シーバスのデイゲーム。深夜のナイトゲームに行けない会社員のような人にとっては貴重な釣り時間ですよね。
しかし、デイゲーム用ルアーはたくさんある上に、ナイトゲームルアーとは全然違った考え方で選ばなければなりません。
この記事では、デイゲームに持っていくべきルアーの特徴と、操作がしやすく、釣りのしやすいおすすめルアーを6種類ご紹介します。なんとなくても、デイゲームに持っていくルアーがどんなものかわかるように解説します。
シーバスのデイゲームルアーの選び方
シーバスのデイゲームルアーの選び方は「アピール力が強い」が大きなポイントです。
バイブレーションが主体
デイゲームではバイブレーションなど、激しい動きをするルアーをメインに選びましょう。デイゲームでは、明るいために遅い動きのするルアーは偽物だとバレてしまうからです(「見切り」といいます)。
見切られないためには速く巻いてもルアーの動きが破綻しないルアーが最適です。ご紹介したバイブレーションのほか、トゥイッチという竿を大きくしならせる技でリアルな動きをしてくれるミノーなどもおすすめです。
シーバスは、目の前で激しく動くものに反応する習性があります。これをリアクションバイトといいます。デイゲームではその習性を利用したハイアピールルアーで狙っていきます。
最初はワームもおすすめ
バイブレーションで反応のないときはワームを使用するのもおすすめです。
アピール力の強いバイブレーションは同じ場所で何度も投げ続けるとそれが餌ではないとバレてしまいます。一方ワームはシリコンでできていて、質感が生きたベイトフィッシュに似ているため、激しい動きをさせてもルアーだとバレにくい特徴があります。
特別な操作も不要のため、操作がしやすく、初心者にもおすすめのルアーです。
慣れてきたらトップ系のルアーも使おう
夏などの暖かい時期はトップ系といわれる水面をバシャバシャ泳がせるルアーも使用できます。
トップ系ルアーは激しく水面をたたくため、シーバスの活性が低いときは見向きもされないルアーです。操作も難しく、初心者にはおすすめできません。
しかし、夏場や秋はやる気のあるシーバスが多く、トップに食いつきやすい季節。ルアーの操作に慣れている人はトップに挑戦するとよいでしょう。水面から大きな音を出して飛び出してルアーに食いつくシーバスを見ると、アドレナリンが出まくりです!
デイゲームにおすすめなシーバスルアー6選
ここからは、デイゲームにおいて誰もが必ず持っていくシーバスルアーを6つご紹介します。
初心者でも操作がしやすく、釣れると評判の王道ルアーです。
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VJ-16
デイゲームに外せない超定番ルアーがVJ-16です。正直これは、絶対に用意しておいてほしいルアーです。バイブレーションのようにアピール力がある一方、ワームなのでスレにくいというのが大きな特徴。
イワシパターンやイナッコパターンなどで猛威を発揮します。最近になって生産がようやく安定してきましたが、ここ4~5年、釣具屋では納品初日に売り切れ、ネットでは5000円近い高額転売がなされるほどの有名ルアーでした。
人生初のシーバス!3バラシを乗り越え、ついに! #若洲海浜公園 #コアマン pic.twitter.com/wABdsv3RI3
— 釣りをするすずき (@fishandugio) July 9, 2019
使い方
基本は着水したらただ巻きです。デイゲームなので1秒にリールのハンドル2~3回転ほど。投げるたびに着水後2~3秒ずつカウントを取って、徐々にボトムに落としてあらゆるレンジを探っていきましょう。この簡単さもおすすめな理由の一つです。
青物を狙うようにジャーキングすることも有効ですが、ワームがフックに絡まってしまいやすいルアーなので注意が必要です。
最近になって生産が安定してきましたが、品切れが頻発しており、まだまだ買えないという方も多くおられます。そんな方は是非VJの代わりとなるルアーについての記事もありますので参考にしてください。
IP-26
鉄板でできたメタルバイブレーションの中でもコアマンのIP-26は初心者向け鉄板バイブとしておすすめです。
強めの波動で遠くのシーバスを寄せる鉄板バイブですが、IP-26は波動がそこまで派手ではなく、使用場面を限定しません。河川や沖堤防などの大場所含めて広く使用できます。
使い方
鉄板バイブはよく飛びます。なので、河口や沖堤防などの広い場所で、飛距離を稼ぎたいときに使います。また重いため、深い場所、効率よくボトムを探りたい場所などで使うとよいでしょう。
