レンタル手漕ぎボートで釣り!貸しボート釣りのやり方と危険回避方法を解説

レンタル手漕ぎボートの借り方の記事のMV
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昨今の釣りブームで陸の釣り場は常に混雑しています。ボートで沖に繰り出し、釣りをしようと考えている人も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのはレンタルの手漕ぎボートです。手漕ぎなので当然無資格でOK。手軽に大きな魚を狙えるうえに、何より混雑の釣り場に無縁!しかも、出船や帰船時にサポートもしてくれるため、ボート初心者にもおすすめです。

ただ、初めて「大海」に小型のボートで繰り出すことに不安を覚える方もいるのではないでしょうか。そこで、レンタルボートに何度も乗船し、一級小型船舶操縦士の免許も持つ管理人が、レンタルボートでの釣りの方法や安全に乗りこなすための注意点などを解説します。

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レンタル手漕ぎボートのメリット

レンタル手漕ぎボートのメリットは以下の4点があげられます。

  • 陸では狙えない大きな魚・珍しい魚を狙える
  • 釣り場の混雑に縛られない
  • 無免許・無資格で乗れる
  • 手軽な費用で乗れる

ボートは陸では狙えない大きな魚・珍しい魚を狙える

なんといっても、60cmを超える青物や、タイやホウボウなどの陸では狙えない大きな魚、珍しい魚を狙うことができるのが、ボート釣りの魅力です。

ボート釣りで釣れたホウボウ(高級魚)
ボート釣りで釣れたホウボウ(高級魚)

陸で狙える魚といえば、イワシやアジなどの大衆魚で、大きくても20cm前後。ルアーや泳がせなどで青物やシーバスも狙えますが、なかなかのベテランでも難しい釣りです。

大きくて珍しい魚を気兼ねなく狙える点がレンタルボート釣り最大の魅力といえます。

手漕ぎボートは釣り場の混雑に縛られない

手漕ぎボートは広い沖に出て釣るために、釣り場の混雑や釣り禁止は関係ありません

2010年代後半からアウトドア・釣りブームが到来し、釣り場は常に混んでいます。マナーの悪化などで釣り禁止になる釣り場も増えています。特に東京湾はひどいです。

釣り場探しで注意!東京湾のルアーOKな釣り場が少ない事情

しかし、ボートで沖に出てしまえばそんなものは関係ありません。一人でのんびり、したい釣りを心置きなくできます。

釣りの「大自然の中でのんびりしたい」という要素に魅力を感じている方にはとてつもない魅力ではないでしょうか。

手漕ぎボートは無免許・無資格で乗れる

手漕ぎボートは無免許・無資格で大丈夫です。意外とご存じない方もいるのですが、手漕ぎボートに特別な資格は必要ありません。

そのため、どなたでも手軽に挑戦することができます。ただし、後述しますが、ある程度海の知識がないと危険な場面に遭遇することがありますので注意しましょう。

レンタル手漕ぎボートは手軽な費用で乗れる

乗合船や免許必須の小型船舶に乗船する場合は1万円以上かかることが多いです。しかし、手漕ぎボートのレンタルなら3000円~4000円が相場。高くても5000円ほどです。

もちろん陸からの釣りよりは値段がかかりますが、比較的安く沖に出て釣りができることは「新たな釣り」に挑戦しやすくなり、楽しみの幅が広がりますよね。

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レンタル手漕ぎボートの借り方

レンタルボートを使ったことないと、初めて借りるのは少し勇気がいりますよね。レンタルボートの借り方を簡単にお伝えします。

手漕ぎボートの借り方は、インターネット検索などで行きたい海域の船宿を探し、予約をします。実はすべきことはそのくらいであとは当日を迎えるだけの手軽なものです。

料金や出船時間などについて一般的な例は以下の通りです。

一般的な例
出船時間6:00~15:00
料金3600円~4500円
出船時期4月~11月
場所神奈川では横須賀や三浦が多い

荒れた天気が予想されるときはレンタルは中止になります。その場合は船宿さんから連絡が来ます。気象・海象を原因とする中止の場合レンタル料金はかかりませんので安心してください。

