釣った魚を持ち帰るのに欠かせないのがクーラーボックスですが、ただの保温性の高い箱かと思ったら、いろんな種類があるんですよね。
重すぎ、大きすぎのものは持ち運びに不便ですし、だからと言って安っぽい軽いやつにしたら保温性能に劣り、魚の鮮度が不安になります。
まだクーラーを買っていないという方のために、釣りに持っていくのに適した持ち運びやすいもの、保温性の高いものはどんなものか、プラ製と布製の素材の違いと、大きさ別に整理してみました。
プラスチック製クーラーボックス
クーラーボックスというとプラスチックのでかい箱を想像しますが、実はプラスチック製のものと布でできた「クーラーバッグ」と、素材で分けると2種類存在します。
自分がよくいく状況に合わせてベストなクーラーを選べば、快適な釣りライフを過ごすことができます。
耐久力、防水性、清潔性抜群のプラスチック製クーラー
まずは定番のプラスチックタイプ。これの良さは耐久性と、防水性、そして清潔性でしょう。
波をかぶっても、雨が降ってもプラスチックなので絶対に水を通しません。さらに、破けたり錆びたりもしないので、穴が開いたりすることもなく、長持ちします。
水洗いできるので清潔性もあります。だから、氷水を入れておいて、釣れたアジをそのまま入れる…ということもしやすいです。足の速い青物や小物釣り、船などで大活躍です。
また、防水性を活かし、着替えの服などを一緒に入れている人も多いです。魚が釣れてしまうと使えなくなりますが…。とにかく「入れ物」としてのあらゆる用途として活用できます。
ネックは持ち運びの不便さでしょうか。小さくたためないし、重い。
電車釣行やラン&ガンをしたい場合などはなかなか厳しいでしょう。
おすすめプラ製クーラーボックス
おすすめは、やっぱり釣具メーカーさんの出しているクーラーボックスですね~。
写真でご紹介したような私の買ったクーラーは、ホームセンターで売っていた5000円程度のもの。一方こちらは2万円を超えるお値段がします。
何がそんなに違うのかというと、断熱材に真空パネルが使われていて、保温性能が段違いであるという点。
例えば前日に私のクーラーにカチカチのコマセを入れておくと、翌日には程よく溶けていい感じになっていますが、こちらはカチカチのままで釣りになりません(ご注意を!)
さらには、下記の通り、底に水栓がついていて、回すだけで中の水を排出できるので、氷締めしたりしたときのお手入れが超楽です。
最初の写真のように魚を目いっぱい入れると重くて持ち上がらないんですよ…。だからクーラーを傾けて水を出そうとするのは超重労働。ですので、こうして下から水が出せるのは非常にいいですね。
布製クーラーバッグ
と、よくあるプラ製のクーラーをご紹介しましたが、実は本命は布製のクーラーバッグです。
軽くて持ち運びに便利、そして低価格な布製クーラー
クーラーバッグはアウトドアにあまり詳しくない人には知られていないようなのですが、布なので軽いですし、プラスチック製と違って何も入っていないときはたためてコンパクトにできるところが最大のメリットです。
ペラペラなので、保温性に不安があるのですが、例えば私の使用するサーモスのクーラーバッグ(上記写真)はアイソテックと呼ばれる5層の断熱素材を使っていて、保温性は抜群。
上記の保冷性能比較の図の通り、確かに朝入れた氷が夕方になっても溶けておらず、その保冷性能はめちゃめちゃ信頼できます。
ただ気になるのは耐久性とお手入れのことです。防水性は最初はばっちりなのですが、長く使っているとそのうち漏れてきます。
洗濯機に入れて洗うなんてこともできないので、プラ製のと違ってお手入れもしづらい(軽く水拭きなどしかできない)です。
まあ、プラ製のと違い1500円~3000円とバカみたいに安いので、そうなったら買い替え時なのかもしれません。
そろそろ替え時とは思いつつ、なんだかんだいって私のは2年くらい使えています。
おすすめ布製クーラー
ご紹介しましたが、有名どころはサーモスです。
タンブラーで有名ですよね? 私も持っています。保温性能抜群でアイスコーヒーをずっと入れてても、結露がしなくていいんですよ(笑)
でも、食洗器投入OKなタンブラーは5000円とかしますから、このクーラーバッグもたいそうなお値段するのかな? と思ったら、
2000円前後しかしません。(価格はサイズや時価で若干変動します)
サーモスだからもっと高いのかなと思ったら意外ですよね。タンブラーも安くならないかな…。
有名な関東の釣りチューバーの「ちゃんねるよしゅあ」さんも、このバッグを使っているようです。
容量ですが、私のは20Lですが、それでもかなり入ります。メーター越えのマグロでもない限りはほとんどの魚種を持ち帰ることができるでしょう。
クーラーボックスの大きさ
クーラーボックスの大きさについては悩むところ。大きすぎると重いし、小さすぎると大きな魚が入らない…。
これは釣りのシチュエーションにもよります。
船釣りの場合
船釣りの場合、とにかく大量に釣れる、もしくは大きな魚が釣れるため、大きなプラスチック製のクーラーボックスを推奨します。
サイズは27L~70Lくらいのものまであります。
が、氷締めで満水状態で魚をたんと入れるとそれをもって船を乗り降りするのはかなりきついです。
30Lくらいで、魚は持ち帰って食べられる程度がいいです(経験者は語る)
ちなみに、氷締めでばんばん入れていくことがほとんどですし船上では波も被るので、布製ではなくプラスチック製というのが絶対条件です。
おかっぱりからの場合
船ではない、陸からの釣りの場合、20~30Lくらいあれば十分だと思います。
万が一、大きな魚が釣れた場合でも、意外と入ります。どうしても入らない場合は、例えばその場で頭を落とすとか、折り曲げたりすることで入ってしまいます。
だから、持ち帰る前提で釣りに行く場合はナイフやまな板など、捌く道具を持っていった方が良いです。
>>>>魚の締め方と持ち帰り方はコチラ
正直に言うと70㎝のスズキと、36㎝のクロダイが釣れたことがあったのですが、そのときはヤバかったなぁ…。
でもまあそんな奇跡、そうそうないと思います(苦笑)。それよりも持ち運びの手軽さを優先して小さ目のクーラーにしたほうが良いでしょう。
釣りに持っていくクーラーボックスまとめ
クーラーボックスについて、長々と書かせていただきました。
まとめるとこんな感じです。
ご自身の釣りスタイルに合わせて2パターンくらいあってもよいかもしれませんね。
釣りだけでなく、キャンプなどの他のアウトドアでも大活躍できますので是非ご検討ください!