- シーバス釣りを始めてから1年たったが、全く釣れない
- 最初偶然1匹釣れたけど、以降アタリもない
- 釣れない理由が分からない。もう辞めたほうがいいかな…
私自身、同じように1年近く釣れず、「辞めたいなぁ」なんて思っていたクチです。
今ではそれなりに釣れるようになりましたが、まあそれでも上手な類ではありません。
「そんなやつが釣れない人相手にアドバイスできるのか」
と思われそうですが、でも、プロやセンスのある人では気づきにくい「初心者や上手ではない人ならではの悩み」はよくわかると思います。
この記事では特別な技術や「最強ルアー」を紹介するのではなく、プロやベテランでは気づきにくいビギナーのつまずきから一つずつ解説します。
シーバスルアーは難しい
まず本筋に入る前に、確認しておきたいのは、ルアー釣りは「難しい」ということです。
私も最初の1匹を釣り上げるまでに8~9カ月かかりました。
ですが、その後も、毎釣行ごとにキャッチできているわけではありません。
もともとルアー釣りは本物の餌を使う他の釣りよりは難しいです。
ですから、何カ月、もしかしたら1年以上釣れなかったからと言ってそんなに気に病むことではありません。釣れないことに悩むより「どうしたら釣れるか」考えることで悩みましょう!
シーバスが釣れない主な原因
シーバスが釣れない原因はとてもシンプルで、
のどちらかです。まあ当たり前ですよね。となると、そのどちらに原因があるのか?が気になりますよね?
でも私は「シーバスがいないのか」「私の腕が悪いのか」どっちなのか…と原因分析に時間をかけるのは止めた方がいいと思っています。
原因究明に時間をかけない
結局、釣れない原因はシーバスに聞いてみないとわからず、「悩むだけ無駄」になることが多いからです。
確かに釣れない時間が続くと、
あー何で釣れないんだろう
と思うのは自然な感情です。
もちろん、ある程度類推はできます。慣れてきたら原因分析は大事です。ですが、「何が原因で釣れないか」は「釣れた」経験も必要なので、安定した釣果の出せない初心者は原因を適切に推測できる可能性は低いです。
そもそも釣れない原因を突き止めることは、釣れるために探る手段であって、目的ではありません。だから、原因追及はやめて「どうすれば釣れるか」を考えるほうがより早く釣果につながるでしょう。
どうすればシーバスが釣れるか?
どうすればシーバスが釣れるのかを考えるときに、ルアーや釣りのテクニックにまず着目しがちじゃないですか。
ですが、その前に、釣りは自然相手ですから、自分でコントロールできない範囲を整えるのがとても大事です。その整えるべきことは次の通りです。
- シーバスが食いつく時間を選ぶ
- シーバスがいそうな場所を選ぶ
- 適切な見切りのタイミングを持つ
でも、複雑なことを考え出すとより大きな本質的なことを見逃すので「絶対に気を付けておいた方が良いポイント」だけ今から解説しますね。
シーバスが食いつく時間を選ぶ
「シーバスがよく釣れる」と言われる時間に行ってますか?
- 朝マズメ
- 夕マズメ
- 潮の動き出し
私は時間に縛られるのは嫌だったので「まあそんなの気にしないでも釣れるっしょ」と最初のころは軽視していました。
今考えるとそれがいけなかったかなと思います。経験上の話ですが、やっぱり日の出ちょっと前くらいや日没直後くらいが一番反応あります。
そうでなくても釣れることはありますが、難易度は高いです。まだ釣ったことがないとか、1匹しか釣れたことがない…という人がわざわざそんな高い難易度に挑戦しないでもいいじゃないですか。野球を始めたばかりの人が大谷翔平に勝てないと嘆いているようなものですからね。
慣れてくるまではちょっと面倒かもしれませんが、「釣れやすいタイミング」に合わせて釣行をしたほうがいいと思います。
シーバスがいそうな場所を選ぶ
シーバスがいそうな場所は、
(※)「深さ」ですが、実は水深1mほどでもシーバスはいます。でも初心者はルアーの根がかりが心配なので、2m以上はあったほうが安心だと思う、という意味で挙げました。シーバスがいるかどうかより、まずは釣りやすいところを狙うほうが良いと思います。
この程度を満たしていればいいと思います。

