シーバス釣りにおけるリールで迷うのがギア比ですね。
ローギアとハイギアの違い、そして、シーバス釣りにはどれが良いのか、ご紹介します。
リールのギア比とは?
リールのギア比とは、ハンドル1回転に対して、何cmの糸を巻き取るかを指します。
ギア比が高いほど、ハンドル1回転での糸巻量は増え、ルアーは速く泳ぎます。
シーバス釣りで使う2500~3000番台のリールの場合、大体ですがハンドル1回転あたりの糸巻き量は、
- ローギアで70~80cm
- ハイギアで90~100cm
です。
スプールの直径×円周率(3.14)×ギア比=大体のハンドル1回転の糸巻量
【解説】
スプール1回転の糸巻量はスプールの直径×円周率。
シマノ ネクサーブ2500の場合、
ギア比5、スプール径46.5mmなら、
46.5(mm)×3.14×5=73cm
→一回の糸巻き量は73cmになります。
厳密には糸が巻かれてる分直径は大きくなるので、もう少し糸巻量は増えます。
ハイギアとローギアの違い
ハイギアとローギアの違いは次のようになります。
| ギア比 | ハンドル1回転の 糸巻き量 | ルアー速度 |
|---|---|---|
| 低い(ローギア) | 糸巻き量が少ない | ルアーが遅く泳ぐ |
| 高い(ハイギア) | 糸巻き量が多い | ルアーが速く泳ぐ |
ギア比は自転車のギアに例えれば…
- ローギア…自転車のギア1や2の状態
- ハイギア…自転車のギア5や6の状態
です。自転車がスピードを出すにはギアを5や6にすると思いますが、その分重くなる(回すのに力を要する)という特徴があります。
ハイギアやローギアも同じで、ハイギアの方が巻き感が重く、ローギアの方が軽いです。
ハイギアの特徴
ハイギアの特徴は次の通りです。
▼ハイギアのメリット
また、デメリットは次の通りです。
▼ハイギアのデメリット
ローギアの特徴
ローギアの特徴は、まさにハイギアと正反対になりますが、以下の通りです。
▼ローギアのメリット
「遅く巻くこと」はハイギアでもできます。
ですが、1日中これをやるとなると精神的にも指先の体力的にも厳しくなってきます。
シーバスのナイトゲームのような繊細な釣りでは、ローギアはそうした長期戦で真価を発揮するといえるでしょう。
▼ローギアのデメリット
ミスキャストを起こしたり、風が強くて糸ふけが多く出てしまったりする場面では、素早くリールのローターを回す必要があり、その場合にローギアには不利です。
意外とこのような場面が多くなると、今度はローギアであることがかえって疲労等の原因になることがあります。
シーバスではハイギアとローギアどちらが良いか
ではシーバス釣りでは、ハイギアとローギア、明確にどちらがいいといった統一見解はありません。
プロでも見解が分かれていて、結局はご自身の好みや慣れの問題になってきます。
例えば、次の動画では、プロのシーバサーである高橋優介さんが、
「ハイギアの方がやりやすい」
と発言しています。
ですが、同じプロであるオヌマンこと小沼正弥さんは
「ローギアこそ釣れる」
と発言しています。
そのため、
というより
(あるいは両方揃えるか)とするほうがよいでしょう。
ハイギアが良い人の場合
ハイギアをお勧めするのは、次の通りです。
▼ハイギアがおすすめの人
デイゲーム・広いフィールド中心の釣り
ハイギアは、ルアーを速く泳がせることに長けています。
したがって、ルアーを強くアピールさせる場面で有利です。
具体的には、デイゲームや河口部、沖堤防、磯、海釣り公園など、広いポイントによく行く方におすすめです。
また、青物を狙う場合はハイギア一択です。
青物は、ヒットするとシーバスよりも大暴れします。
そういう相手を手前に引き寄せるには、一巻き当たりの糸巻き量の多いハイギアは有利です。
リールをとりあえず1台買いたい人
- よくわからないな…
- とりあえず1台揃えたい
と言う人の無難なリールはハイギアだと思います。
その理由はまずは手返し。
シーバスはリールを遅く巻く場面が特に手返しは例えば10秒違うとしても、100回投げれば16分の差。
初心者の場合、ミスキャストも多いですから、投げた直後素早くルアーを回収する必要のある場面も多いです。
そうなれば、その時間の削減効果はよりでてくるでしょう。
ランガンであらゆるところを何度も攻めるシーバス釣りではバカにできない差です。
また、ローギアでできることはハイギアでもできますが、逆は違います。
先の高橋プロVS小沼プロの対談からも明らかなように、ハイギアだから、ローギアだからといって釣れる確率が大きく変わるわけではありません。
そのため、まずはハイギアで試してみて、やりづらいなと思ったらローギアに切り替えるというのが初心者の方の無難な選択肢です。

実は今はハイギアの方が流行っています。その理由はここで述べたような理由からです。
ローギアが良い人の場合
ローギアは、ゆっくり泳がせる場面、具体的にはナイトゲームや河川の中流域、橋脚やカバーなど細かいところを狙うような繊細な釣りをする人にはローギアがおすすめです。
シーバスは、どちらかと言うと、デッドスローでルアーがほぼ水流と同じ速度で泳ぐ程度の低速の方が釣れる確率が高いです。
特に活性が低い場合その差は顕著になります。
また、ローギアの方が巻き感が軽いので、水中の変化に気が付きやすくなります。
したがって、活性が高い時だけではないときにも釣果を確実に上げたいという人は、ローギアに挑戦するのもよいかもしれません。


ハイギア・ローギア…使いやすさを見分けよう
ハイギアリール、ローギアリール、結局どちらが絶対的に良いということはあり得ません。
ローギア・ハイギア、どちらも一長一短です。
実際に使ってみて、「ローギアの方がやりやすいな」「ハイギアの方がいいかも」という個人による違いが出てくると思います。
大事なのはギア比にこだわりすぎないで、そういう「違い」がわかるようになるように、日々意識することが大事になります。