天気などが気になる方は釣りに使える天気アプリをインストールしておくことをおすすめします。

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レンタル手漕ぎボート釣りに必要な持ち物

手漕ぎボート釣りでは、沖に出てしまうために、忘れ物は致命的です。用意すべきものは以下の通りですので絶対に忘れないように気を付けてください。

手漕ぎボート釣りで必要な持ち物
  • 釣り具(ロッド・ライン・リール・仕掛け
  • ルアー/釣り餌
  • 水汲みバケツ
  • たも網
  • スマホとスマホの防水ケース
  • ライフジャケット
  • 魚の締めの道具
  • クーラーボックス
  • プライヤーなどの小物

ただ、青い色を付けた物品は船宿で貸してくれることがあります(特にライフジャケットはほぼ借りられます)。また、赤い色を付けた物品は船宿で購入できることがありますので、船宿の予約の際に確認してみることをお勧めします。

特に、レンタルできるものと、できないものは以下のようになっています。確実ではないですが、多くの船宿で同じような貸し出しを行っています。

乗合船だと氷や餌をくれるところが多いので、

乗合船に慣れている人は要注意です。

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レンタル手漕ぎボートの危険は?

レンタル手漕ぎボートは、自前のカヤック・SUPでの出船よりもはるかに安全です。その理由は、

  • 危険な天候のときは船宿が中止の判断をしてくれる
  • 危険な海域のレクチャーをしてくれる
  • 万一戻れなくなっても船宿が対応してくれる

など、個人でやるよりもサポート体制が万全だからです。

それでも、事故が発生することがあります。なんといっても、最も小さい船で波や風の影響を受けやすく、他の船からも見えづらいからです。実際に釣りブームの高まりに沿って、カヤック(カヌー)の事故は年々増え続けています

カヌー(カヤック)の事故件数(過去5年間の比較)
カヤック(カヌー)の事故件数は2018年から2022年にかけ増え続け、2022年には58件に。

そのため、漕ぎ出す本人にもある程度の海の知識や危険性の理解があったほうがより安全でしょう。ここではいくつか的を絞って安全にボートを乗りこなすためのポイントをご紹介します。

安全にボートを乗りこなすポイント
  • 船宿のレクチャーをよく聞く
  • 船上では立ち上がらない
  • 大きな船の行き交う海域に近づかない
  • 自分の腕や体力を過信しない

船宿のレクチャーをよく聞く

出船前に、船宿の方が船の操船方法、危険な海域のポイント、してはいけないことなどを教えてくれます。おざなりにするのではなく、しっかり聞くようにしましょう。

ボートが初めての方は、恥ずかしいことでも何でもないので「今日が初めてなんで、何か注意点を教えてください」と積極的に聞くようにすると、船宿の方も親切にいろいろ教えてくれるはずです。

なお、船宿のレクチャーは危険の回避方法のほか釣れるポイントも教えてくれるので聞き逃さないように。

船上では立ち上がらない

船の上では絶対に立ち上がってはいけません。バランスを崩し転覆します

場所を移動する際は立ち上がらずに低い姿勢のまま移動しましょう。事前に荷物の配置などを手の届く範囲に決めておき、移動しないでも荷物が手に取れるようにしておくのがコツです。

大きな船の行き交う海域に近づかない

海には暗黙のルールばかりで、破っても叱られないので意外とやりがちなのが、大型船の行き交う海域に行ってしまうことです。

ぶつからなければ何か言われることはありませんが、正直かなり危険です。実感してもらいたいので以下の写真を見てもらいましょう。これは小型のプレジャーボートから手漕ぎのカヤックを撮影した写真です。

動力船(プレジャーボート)から撮影したカヤック

見えますか?画面左側、水面と陸の間の稜線のあたりに小さなゴミのようなものが…実はこれがカヤックです。小型のプレジャーボートからこれなんですから大型の漁船からはほとんど見えないわけです。

船宿に言われると思いますが、海上を見たときに、大型の船がよく通るなと思う場所には絶対に行かないようにしましょう。

自分の腕や体力を過信しない

ベテランも初心者も最も大事なのは、自分の腕や体力を過信しないことです。相手は自然で、基本太刀打ちができません。手漕ぎの船の事故原因のほとんどは、沖に出すぎてしまったり、風や潮に流されたりして戻れなくなってくることにあります。

SUPの事故原因。

ただ、レンタルボートの場合、危険が迫れば船宿に電話できるようになっています。そうすると、大体は動力付きの船で救出に来てくれます。やばいと思ったらためらわず船宿に電話しましょう。