でも、本当にこれでシーバスがいるかどうか、完全に判定しないでもいいです。というかできませんからそんなこと。
そういうことに心血を注がず、これらの条件を満たした釣り場であれば、とりあえずシーバスは「いる」と判断してしまうということです。
適切な見切りのタイミングを持つ
場所の選定で、最も大事なのは、釣り場移動(見切り)のタイミングです。
とはいえ、「シーバスがいるかどうか」判断してから切るのではありません。それはプロであっても難しいからです。
それよりは、実際にシーバスがいるかどうかではなく、移動のための一定のルールを決めておくのがおすすめです。
私の場合、
を目安にしていました。
もちろん「あと30分いたら時合いになりそう」というような例外は存在します。
でも初めのころはそういう例外まで考えていると、かえってその釣り場に縛り付けられて確率を落とす恐れもあります。
安定した釣果を出せるようになるまでは、「見切りのルール」に従うのが一番良いでしょう。
初心者が扱いやすいルアーの選び方
ルアーをどうするかは、シーバス釣り最大のテーマの1つです。
そもそも何十種類もあるし、みんな「釣れる」と表記してある。当然作り手が「このルアーは釣れないよ」なんて言いうわけないですから、わけがわからなくなります。
そこで、「釣れるルアー」というよりは、「どうやって選べばよいか」「扱いやすいルアーはどれか」という視点で解説します。
ルアーは役割別に買うことが大事
そのため、ルアーの「役割」をある程度把握してそろえることが必要です。
といっても、難しいものではなく、以下の4つの特徴のことを言います。
- ルアータイプ(バイブレーション・ミノーとか)
- 太さ・長さ(シルエットの形)
- 潜航深度(レンジ)
- カラー
「水面直下での○○ウェーブを生かすために、アップクロスにおけるうんたらかんたら…」みたいなのは不要です。
初心者などはまず、そういう細かいことより、上記の4つを意識してルアー選びをしてみましょう。
最初は「振動がわかるルアー」がおすすめ
ルアータイプについて、最初のうちはバイブレーションとミノーがおすすめです。


あとはVJ-16のような「バイブレーション的な機能を持つワーム」でもOKです。
理由は、最初は「泳いでいる感触がわかりやすい」ルアー(波動が出やすいルアー)がよいからです。
で、対になるのがシンキングペンシルなどの波動が出にくいルアーです。

プロやベテランは、よく「波動が少ない(手に振動が伝わりづらい)ルアーがよく釣れる」という人がいますが、釣れたことのない人や初心者に扱わせるのは私は反対です。ありていに言えば「魚にはよくても、人には操作しづらい」と思うからです。
手に振動が伝わってこないと、「どこを泳いでいるかわからない」ので、まだルアーコントロールがうまくできていない人が使えばコースもズレるし、速さもわからなくなります。だからなんならかえって釣れなくなる人もいると思います。
また、最初から、わざわざスレているような高い難易度のシーバスを狙わないでいいです。
私も、メタルバイブやバイブレーションをジャカジャカ動かしてヒットさせる経験はめちゃめちゃありました(むしろそっちの方が多いくらい)ので、そこまで気にしないで良いと思います。

そういうシーバス狙いで操作が簡単なルアーを使いましょう。
ルアーは何十種類もいらない
釣れないと、人気だったり有名だったりするルアーをいくつも買ってしまいがちになります。
でも、最初は何十種類のルアーを持ち歩くより、数種類の「役割を理解したルアー」を使い倒す方が効率的です。
例えば同じレンジを泳ぐミノーを何種類もそろえる必要性は低いです。金銭的に余裕があったとしても、ルアーの役割・機能を理解してないうちにそれをやれば混乱のもとにもなり得ます。
これは一例ですが、ナイトゲーム中心の人で夏~秋口に釣りをするのであれば
- 太いフローティングルアー(表層系)を色違い2種
- バイブレーションを1色
くらいの組み合わせでも十分かなと思います。
それで、釣り場で実釣してみて「あそこに投げづらいな」とか「こういうルアーがあるといいんだよな」と自然と思えた段階で買い足していけばよいと思います。

