シーバスアングラーの方の中には、どうせなら、できればシーバスタックル1本で青物も釣りたいと思う欲しがりさんもいると思います。
しかし、釣具屋に行くと、青物ルアーとシーバスルアーはコーナーが分かれていますね。
「どちらも同じフィッシュイーターなのに、何が違うの?」
「シーバスルアーは青物に使えないの?」
と思っている方も多いはず。
結論から言えば、シーバスルアーは青物にも使えます!しかし、場合によっては使えないシーバスルアーもあります。何が使えて、何が使えないかは、シーバスと青物の食い方の違いを知っておくべきです。
そこで、本ページではシーバスタックルにつけられるものでありながらも、青物が釣りやすいルアーを紹介します。
シーバスルアーで青物も狙える
青物はシーバスルアーでも狙えます。どちらもベイトフィッシュを捕食するフィッシュイーターですから、ベイトフィッシュに似せて食わせるシーバスルアーも青物に当然使えます。
特に夏~秋にかけての青物のハイシーズンには、シーバスを釣りに来たのに青物がゲストで釣れたなんていう贅沢なシチュエーションもあり得ます。
※詳しいタックルや注意点についての詳しくはこちらの記事もご覧ください。
青物も釣れるシーバスルアーの選び方
とはいえ、シーバスルアーすべてで青物も釣れるというわけではありません。シーバスも狙いつつ、青物も釣りたいという場合は、青物の食性に応じたルアーをチョイスすることが重要です。
そのポイントは次の通りです。
以下で詳しく解説します。
ベイトのサイズに合うルアー
その釣り場で青物が捕食しているベイトフィッシュと同じサイズのルアーを使いましょう。「マッチザベイト」(その場のベイトに似たルアーを使う)は、シーバスも青物も同じです。
例えばイワシが大量にいる釣り場なら10cm前後のルアー、コノシロが大量にいる釣り場なら20cm前後のルアー、といった要領です。
ただ、大前提として、ルアーの重量はロッド記載の負荷の範囲になるようにしましょう。ベイトサイズに合わせるあまり、重量オーバーのルアーをつけてしまうとラインブレイクしたり、ロッドが折れたりする原因になります。
50m以上飛ぶルアー
青物ルアーを選ぶ際は、飛距離に重点が置かれているルアーを選びましょう。
シーバスはストラクチャーなどに潜んでいる個体もあるため、飛距離よりもキャストの正確性や挙動(ウォブリングやローリングなど)に重きが置かれているものが多いです。しかし、青物は飛距離が命。なるべく飛距離の出るルアーを選びましょう。
アクション(アピール力)重視のルアー
激しく動かすとすぐにスレてしまうシーバスと違い、青物は比較的派手にアクションするルアーを好みます。
というよりも、広い海洋を回遊している中で少しでもルアーをアピールして気づいてもらうという戦略をとることが青物釣果アップの秘訣です。
以上をまとめると、以下のようなルアーです。
シーバスタックルに対応する青物ルアー7選!
違いは分かったけど、具体的にどんなルアーがいいのか知りたいですよね。
そこで、青物も釣れるシーバスルアーについて、使い方も含めて7つご紹介します。
VJ-28
シーバス釣りで日本一有名なルアーといえばVJ。青物も余裕で釣れます。フォルムはイワシそっくりですので、イワシパターンんの時に投げれば爆釣間違いなしです。
青物の場合は飛距離を出すために、16gより28gがよいでしょう。ただ巻きでももちろん釣れますが、ナブラが出ているときなどは、ワインドするなどして強めのアピールをしても〇です。
米神漁港(小田原)回遊がすごくて大量です。でも弓角とメタルジグには反応なく、私の課題はそれではないかと…。あと初ショゴ!こんなにがっつり食ってる!#コアマン #vj16 #ショゴ #小田原 #釣り pic.twitter.com/OAIT5Qg0ce
— 釣りをするすずき (@fishandugio) September 17, 2019
上のツイートのように、ハマれば1投1匹は釣れるくらいの爆釣状態になることがあります。絶対に1つは持っておきたいルアーです。
サイレントアサシン 99F
サイレントアサシンはただ巻きでもなまめかしい泳ぎができ、青物の興味を刺激します。
何よりもシーバス用の軽めのタックルで投げられる軽いルアーでありながら、内蔵しているAR-Cという重心移動機能によって最大60m以上飛ばすことのできる優秀なルアーです。
シーバスの時よりも少し早いただ巻きで釣れますし、反応がない場合はトゥイッチングをするとよいでしょう。サイズ展開も豊富なので、12cmや14cmのものを持っていくと選択肢が増えてよいです。