なお、おぼれている人がいる、今にも沈没しそう、といった緊急性のある場合は海上保安庁に電話しましょう。番号は118です。

そのほか、手漕ぎの船舶に関する危険性とその回避方法については以下の記事で詳しくまとめています。

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三浦(金田湾)の船宿『浜千鳥』さんでの釣行

実際に、東京湾でのレンタルボート釣行をお伝えします。

利用させていただいたのは、三浦市の金田湾にある浜千鳥さんという船宿です。浜千鳥さんはボートが50艇用意されていて、当日予約でも意外と乗れることのある船宿さんです。

お店の目の前

実はこの日、痛恨の寝坊をしてしまいまして、狙った釣り場には行けずじまいでした。貸しボートを思いつき、9時ごろ電話したのですが、他のお店が軒並み埋まっていた中、ここ浜千鳥さんだけは余裕で貸せますとのこと!!で急遽利用することにしたのです。

餌の用意はないので、ルアーで青物か、シーバスでも狙おうと考えました。

出船はおじさん二人がお手伝い

出船はお店の目の前にある砂浜からとなります。

浜からの出船となると、船をいったん沖で浮かべて、そこで不安定な船に乗り込む必要があるのですが、その点は大丈夫。安全な浜で乗り込んだ後、お店のおじさん二人が沖まで送ってくれます。

カヤックもボートも、出船時が一番揺れて不安定なので、これは本当に助かりポイントです!

1時間ほど無反応が続く

沖へ漕ぎ出しおよそ1.5~2km地点でボートに取り付けてあるアンカーを下ろし釣り開始です。が、最初のころは表層、中層、ボトムと信じられないほどの無反応。

快晴、無風、無波浪。変化に乏しく、嫌な予感。2日前に関東は梅雨明けたばかりで、本格的な夏の暑さが到来。三浦も35℃近くまで気温が上昇。暑い。釣れないと、暑さばかりに意識が言って正直キツイ。ちなみに沖は見ただけで20艇以上が出船しているようでした。

黒いポツポツしたのがほかのボートです。

急に出てきた潮目で4ヒット

ちょっと諦めかけていた11時過ぎに自体は急変。なんと、大規模な潮目が沖からやってきました!

見えます・・・?少し先にボヤボヤしたものが…これが潮目です

すかさず潮目にルアー投入。すると数投後、潮目のことろでクン!とアタリ。寄せて寄せて、無事に青物をゲット!

ワカシとVJ

30cmにみたないワカシさんでしたが、不調続きの後の1匹はとっても嬉しいものですね。

▽ヒットルアー

この日はこの潮目がキーポイント! 潮目の十数メートル先にルアーを落として潮目に差し掛かったときに軽くしゃくりをいれたらゴン!

防水ケース越しに取っているので少し白みがかってしまっています

ついでにVJ-28売っていない問題の代替策として持ってきたジグヘッドスイマークイックシャッドでもヒット(クイックシャッドはワームを忘れたのでデカカリをつけています)!

ジグヘッドスイマー
クイックシャッド

しめて合計4ヒット! 今日の釣りのポイントは潮目を攻める! これだけですね。沖に出たら確かに釣れる確率は上がりますが、ただ投げているだけでは厳しいです。果敢に潮目やボトム、表層などの変化を攻めましょう

安全に下船

14時頃までやってましたが、さすがに熱中症気味になってきました。さらには4キャッチと夕飯には十分だったので帰りにつきました。1.5kmを漕ぎ戻るのは大変でしたが、岸まで寄せた後、先ほどのお店の方が引っ張り上げて完全に陸に上げてくれます

波は岸際が最も高くなります。実は以前、岸際で大波かぶって荷物全部海にぶちまけたことがあるのです。これがちょっとトラウマだったのですが、こうして二人掛かりで岸まで上げてくださるので最後まで安心して乗ることができました。

お借りした荷物はお店に返却して釣り終了です。洗濯物は出てもボートやアミの洗浄がないのは気楽でいいですね~!おつかれさました!

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自分でカヤック持つものいいけれど…

三浦のレンタル手漕ぎボート屋さんをご紹介しました。私はインフレータブルのカヤックボートも持っているんですけど、出船と帰船が楽で、帰ってからのボートの洗浄などの手間もいらないということで、4500円払う価値はあるな~と感じました。

妻や恋人、友人がいれば二人で4900円と、さらにお得になります。釣果も陸よりは安定していますので考えてみるのもありですね。

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