管理人はバイブレーションやワームを多く持ち歩いていたのですが、多摩川で釣りした際は、思ったより浅かったために「もっと浅いレンジを泳ぐルアーが欲しい」なんて思った経験があります。
自分のやり方を確かめる
場所、見切り、ルアーに続き、今度は「自分のやり方」について確認してみましょう。
多くの人は釣りブログや動画を見て独学でやっているので、思わぬところができていない場合があります。
プロなどが(彼らにとって当たり前すぎて)言わないけど、実は「初心者あるある」なことを挙げてみました。ぜひご自身の場合と比べてみてください。
ルアーコントロールできてる?
「シーバス 釣れない」といった検索ワードで出てきたブログなどを読むと、そのアドバイスは結構「ルアーコントロールが当然にできている」という前提に立っているように思います。
例えば、「ナチュラルドリフト」であったり、「明暗の境でトウィッチする」などです。これらは、
- ルアーがどの辺を泳いでいるのか
- 狙いの所に泳いでいくように調整することができる
という必要があります。
ナイトゲームでルアーの位置を見失い、「え?意外なところからルアーが返ってきた」みたいなことってありませんか?
恥ずかしい話、私なんか「上流から流しているつもりでいたら、下流から帰ってきた」ことがあります(笑)
こういう人に、ナチュラルドリフトとか、明暗でのトゥイッチとかは無理なんです。
ですから、そういう高等テクニックはとりあえず棚上げして、まずは、ルアーが「この辺流れているな」という正しい感覚をつかむことです。これができるためには、
といったことをするとよいです。
大事なのは2つめ。例えば流れが反転したり、潮目が変わったりするところで、ルアーの巻く「重み」が変わります。漠然と巻いてくるだけでなく、ルアーから得られる小さな信号を見逃さないことがポイントです。
レンジは適切?
ルアーの泳ぐ層を「レンジ」といいます。レンジが適切かどうかは、その日の釣りを左右します。
シーバスに限らず、魚はレンジが数十センチズレるだけで餌を食わなくなるといいます。
「爆釣DAY」でもレンジが違うと全く食わない
私の経験ですが、バイブレーションをカウント7くらいにして落とすと入れ食いで、1時間に5匹も6匹も釣れるような日に出くわしたことがあります。まさに「爆釣DAY」です。