基本はボトムに着底させてただ巻き、その後、カウントをしてレンジを変えていくといった方法が有効です。夏や秋などの好活性のときで、ベイトフィッシュがたくさんいるときなどは、目立たせるためにジャーキングをするとヒットする確率が高まります。
ただ、長く投げ続けるとルアーでないとバレてしまいます。しばらくしたらワームやミノーなどに持ち変えると〇です。
キックビート
鉄板ではなく、樹脂製のバイブレーションでおすすめなのはキックビートです。
ルアーは水平姿勢に近い方が遠くに飛びますが、アピール力を高めるためには水平姿勢を崩す必要があります。この二つは両立しづらいのですが、キックビートはほかのバイブレーションより縦に長いフォルムをして、これが水を受けることで振動するので水平姿勢に近いのにしっかりとアピールもしてくれるルアーです。
水中の流れの影響を受けやすく、流れのヨレなど不安定な場所を通すと姿勢が崩れやすく、それがシーバスの食い気を誘います。
使い方
バイブレーションの使い方と基本は同じで、ボトムに沈めてただ巻き→レンジを変えてやってみるの繰り返しです。樹脂製なので飛距離は鉄板に劣りますが、鉄板で食ってこないときや、河川などの狭い場所でおすすめです。
ちなみに、結構ゆっくり引くこともできるために、ナイトゲームにも使いやすいルアーです。
セットアッパー
セットアッパーは、ロングビルというながーいリップがついていて「こんなの釣れるの??」って思うんですが、釣れるんですよね。
ロングビルのおかげで5mほど潜ってくれます。中層付近を探るルアー少ない中で貴重な一本です。ボトムでも表層でも食ってこなかったシーバスを狙うことができるからです。
バイブレーションもレンジ調節で中層を狙えますが、ルアーの泳ぐコースがどうしても斜め上になってしまう一方で、セットアッパーは平行に狙えます。これがバイブレーションとの大きな違いでもあります。
しかも、こんな形してかなり飛びますし、開発者の小沼正弥さんいわく、青物がよく釣れるということで、青物狙いのデイゲームなどでも使える優秀ルアーです。
使い方
基本は着水後ただ巻きするだけで、箱記載の既定のレンジまで潜ってくれます。
シンキングタイプなので、深い場所などではバイブレーションのようにカウントすると既定のレンジよりも深い場所を探れます。ナイトゲームにもおすすめです。
注意点
セットアッパーには『ウエイト保持機構HGS』という、着水後、お尻の方に移動してしまったオモリを前に戻し、重心を前に持ってくる仕掛けがあるのですが、これがあまり機能しません。
公式によれば「あえてルーズに設定している」そうなのですが、初心者にとってこれは鬼門。着水後ラインを張り、プルンと軽くしゃくりを入れる必要があります。
サイレントアサシン
シマノから出ているサイレントアサシンは、使いやすくよく釣れるという点で大変有名なルアーです。
サイレントアサシンは標準的なフォルムをしたミノーですが、水中での遊泳バランスもよく、かなり扱いやすいルアーです。
シマノのミノーにはAR-Cという重心移動システムが搭載されています。これはセットアッパーのウエイト保持機構とは雲泥の差で、どんな場合でも機能してくれます。着水後軽くしゃくる必要もないので初心者が使いやすい移動重心型のミノーです。
使い方
ミノーはアピール力が低く、見切られやすいルアーです。ですから、河川などの小場所で、狙ったストラクチャーや橋脚などを通す際に使ってください。濁りが出ているとより◎です。
フローティング、サスペンド、シンキング、と3つのタイプがありますが、基本はフローティングとシンキングを使います。
トウィッチという、ロッドの先を細かくしゃくりあげる動作も、このルアーはとても良い動きをします。ルアーの動きに慣れてきたら挑戦してみましょう。
アマゾンペンシル
アマゾンペンシルというルアーは、この記事で紹介する唯一のトップ系ルアーです。「アマペン」という略称で親しまれています。
トップ系ルアーの中で「釣れる!」とかなり優秀なルアーで、初心者でも扱いやすいです。ただ、品薄なのがたまにキズ。釣具屋で見かけたらすぐさま1つ確保しておきましょう。
使い方
大き目なフォルムなので、コノシロが入っているときに猛威を振るうルアーです。着水させたら一定のリズムでバシャバシャと引いていきます。
なお、かなり大き目なルアーなので、タックルバランスにはご注意ください。M~MHで、PEラインも1.2号以上の太めのものを使用することをお勧めします。
まとめ
シーバスのデイゲームルアーは、
- 強いアピール力がある
- 速い速度、激しい動きでも動きが破綻しない
といった点が重要です。ナイトゲームと違ってダイナミックな釣りになることが多いので、手に汗握るスポーツのような釣りがしたい人にはお勧めの釣り。
ぜひデイゲームシーバスをものにしてみてください!