雨の日に快適に釣りができる雨具はどれなのか??
人が少ないときに釣りがしたくてあえて雨の日に釣りに行く変態の私が、雨の日に釣りに行くのに最適な服装のいくつかのパターンをご紹介します。
ちなみに、雨の日のシーバスが釣れるのかどうかについてはこちら。
雨の日の格好を選ぶ「基準」
通常のアパレルブランドはおすすめできない
雨の日の釣りでは、濡れないためにカッパ(ポンチョ・レインコート)を着ます。
ここで、通常のアパレルブランドの雨具はあまりお勧めしていません。あれらは通勤通学など、短期間の使用が前提ですので、防水性が低く、長時間雨ざらしとなる釣りでは、途中からじわっと、背中が濡れてきて…ということがよくあります。
濡れない雨具の「基準」
どれだけその雨具が「濡れないか」には実は規格があります。その規格の中で以下のように基準を据えて選んでみるとよいでしょう。
撥水ではなく防水
撥水は、「水をはじく加工がしてあります」というだけ。手を洗ったりちょっとした雨を想定してます。なので、傘なしで歩くような釣りには不向きです。
本格的な雨に対応しているウェアは撥水ではなく「防水」という言葉が使われます。1文字ですが大きな違いですので、注意してみてみましょう。
耐水性
どれだけの水の圧力に耐えられるか、が「耐水性」です。2000~5000は一般のレインウェアと言われていて、10,000以上でようやくアウトドアなどでも使える基準になります。登山では20,000以上が安全だとか。
ワークマンの雨具はほとんど10,000以上です。このように、防水性を測る客観的な指標として要チェックです。
透湿性
いわゆる「ムレ」が起こらないかどうかが透湿性です。これが悪いと汗が乾かず雨具がペタっと体について不快です。
しかし、透湿性を取ると耐水性が落ちるというジレンマにあります。高級雨具などはこれを克服しているものもありますが、私でしたら「釣るため」に、自分の不快を犠牲に長時間釣り場にいられるよう耐水性を取ります。(お好みで)
「カッパ」(レインコート)以外にそろえるべき雨具
「雨の日の釣り」というとカッパやレインコートなど、上半身を覆う雨具を思い浮かべますが、実際には結構ガチ目に全身を雨具で固める必要があります。
つば長めの防水帽子
レインコートのフードは役立たずです。
フードだと顔に水滴が付きます。雨で一番堪えるのは水滴が顔につくことです。うっとおしいことこの上ない。顔に延々と水滴を垂らし続ける拷問があるくらいです。メガネの人ですと水滴がレンズについて前が見えなくなります。
さらに、フードは耳を覆ってしまうので、同行者がいればその声は聞こえなくなります。顔を左右に振ってもフードが邪魔でみえないので身体ごとそちらに向ける必要があります。
これらはつば長めの帽子があればほぼ解消されます。下記のような帽子がおすすめ。ぜひご検討ください。
防水ズボン
通勤程度では上半身を覆える傘、レインウェアで十分ですが、1時間以上雨ざらしの釣りでは下半身が濡れないことも保温性を保つためにも重要です。
パンツが濡れると不快なだけでなく、体力もとてつもなく奪われるため、是非万全にしてください。
レインパンツはホームセンターやワークマンで優秀なものが売っています。一応リンクはつけますが、サイズ感などを確かめたほうがいいため店頭での購入をおすすめします。
長靴(もしくはサンダル)
最近は普通の靴でも撥水加工がされていたりしますが、冒頭で言った通り、防水性の長靴などをおすすめします。濡れる前提で裸足にサンダルを履いてしまうのが最も楽ですが、真夏以外は寒いので注意。
また、磯場など、すべりやすい場所ではフェルト長靴やフェルトスパイク長靴にしましょう。これは釣具屋でも置いていないことがあるので、ネットで探すのがおすすめ。マズメやリバレイが有名です。
雨具をどうやってそろえるか
最後に、釣りなどの長時間雨ざらしでも水がしみてこない雨具の揃え方についてです。
おすすめできるのは釣具屋メーカーの雨具や、ホームセンターの雨具、そして完全なビニール製の雨具の3パターンです。
釣り具メーカーの雨具
釣り具メーカーの雨具は、洗練されていて、かつ釣りのことを考えたデザインになっています。
これらは防水性だけでなく機能性にも優れていて、ファスナーや袖口からも水が入らないように防水性が高められていたり、通気口があって蒸れないようになっていたりします。
釣り具メーカーでのおすすめは間違いなくダイワ。ダイワのデザイン性は本当に素晴らしく、アパレルブランドでもやっていけるくらい洗練されています。
