルアーも一部で開発され始めているそうです。
したがって、当サイトでは、「~ング」のようなルアー釣り対象魚として確立されている主な魚種を取り上げます。初心者でも選びやすいようなメジャーな魚種を意識しています。
ルアーで狙える魚:ライトリグ
アジ(アジング)
サビキ釣りで有名なアジは、ルアーで狙えることでも有名です。5~7フィートくらいの短いロッドと、1~3g前後の軽いジグヘッド(ワーム)で狙います。
写真のアジの横にあるような、プランクトンやシラス(イワシなどの幼魚)をイミテートしたルアーを使います。
大量の群れを形成しながら回遊する魚なので、ハイシーズンなどで群れに当たれば初心者でも比較的簡単に釣ることが可能です。
メバル(メバリング)・カサゴ(ガシリング)
アジングと同じタックルでメバルやカサゴ(ガシラ)も狙えます。
特に厳寒期の1~2月などでも活性が高く狙いやすいのが特徴です。厳寒期のシーバサーや青物狙いのルアーマンの心のよりどころになっている印象(メバリング転向者のツイートが多くみられるのが冬の時期)
ちなみに、沖堤防などでは、シーバスのワームに30㎝前後の大きなカサゴが食いつくこともあります。
ルアーで狙える魚:中サイズ
シーバス
ルアー釣りの定番と言えばシーバス。スズキのことです。おそらく最も多くのルアーが開発され、釣具屋を賑わせています。
魅力はやはり、都市などの身近な運河で一年中、手軽に60㎝以上の大きな個体を狙え」ところでしょう。
シーバスは本州であれば大体どこにでも生息していて、東京のど真ん中、隅田川や江戸川でも大きな個体を釣り上げる可能性を秘めています。
ほとんどのルアーはシーバスサイズのほかの対象魚にも使えるため、他の魚種を狙いたい人でも気軽にシーバス釣りを体験できます。
クロダイ
クロダイは、遠洋に行ってしまうマダイなどと違い、岸壁などにも住み着いています。
タイコリールを使った落とし込み釣りが有名ですが、ルアーでも狙うことができます。
ただ、シーバスと違ってハイシーズンは真夏で、それ以外だと個体数が急激に減ります。個体にもよりますが警戒心も高いため、専門に狙うというよりは「シーバス釣りのついで」くらいに思っておいた方がよいでしょう。
イナダ(ブリ)
引きもよければ食べてもヨシ!がイナダです。成長して80cmを超えるとご存じ「ブリ」と呼ばれます。
所謂「アオモノ」の代表格です。シーバスよりも泳ぎが上手く、遊泳速度も速いため、80㎝を超えるブリを狙う場合はシーバスタックルだと若干パワー不足ですが、岸壁から釣れる30~40㎝サイズならシーバスタックルで十分です。
こちらもハイシーズンは真夏で、完全回遊性なので真冬には狙えません。ただ、クロダイと違い、時合いをつかめば初心者でも簡単に釣りあげることができます。
泳ぎが下手なシーバスと違ってルアーを大きくジャーキングさせて興味を刺激します。
サバ
サバを専門にルアーで狙う人は少ないのですが、これもルアーで狙えます。釣り方はほかの青物と同じ。回遊しているかどうかに依存します。
サビキなどで釣るサバと違い、沖堤防などで遠投すると、50㎝近いギガサバを釣ることも夢ではありません。
タチウオ
夏から秋にかけてはタチウオもよく釣ることができます。
タチウオはキビナゴなどを「タチウオテンヤ」と呼ばれるジグヘッドのようなものに括り付けて釣る方法が主流ですが、シーバスのルアーにも良く食ってきます。
2019年などはタチウオフィーバーの年で、シーバスの外道としてよくタチウオが釣れていました。
その他
その他、静岡など場所を選べばホンマグロの子供(と言っても40㎝超)のメジマグロなども釣れることがあります。三浦など、首都圏から比較的近い場所ではカマスやシイラが釣れることもあります。
釣り方も基本的にはシーバスや青物と同じです。島や半島の先に行った際には是非とも狙ってみてください。
ルアーで狙える魚:フラットフィッシュ
ヒラメ
ヒラメはカレイと違ってどう猛なフィッシュイーターです。したがってルアーでも狙いやすい魚種です。
国府津海岸などのサーフから狙います。ルアーもシーバスとほぼ同じですが、ボトムを探りやすいメタルジグやワームを多用するところが特徴です。
遠投が必要になってくることと、ボトムを取る技術が必要なこと、ストラクチャーのない広大なサーフかポイントチョイスをしなければいけないため、玄人向きの釣りです。
マゴチ
真夏のフラットフィッシュの代表格がマゴチです。一般にはあまり知られていませんが、ルアー釣りとしても有名。シーバスの外道として釣れることもあります。
ボトムを探る必要はありますが、ヒラメと違って岸壁などでも釣り上げることが可能です。小さいものはアジングワームに食いついてくることもあります。
高級魚として知られ、大変な美味だとか。味の面からも大人気の魚種です。
その他
静岡などの田舎に行けばオオモンハタなどのハタ系の魚種も釣れることがあります。
ただ、狙って釣るとなると少し大変。田舎釣行の際のちょっとしたオマケ、くらいに考えたほうがよさそうです。
まとめ
専門的なルアーがより多く開発されているのは、アジング(メバリング)、シーバス、青物、ヒラメといったところ。
しかしそれ以外の魚種も、似たようなものを捕食し、似たような生活をしています。そのため、上記で挙げた魚種を狙いながらも、外道でほかの魚が釣れるのを楽しむ、私はそういうスタイルを取っています。
これならば、タックルはライトリグとシーバスタックルの二つだけで済み、コスパも抜群!
良ければ当サイトはその二つのルアー釣りに特化したコンテンツを多く用意しておりますので、よければ他もご覧ください。