シーバス釣りは、デイゲームとナイトゲームで攻略法が大きく変わります。
実は私も最初はその違いを理解しておらず、「まあ深く考えなくてもいいだろう」となんとなくルアーを選んでは失敗を繰り返していました。
この記事では、そんな経験を踏まえながら、ナイトゲームで釣果につながるルアーの選び方を実際に使ったルアーの評価も交えて紹介します。
ルアーは想像以上にゆっくり巻く
ナイトゲームでは、デイゲームよりもかなりゆっくりルアーを巻くのが基本です。
目安は、流れがほとんどない場所ならリールのハンドルを1秒に約1回転。
暗闇では、シーバスは橋脚や明暗、ストラクチャーの陰に身を潜め、近くを通るベイトを待ち伏せすることが多くなります。
そのため、ルアーもシーバスの目の前をゆっくり長く見せることが重要になります。
機械的に巻かない
「1秒間にハンドル1回転」というのは目安です。
上流にキャストしたときに、川の流れよりも巻きが遅いと、ルアーはただ「流されるだけ」になり、泳ぎが破綻するばかりか、ボトムに落ちて根掛かりすることもあります。
私は某YouTube動画で1秒に1回転を信じ、どれだけのルアーを失ったか…。
したがって、本来の川の流れと同じか、それより少し早い程度に巻くのが正解です。
要は、「こうする」と、プロやインフルエンサーの指示に機械的に従うのではなく、状況に合わせて「シーバスの目の前をゆっくり流れる方法」を模索した巻き方をする姿勢が重要なわけです。
「遅巻き」をふまえたルアー選びのポイント
この場合のルアー選びのポイントは、
- 遅く巻いても泳ぎが破綻しない
- 立ち上がりが早い
という2点です。例えばバイブレーションのような「早巻き」前提のルアーは
- 巻かないとバイブの良さである振動(ウォブリング)が起こらない
- そもそも沈んで泳がない
と、ゆっくり巻きに対応できません。
カラーは派手目なものを選ぶ
カラーも悩みどころですが、少々派手目なカラーで揃える方がいいです。
どんな色かイメージできない人は次の画像をご覧ください(黒は省略)

ブラックはともかく、コットンキャンディやチャート、レッドヘッドなどは自然界に存在しない色。
こんな色で釣れんのかしらね
なんて思いませんか?
心配ご無用。ルアーのカラーは人間とは見え方が違うのです。
などが関係しています。
例えば、夜間に少し濁りの入った水中からチャート色のルアーを眺めると、人間の目からも黒めのシルエットに見えます。だから、自然界に存在するかどうかは気にしないで良いわけです。
というより、カラーはそんなに気にしないでも釣れます。
ルアーの形状(太さなど)に比べると、優先度は下がるんですよね。
どの色かよりは、「色を変える」と言う変化を与える方が重要だったりします。
泳ぐレンジを気にするとよい
ナイトゲームで大事なのは、ルアーの泳ぐ層(レンジ)です。
ナイトゲームでは表層にベイトが集まります。鳥の危険が少ないからでしょうか…。
シーバスもこれにより意識が上に行きやすいです。まぁ、明るい水面を暗いボトムから見上げていると考えるほうがよいかもしれないですね。
そのため、ナイトゲームルアーは表層を探る系のルアーが多いです。ですが、それなりに水深のあるところではミドルレンジやボトムもねらい目になります。
表層を狙うルアー
表層を狙うルアーで代表格は、エリアテン、通称エリテンです。
AREA 10
基本的にただ巻きをしていれば釣れます。
ただ、本当にゆっくり目に巻くのがおすすめです。
「リールを巻かずにプカプカ浮かせているだけで釣れた」といううわさも聞きますが本当かな…さすがにそれはないんじゃないかと思いますけども、ゆっくり目に巻くのが良いのは間違いないです。

一番強いのはバチ抜けのときですが、それ以外のシーズンでも使える優秀なルアーです。
釣れるルアーで有名ですが、2000円超えも珍しくなくなったルアー価格において、エリテンは1200円前後と大変コスパがいいんですよね…このインフレ時代にありがたい。
ちなみにバチ抜けに関してはこちら。