ダイワのレインウェアはDRの後の4桁の型番で違いがついているのですが、この3621はファスナーや袖口がぴっちり止まり、隙間から水が入らないように徹底されています。
難ありなのはお値段。上記のレインマックスは8000円代、通気口付きのより高機能なものになると1万円以上するモデルもあるほど。そのため、釣りにデザイン性や使用タックルとの統一性を求めている人などにおすすめです。
ホームセンターやワークマンの雨具
ホームセンターにも雨具が置いてあります。こちらは警備員や土木向けの業者用のものが多いため、防水性もばっちり。価格も釣り具メーカーのものより安いものが多いです。
特におすすめしたいのはワークマン。最近話題の作業着メーカーですが、ワークマンの雨具は防水性が高いだけでなく、デザインが洗練された上に低価格。最近ではワークマンオンラインストアで、全国どこからでも購入できるようになりました。
写真は、あくる日の全身ワークマンのレインウェアで固めた友人(左)とボク(右)。ワークマンはジャケットだけでなく、上下セットで4000円というモデルも多いのがよいですね。
ネックは人気すぎて常に品薄であること。有名なイージスなどは、シーズンの1~2か月前に売り切れてしまうこともあります。梅雨の時期の釣りを考えている方は5月くらいには買いに行った方が良いですよ。
「加工モノ」はお手入れが必要
これまで取り上げたものは、いわゆる普通の生地に撥水加工を施したものです。布の上に水をはじく成分をコーティングして、浸水を防いでいます。
そのため、定期的な「お手入れ」が必要です。具体的に言うと、洗濯すると加工が取れる恐れがあるので、そのたびにお手入れ、洗わなくても何度か使用していくうちに、撥水効果が取れるので、そのたびに、お手入れと言った形。
防水スプレーを使う
しかし、安心してください。防水効果が無くなったな? と思ったら、防水スプレーを吹きかけると効果が戻ります。ポイントは防水スプレーをかけたらしっかりと乾かすこと。
出かける直前に吹きかけても効果はないのです。
ただこれも、洗濯したり時間が経ったりすると取れてきてしまいます。永続的には効果は続きません。定期的にスプレーしてください。
コンビニのカッパ最強説
せっかく格好良い雨具を買っても、1年経てば、洗濯すれば効果が消える…雨の日しか使わらないものだし、何とかならないの…? と思う人もいるかもしれません。そんな人にはビニル製のカッパをおすすめします。
ビニール雨具(カッパ・ポンチョ)が一番楽
効果の永続性を考えると、布に撥水加工をしたものよりは、そもそもが水を通さない素材であるビニール素材の雨具、つまりカッパやポンチョにするのが一番です。
カッパのよいところは、穴が開いていない限り絶対に水を通さないこと。当然防水スプレーなどのお手入れも不要です。さらに、洗濯の必要がないこと。エサや魚の粘液がついても、水洗いをしてほしておけばOK。手軽ですね。
コンビニのカッパが最強なのでは。
こうしたカッパはホームセンターなどでも売っていますが、私はいつもコンビニのカッパが最強なのでは? と思います。カッパはどのコンビニにも600円程度で売っています。安い割に、作りはしっかりしているのです。
100円ショップにも同じようなカッパが売ってありますが、100円ショップのものはビニールが薄くて破れやすく、1回きりの使用となることが多い。一方、コンビニで売っている500円のカッパは耐久性もなかなかで、私も買ってから2~3年破れることなく使えています。
コンビニのカッパならどこでも売っていますし、500円という安さから、割とぞんざいに扱っても大丈夫という安心感もあります。なによりも、普段着る服の上に羽織るだけでよいのがお手軽でよいです。
結局私はワークマンは1年のみ、あとはコンビニのカッパを常に携帯し、雨が降ったときにさっと羽織る…そういった使い方をしています。
「釣る」ためには機能性を取るべし
雨の日の釣りで一番大事なのは長い時間水を通さないこと。
長く雨に打たれているとそれだけでくじけそうになります。しかし、雨をしっかり防いでくれる雨具さえあれば、雨でも長い時間釣りに集中ができるはずです。
どんなにデザイン性が優れていても、ハイな気分になるのは最初だけ。もしジワリ…と浸水してくればそれが気になって釣りどころではなくなります。長時間放置すれば寒くなって体調を崩すことにもなりかねません。
釣れるために最も重要な要素の一つは釣りをする時間です。技術や狙いどころももちろん大切ですが、釣り場に1時間しかいないのと5時間いるのとでは当然釣果も変わってきます。
コンビニのカッパであれば、雨の日当日でも容易に手に入れることができます。是非一度試してみてはいかがでしょうか。