なんとなく釣りをしたいと思っていても、釣り方はいろいろあるし、道具もたくさんあって何から始めてよいかわかりませんね。そこで、ここでは、釣り初心者向けに、
- どんな釣りをすればよいか?
- 何を揃えたらよいか?
- どこに行けばよいか?
- 釣れるコツは?
など、まだ釣り具を持っていない人でも簡単に最初の一匹が釣れる方法を伝授いたします!
釣り歴5年。サラリーマンながら週2~3回は釣りに行く管理人の経験も踏まえ、なるべく簡単に釣れる方法を解説します。
なお、釣りには川釣りと海釣りがありますが、今回は海釣りについて解説します。川釣りについて最も初心者向けの管理釣り場でのエサ釣りを知りたい方についてはこちらの記事をご覧ください。
どんな釣りをすればよいか?
釣りにはさまざまな釣り方があり、それぞれに仕掛けが異なります。初心者には難しい釣りもあるため、ここでは扱いやすく釣りやすい「サビキ釣り」と「ちょい投げ釣り」の二つをご紹介します。
サビキ釣りがおすすめ
初心者に超オススメなのはサビキ釣りです。
「サビキ針」という針をつけて垂らすだけ(アミエビからなる「コマセ」を撒く必要があります)の超簡単釣法です。足元に回遊してきたイワシやアジを釣ることができます。
サビキ釣りは仕掛けも簡単で釣り方も簡単。なのに魚が回ってくれば簡単に釣れるため、初心者向け釣りの王道と言えます。
ちょい投げはあらゆる釣りの練習になる
もう一つ、おすすめなのはちょい投げ釣り。仕掛けを「ちょい」と投げて、リールを回して回収するうちに釣ります。エサはイソメやゴカイといったミミズのような虫をつけます。
サビキ釣りと違って投げる場所を自分で選べるので、「狙った釣り」ができます。オモリで底に沈める仕掛けのため、釣れる魚はキスやカサゴなど、底にいる魚です。運がよければカレイなども釣れるかも?
ちょい投げは、仕掛けを軽く投げる必要があるほか、釣れそうな場所を狙ったり、魚がついた感覚を学べます。これは、釣りに必要なエッセンスです。そのため他のあらゆる釣りの練習になります。
初めはエサ釣りがおすすめ
釣りには疑似餌を泳がせて魚を釣るルアー釣りもありますが、初めはエサ釣りがおすすめです。
ルアー釣りは様々な魚種を釣ることができ、手軽でおもしろい釣りですが、本物のエサではないために、釣れるまでに結構なテクニックと経験が必要です。シーバスやブラックバスに至っては、釣れるまでに2年かかったという人もいるくらいです。
ほとんど釣りをしたことがない人で、手軽に引きを楽しみたい、と思ったら最初はエサ釣りをやって感覚をつかんでからにしたほうがよいでしょう。
何を揃えたらよいか?
共通で必要なもの
詳しいリールの選び方はこちらもどうぞ。
年に1回くらいしか行かないライトな人は、ロッドとリール、ラインがセットで2000円くらいで売っているものを使うのもありです。ただ、かなりチャチな感じで壊れやすいため注意が必要です。
ペンチはラインのカットのほか、魚や服などについた針を外すのに必須。100円ショップでも売っているので必ず持っていきましょう。
水くみバケツは5~6mのロープがついているもの。海水をくみ上げるのに必要です。下記の透明のものだと、釣った魚を泳がせたりできるため、お子さんなどは大喜びです(ただし10分程度で死んでしまうため鮮度に注意です)。
また、魚を持ち帰る場合は、これに加えてナイフやハサミなどがあると便利です。以下の記事はシーバス(スズキ)を持ち帰る場合に必要な道具やメソッドを解説した記事ですが、考え方は全魚種共通ですのでよければ参考にしてください。
これらの道具のほかに、釣る仕掛けによって必要な道具があります。
サビキ釣りの場合
サビキはアミコマセを入れる箱が上についている「上かご方式」、オモリとともに下についている「下かご方式」があります。初心者のうちはどちらでも構いません(下かご方式の方がシンプルです)。
サビキは上かご方式なら、上かご、サビキ針、オモリ、それらをつなぐサルカンなどで構成され、全て自分で作ることもできますが、最初はワケがわからないと思いますのでセット売りしているものを3~4個用意しておけばよいでしょう。
上記のようなセットがおすすめ。特にSASAMEは有名メーカーで超無難です。針のサイズは4~5号前後がよいでしょう。
ちょい投げ釣りの場合
ちょい投げも、セットで売っている場合があるためそれを購入するとよいでしょう。
ただ、ちょい投げは仕掛けを底に沈めるため、海底の岩などに仕掛けが引っ掛かり取れなくなる「根掛かり」で針が失われてしまうことがあるので、テンビンとは別にちょい投げ用針を多めに用意しておくとよいです。
ちょい投げ用の針でご紹介するのも、安心と信頼のSASAME。もちろんほかの仕掛けでもOKです。ネットだと送料がかかるため、釣具屋さんで買うとよいですよ。
どこに行けばよいか?