メタルジグ ジグパラショート 20g
メタルジグは遠投性能とハイアピール力で青物定番のルアーです。
中でもジグパラは価格も安い上に、20gと軽いのによく飛ぶジグになっていて、シーバスロッドでも安心して投げられるためおすすめしています。
ただし、タダ巻きよりはジャーキングというアクションが必要。ロッドをトン、トン、トンとしゃくりながら巻いてくるアクションです。難しければリフトアンドフォールでもよいでしょう。
実績はこの通り。青物からシイラまで釣れます。
PB-30 パワーブレード
PB-30は、とにかく飛距離が出て、アピール力も強いシーバス・青物どちらもおすすめのルアーです。
比重の高い金属製のルアーで、お尻には「スピンテール」というスプーンのようなきらきらする部品がついていてアピール力を高めています。
ほかのルアーと違ってボトム付近をサーチしやすいルアーです。表層を巻いても反応がないときなどに活用できます。
リアルスティールTG 30g
メタルバイブはメタルジグにバイブレーションの機能を持たせているので。メタルジグ並みの飛距離がありながら、タダ巻きでも狙うことができるのが特徴。ワンピッチジャークなど、シーバス釣りではあまりしないアクションなので慣れていない人はメタルジグよりはメタルバイブの方がよいかもしれません。
中でもリアルスティールはアクションが大きく、アピール力が強いために青物にも使えます。リーリング(糸絡み)しづらいため、ジャーキングもしやすいです。シーバスも釣ることができるので一石二鳥ですね。
セットアッパー145 S-DR
15cm近いミノーですが、死ぬほど飛びます。そして、中層を一定の姿勢で泳いでくれるため、表層でも食わないときに使ってみてください。
メタルバイブやメタルジグなどもカウントを取って沈めればボトム~中層を探ることができます。ただ、セットアッパーは中層を平行に引いてこれることがメタルジグなどとの大きな違いです。
斜めに上がるよりも平行姿勢の方がナチュラルでスレた魚にもききます。加えて激しいウォブリングアクションをしてくれるのでアピール力もばっちりです。
シーバスにはもちろん効くのですが、青物の実績が非常に高いとのことでピックアップしました。大きなルアーなので、リーダーが3号など細めのものを使用されている場合はブレイクに注意が必要です。
ブローウィン140S
Blue Blueのブローウィンは、ミノーの中でとにかく釣れるルアーとして有名です。凄いのは飛距離とジャーキングの性能です。「ブローウィンジャーク」と名前が付くほどジャーキングが有名。
ジャークすると定まらない方向にかなり不規則にルアーが泳ぐのがどうやらリアルなベイトに見えているよう。この動きはジャークに慣れていないビギナーがやっても出るところがすごいところです。
青物だけでなく、シーバスやヒラスズキでも使えます。かなりそこに潜っていた個体がこのジャークを見て底から現れたという報告もよく聞きます。
ジャーキングは思い思いのやり方でよいと思いますが、やり方に不安がある方は是非メーカーのBlue Bleu公式動画をご確認ください。
ネックは売ってないことなんですよね。釣具屋に行ってもどこにも売っておらずネットでは2倍以上のプレミアがつくこともあります。
80Sもありますが、あれは全く違う挙動のルアーだと思ってください。買うべきは140Sや140J、165Sなどの大き目のルアーです。
偶然見かけることがあれば迷わず購入しましょう!
本気で青物を狙うなら専用タックルにしよう!
青物でも釣ることのできる、シーバスルアー(シーバスタックルでも釣れる青物ルアー)をご紹介しました。
シーバスと青物は似ているところがあり、どちらも普通に釣ることができます。ロッドを何本もそろえるとお金もかかるので一緒に狙えてしまうのはとても助かりますよね。
しかし、沖磯に行くなど本格的に青物を狙いたいのなら青物用の専用タックルにすることをお勧めします。40cm前後のイナダならともかく、60cm以上のワラサやヒラマサがかかった場合、シーバスロッドのような軽くて弱いロッドでは全く太刀打ちができないからです。
でかい青物がかかると本当に一瞬でブチン!!と切られて終了です。とても悔しいので、本格的に狙いたい人は新しいタックルをぜひご検討ください。
どうしてもシーバスロッドで狙いたい!という方は以下の記事もご用意しています。ご覧いただきながらご検討ください。