でも、表層やボトムを泳ぐルアーにした途端にピッタリ釣れなくなりました。
それで今度は、中層を泳ぐミノーを投入しました。そしたらなんと、釣れたんですよね。

つまり、この日はレンジ管理が非常に大事だったわけです。
こんなに爆釣する時だって、レンジが違えば全く食わなくなる…恐ろしいですがおもしろいことでもあります。
したがって、ルアーを漠然と投げて着水したら巻いてくるだけ…というようなことをしていれば、何投しても結果は同じです。
レンジの探り方
レンジの探りはそんなに難しいことではありません。
中層狙いの場合は1mくらい潜るフローティングルアーなら着水後すぐに巻くのでもOK。シンキングやバイブレーションならカウントを取りましょう。
着底はボトムが砂地や海藻など軟らかいと分かりづらくなりますから、着水後も気を抜かないようにしましょう。
デイはボトムからだんだん上げていき、ナイトは表層から下げていくのが「定石」ではあります。
巻き速度は適切?
リールの回転(リトリーブ)は、「適切な巻き速度」ができるようになることが大切。
でも、ルアーの巻き速度って、人によって感じ方がそれぞれなんですよね。
だから客観的な数字で考えましょう。流れのないところで投げるなら、次の速度が目安です。
| 場面 | 速さ | 1秒間に ハンドル | 速さの例 |
|---|---|---|---|
| ナイトゲーム | 時速2kmくらい | 0.5~1回転 | ゆっくり歩くくらい |
| デイゲーム | 時速8kmくらい | 2~3回転 | 軽いジョギング |
ここでの数値は、リールのギア比や投げるルアーやシチュエーションによって前後しますのでこれを「絶対」と思わず「目安」としましょう。
一度、岸際などルアーが視認できるところで巻いてみてルアーの速度を試してみるといいです。思っていた印象と違った人は、巻き速度がもしかしたら間違っていたかもしれません。
さらに、「1秒間にハンドル何回転」も参考にのせましたが、流れによってルアーの巻き速度は変わります。
大事なのは「ハンドル何回転か」から始めるのではなくて、ルアーの速度を実際見てみて、適切だと思った速度の時のハンドルの回転数を覚えておくことです。
詳細な話はこちらもご覧ください
コース→レンジ→巻き速度 と試す
ここまで述べたことを参考に、釣れないなと思ったら、
を実践してみてください。
大事なのは、一度に全部変えないことです。「何が悪いんだろう」と考え込む代わりに、まずコース、それでも反応がなければレンジ……というように、一つずつ変えてみてください。
一度に変えると仮に釣れても「何が良かったのか」が分からなくなり、再現性がなくなってしまいます。
なお、コースは投げる方向を変えるだけでなく、立ち位置を3mズラしてみるといったことでも可能です。
管理人偏見のおすすめの「時合い」タイミング
ピンポイントかつ偏見に満ちたアドバイスになってしまうので、最後にしましたが、「入れ食い」になるタイミングを狙って「まずは1匹釣ってみる」というのもアリです。
この「入れ食いタイミング」をジャストで狙うのは中々に難しいですが、「かなり期待できる」状況として個人的におすすめしたいのは次の通りです。
9~11月の「秋爆」
シーバスは、秋が一番釣りやすい季節です。
秋の特に大潮や中潮の潮の動き出しでは、いつもよりも釣れる確率が非常に高くなります。
3月や真夏の昼間などは日によってはかなり難しい日もあります。実は難しい日ばかりに釣りに行っていた…という方はぜひ9月~11月くらいの季節に集中的に釣りに行ってみるとよいと思います。
冬から春先の「バチ抜け」
バチ抜けをご存じですか?
「バチ抜け」とは、冬から春先にかけてバチと呼ばれるイソメの仲間が産卵のために河川で大量発生し、それをシーバス(スズキ)が捕食するパターンです。東京だと大体1~2月のタイミングです。
このとき、まさに入れ食いと言えるほど、シーバスが大量に釣れる状態になり、初心者でも「爆釣」させるチャンスでもあります。

簡単な「やり方」「入釣タイミング」さえ間違ってなければ本当に簡単に釣れますので、この時期の「ボーナスタイム」はぜひ逃さないようにしてください。
その「やり方」「タイミング」などは次の記事で詳しく書いています。
真夏の「雨の直後」
35度を超える真夏において、たまに降る雨のとき、できればその直後のデイゲームはねらい目です。理由は
などが重なるからだと予測できます。
私が初めてシーバスを釣ったのは6月の若洲海浜公園だったのですが、「爆釣」でした。
でも、午後に入り濁りが出てきたタイミングでまた釣れなくなったんですよね。
そして再現性もしっかりあって、2年後くらいにほぼ同じ状況になった際にやっぱり「爆釣」でした。
やったのは、VJ-16やバイブレーションを適当に(笑)投げて、ただ巻きしただけです。
「必ず雨上がりで、気温が何度下がって、イワシパターンで…」と複雑に判定する必要はありません。まあ必ず釣れるとは保証できませんが、まずは真夏の時期に雨が降ったら「チャンス」と思って出かけてみてください。(安全のため台風などの大雨の際は控えましょう)
雨の日の格好や上記の体験を踏まえた雨の日の釣り方についてはこちらです。
まとめ
とても長くなってしまってすみませんでした。ですが、「釣れない」悩みって人によって原因が異なるのでこのくらいにならざるを得ないんですよね。
こんな長い文章を無理やりまとめるなら3つです。
大局的な改善は、それこそ「時合い」を狙ったり、マズメ時を狙うなど、「バンバン釣れるタイミング」を見ること。「自分の細かい点の改善」は見切りのタイミングやルアーチョイスなどの改善をすることです。
ですが一番大事なのは最後です。とにかく「悩まない」こと。
これは「真剣に取り組まない」「テキトーにやること」ではありません。しっかりと上記の釣るための対策・練習はするのですが、結果が出ないことで必要以上に悩むことはないという意味です。
冒頭で言った通り、ルアー釣りは「偶然」釣れることが少なく、難しいのが当たりまえ。結果が出ないで悩むことよりも、釣り場に行って風を感じ、景色を感じ、「楽しむ」ことがとても大事です。
だって、趣味なんだから。