道具が用意出来たら釣りがどこに行けばよいかです。
海とつながっている水場ならどこでも釣ることができますが、初心者でも安全で釣りやすい釣り場をご紹介します。
初心者は迷わず海釣り公園を選ぼう!
初心者は海釣り公園を選択しましょう。「○○海釣り公園」と銘打っているところは大体が潮通しがよく、釣果の良い釣り場ばかりです。
特に有料の釣り場であれば、魚が居つきやすいように海底に障害物などを配置して釣りやすくしてくれているところもあります。
釣りで一番楽しい瞬間は当然ですが、釣れる瞬間です。釣れない場数をこなすことも楽しみだ…なんて通な人もいますが、やはり初めてならたくさん釣ってたくさん持ち帰りたいですよね。
何よりも、海釣り公園は足場がしっかりしていて、柵なども設けられているために安全です。釣果情報なども気軽に調べられるため、まずは海釣り公園で腕試しをしてみましょう。
慣れてきたら岸壁なども挑戦しよう
ロッドの扱いや魚がっかかったときの対処法などがわかってきたら、そのほかの場所に挑戦するのもありです。ただし、釣り禁止の場所や磯など波が高く危険な場所も多くありますので事前の情報収集は怠らないようにしましょう。
ラン&ガン(ポイントを探しては投げてみる)を重ね、自分だけの「釣れるスポット」を探すのも釣りの醍醐味です。
釣れるコツは?
最後に釣れるコツを少しだけお話します。コツなんて大量にあるので、本当に初心者向けに最も必要なことを2点だけお伝えします。
まずはいろいろなミスを無くそう
釣れるための何かをする前に、初心者はまずミスをなくすことが最優先です。
釣り竿は長くて繊細。手元でちょっと動かしただけなのに、先端が大きく動いて隣の人に当たってしまう、ロッドを破損するなど、初めてでは思いもしないことが起きて戸惑うことがあります。
釣り糸も細くすぐに絡まります。細い糸の動きなどを一通り身につけることが重要です。
これらに慣れないと危険なばかりか、糸をほどいたり仕掛けを付け替えたりすることばかりに時間を取られ、釣りの時間が激減して全く釣れない…という悔しいことになりかねません。まずは、一通りの釣りの動作に慣れましょう。
いろいろな「変化」を狙おう
もう一つはいろいろな「変化」を狙うことが釣果アップの秘訣です。
「変化」は文字通りどのような変化でもよいです。日の出日の入りの「マズメ」の変化、上げ潮から下げ潮への「潮の変化」、海の塩分濃度の変化(潮目)、仕掛けエサを変えるといった釣り人側の振る舞いの変化も釣れるきっかけになります。
これらは、サビキやちょい投げだけでなく、ウキフカセ釣りやカゴ釣り、ルアー釣りなどあらゆる釣りに共通する「釣るためのポイント」ですので、是非頭に入れましょう。
釣具屋の店員さんを味方につけよう
釣りは事前準備などが結構複雑です。そのため、独学ではなく、釣具屋の店員さんに質問してみるというのが最も確実で近道になります。
釣具屋さんにはベテランも訪れるためになんだか近づきがたい雰囲気を感じる人もいますが、初心者の質問はウェルカムですので、恐れることなく聞いてみましょう。
ただ「何がいいですか」と質問が漠然としていると店員さんも困ってしまいますので、例えば「今度○○公園に家族と釣りに行くんですけど、サビキかちょい投げだとどれがいいですか?」といった「場所」「釣りたい魚」もしくは「使用したい仕掛け」を言うと、より具体的に応えてくれるでしょう。