ワンダーも、表層を狙う超優秀ルアーですね。
ワンダー 80
ワンダーは「シーバスでもシンキングペンシルで釣れる」という認識を定着させた伝説的ルアー…なんだそうです(歴史はよく知らない)。
遅く巻いてもゆらゆら「弱ったベイト」のような動きで泳いでくれるので、「ゆっくり巻く」必要のあるナイトゲームにぴったりです。
飛距離もかなり出せるので、広めの河川などで「向こう側の橋脚に届かせたい」と言う場合にぴったりですね。
ワンダーの弱点は「引き抵抗の弱さ」
ワンダーは、水の抵抗を受けにくいので、速く巻いてもブルブルといったような「ルアーを引いている感」を全然感じません。
そうすると
「本当にこれでいいのか」
「ちゃんと泳いでいるの?」
という不安や疑念が生じ、信じて投げ続けられなくなるんですよね。
そうした方は次のことをやってみてください。
実際にワンダーのゆらゆら「弱ったベイト」っぽい泳ぎ方を確認するということです。
中層(ミドルレンジ)を狙うルアー
次にミドルレンジ(30~1mくらい)を狙えるルアーはこれです。
サイレントアサシン 99F
知らぬ人のいない、有名ルアーです。このルアーの利点は3つ。それは飛距離があると釣れる、ビギナーでも扱いやすい。
飛距離があるルアーは飛距離に技術が全振りされていて操作が難しいことがありますが、サイレントアサシンはAR-Cという技術により、簡単に遠くまで飛ばせるのに、アクションもタダ巻きだけでOKという優れものです。
サイレントアサシンは主張しすぎない動きでデイナイト問わず年中使えるのがいいところです。
何のパターンかわからないときはとりあえず投げてみるといいでしょう。
ボトムレンジ(底)を狙うルアー
ミノーだと先ほどのワンダーをボトムレンジまで落としてゆっくり巻いていく方法があります。ただ、流れやルアーの所在地を感じ取るスキルが必要で、難易度は高め。
そこで、今すぐにでもやりやすいのは、ワームを使うことです。

なんか、プラスチック製のプラグを使わずにワームにするのは「逃げ」だと感じる人もいるそうなのですが、釣れれば良くないですか(笑)
上記のシーバスは3月初旬と言う超ビミョーな時期に、結構難しい鶴見川で釣れたシーバスさんです。なんと67cmもあり、恥ずかしながら自己最長記録だったりします。
特にワームを使うなら…やっぱりVJがおすすめなんですよね。
VJ-16
すぐにボトムに沈むルアーなので、使える場面は表層で反応が薄いときに使うとよいでしょう。
ゆっくり巻きます。流れの速さや深さによりますが、遅すぎるとボトムをずる引きになり、根掛かりするため注意が必要です。
ナイトゲームでは意外とバイブレーションも使えます。
シリテンバイブ
シリテンバイブはバイブレーションの周囲をシリコンで包んでいるので、振動がプラスチック製のものより抑えられます。激しい動きに向かないナイトゲーム向きのバイブレーションです。
比重もその分軽めなので、ややゆっくり巻くのにも適していますね。

まだ投げ釣りOKだった時代の豊洲ぐるり公園で釣れたシーバスです。
この時は秋口のいわゆる「秋爆」で、比較的活性が高く、シリテンバイブで4~5匹はヒットしました。
さすがにメタルバイブはダメだと思いますけど、この時は「ナイトだからバイブはだめ」という先入観にとらわれずに、いろいろ試してみる姿勢ってとても大事なんだなぁと思いましたね。
自分のフィールドのシーバスに合わせてみて
ここまでご紹介したルアーは一般的に、あるいは私のよくいく東京・神奈川エリアのシーバスによく効くルアーのご紹介でした。
もちろん粗悪品ではないのですが、フィールドによっていろいろ変わってきます。例えば水深が1mくらいしかなければ、サイレントアサシンは「ボトムレンジを引くルアー」ということになりますから。
なので、「釣れるルア―」をそろえるよりは、ナイトゲームで釣れる要件、シーバスの食性などを考えて、それに合わせてルアー選びをするのが良いでしょう。
そうやっていろいろとルアーを選ぶのも釣りの楽しい側面です。ぜひ頑張ってみてください。






