インフレータブルカヤックは岩などにこすった際に穴が開くことがあります。私も先日穴があいていることに気づき、せっかくの沼津遠征が台無しになりました。しかも、補修にはなにかと技術や時間がかかるのではないか?とブルーな気持ちになっていましたが、「ゴリラ」というシールなら、それを切って張るだけで超簡単でした。
とにかく感動したので、今回はそんな超優秀なシール「ゴリラ」くんと、インフレータブルカヤックの補修方法を解説します!
カヤックの穴の見つけ方
穴の見つけ方はまずは空気を入れること。そして音を頼りに傷がついていたり塗装が剥げていたりする部分を見てみましょう。
それでも穴の個所がわからない場合は、水に入れてみるとよいです。ただ、大きさや場所的に水につけられないこともあると思います。そんな場合は洗剤を塗ってみると空気が抜けている部分が泡になって、抜けている部分を見つけ出すことができます。
幸い私の場合は音がはっきりしていてすぐに穴を特定できました。写真のオレンジの矢印の先です
応急処置の仕方 補修シール「ゴリラ」を貼るだけ
自転車のパンク修理経験者ならわかると思いますが、ここで、補修材を塗り固め、8時間放置し…となるのですが、そんな工程は全く不要のシールがあります。それが下記リンクのゴリラ。
切って張るだけの超簡単補修材。ほんとに? と疑わしかったですが本当でした。今回私もこれを購入しカヤックの穴を補修しましたのでその時の様子を伝えながらゴリラの使い方をご紹介します。
なお、私はよく見ずに買ってしまったため、使っているのはゴリラの「両面テープ」(下記)になります。効果は同じなので安心してください。ほんとバカ、私。
手順① 穴を特定し、周囲を軽く拭く
まず穴を特定します。特定方法は上記で述べましたのでご参考にしてください。穴がわかったら、周囲の汚れを落とすために軽くティッシュなどで拭きましょう。水分は若干残っていても大丈夫ですが、粘着性を高めるためにこれもふき取ることが吉です。
手順② 「ゴリラ」を貼る 以上!
穴に合わせてゴリラを切り取ります。そして穴の部分に(まるで傷口にばんそうこうを貼るように)ゴリラを貼ったらおしまい。以上です!笑
写真では見栄えが少し悪いですが、これは「強力両面テープ」だからです。ご紹介した「クリスタルクリア」ならもっときれいにつくはずです。
え?これでいいの?って不安になるくらい早くて簡単でした!笑
普通のパンク修理剤との違い
いかがでしたでしょうか? その早さ、手軽さに驚かれたかと思います。普通なら写真のようなパンク修理剤を買って、ハケやパテで塗り込んだ後1日放置…と言った工程が必要です。
難しくはないようですが、ある程度の器用さと時間が必要。何よりも面倒くさい…それに比べるとゴリラは貼り付けるだけで簡単です。
強度・耐久性
気になる強度ですが、翌日江の島でのカヤック釣行にて、パンパンに空気をいれて6時間ほど海上を浮かんでいましたが、全く問題ありませんでした。帰ってきて空気を抜いてもはがれることなくピタッとついたままです。
何度か空気を入れる→抜くを繰り返すと不安な面がありますが、どうせシールを貼るだけなので、釣り道具にちょっと連れて行くだけでその不安もなくなります。
パンク修理剤「ゴリラ」使用の注意点
切り裂かれたりしたら×
今回の補修はあくまでも「穴が開いた」レベルの話です。
磯などに擦って一面に大きく擦り傷ができたとか、ナイフなどで切り裂いたような傷がついたといった場合は部品の交換もしくは買い替えをお願いします。
ポリ製カヤックやシールを張れない部分は×
今回私が補修したのは、平面上の傷でした。もっとでこぼこした部分や継ぎ手の部分などでは難しい場合があります。ご自身のカヤックの状態を確かめたうえで購入のご検討をお願いします。
また、空気を入れるゴムボートならともかく、本格的なリニアポリエチレン製などのカヤックではこの方法は×です。説明書きや元の仕様などに従って補修をお願いします。
本格補修するなら別の方法も
ゴリラさんは私は何回も使って問題なく感じましたが、正規の方法ではないため、本格補修するならしっかりとキットを使って直したほうが良いです。
ただ、手軽さと耐久力は本物です。パンクしていない方も、何かあった時のために携帯しておくと安心です。1000円ちょいと、無理のない値段ですので、この機会にいかがでしょうか。
必ず「テスト」はするように
ゴリラの耐久性は自信をもっておすすめできるほどですが、それでも命にかかわることですので直したら一度、浸水しないか簡単なテストをしてから沖に出るようにしてください。
油断や過信は禁物です。慎重に慎重を重ねた出船をお願いします。